人間研究って最高に面白い! - 認知科学サマースクール2018
8月28日から30日にかけて、認知科学サマースクールというイベントが開催されまし
このサマースクールは、日本認知科学会が主催する、若き認知科学者の育成イベントです。
このイベント、実は非常に豪華で、日本認知科学会の歴代の会長や、慶應義塾長や日本学術振興会理事長も務めた安西祐一郎先生が、直々に二泊三日でレクチャーをしてくださいます。
実は、自分は認知科学若手の会なるものの代表をしておりまして、今年からこのイベントの企画・運営をやっていました。
認知科学若手の会については下記を参照
http://www.jcss.gr.jp/cogsciwakate/
https://www.facebook.com/groups/128229954474916/
https://twitter.com/jcss_wakate
実際にどのようなことをやるかというと、
初日〜二日目には様々な先生からの講義があります。
認知科学とはなにか。
なぜ、認知科学をやるのか。
認知科学がいかに面白いか。
認知科学の研究発表はどうあるべきか。
実験はどのように行われるべきか。
濃密すぎるほどの講義を終えると、グループワークに入ります。
今年のワークは、ここ数年でもっとも難易度が高かったように思います。
研究立案をし、実験計画をして、学会発表をせよ。
通常であれば1年とか半年とかかけて研究者が行うプロセスを、たった1日で、
初めて会った専門も異なるメンバーとともに行い、
しかも学会の会長や学術会の大物の前で発表をしろということです。
これが、どれだけ難題かということは、よく伝わるのではないでしょうか。
しかも、サマースクールの最終日は、年に一度行われる認知科学会全国大会と連携しており、
本当に、「学会発表」を行うのです。
参加者はみな、寝る間も惜しんで自らの研究プランやロジックを磨き、準備を進めました。
当然ながら、一晩でやったにしてはよくやれていたチームもあれば、まとめきれずに終わったチームもありました。
認知科学はいろいろなバックグラウンドを持つ人々が集って、人間の知性に迫ろうとする場です。
私は、人間の知性に関する話に、関係のない人はこの世にいないと考えています。
ですから認知科学は人類みんなに貢献できる面白い研究だと私は思っています。
そんな認知科学を志す、若き研究者の卵たちが集った、最高に熱い夏でした。
この熱さが、研究だけでなく、もっと他の領域に対しても伝わっていくといいなと思っています。
どんな人にとっても面白い学問なので、是非触れてみてください!
オススメの本、いくつか貼っておきますね。
https://www.amazon.co.jp/心と脳――認知科学入門-岩波新書-安西-祐一郎/dp/4004313317
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?