大澤正彦

ドラえもんをつくる!!!!! / ミニドラつくってる / 全脳アーキテクチャ若手の会 …

大澤正彦

ドラえもんをつくる!!!!! / ミニドラつくってる / 全脳アーキテクチャ若手の会 創設者 / 慶應義塾大大学院 理工学研究科 今井研究室 / 日本学術振興会特別研究員 DC1 / 孫正義育英財団 / 認知科学若手の会 / ドワンゴ人工知能研究所創設メンバー / 元東工大附属高

最近の記事

  • 固定された記事

平成の間に僕はどこまでドラえもんに近づけたのか。

平成最後の〇〇に何か便乗したいと思いつつも、思い浮かばず。 せっかくなので今まで自分が作ってきたロボットを振り返ってみることにしました。 ちなみに私は平成5年生まれです。 平成14~16年 (9~11歳)生まれて初めてのロボット作り。大学のロボットセミナーに通って操縦型ロボットを作って、戦っていた。 平成17~20年 (12~15歳)操縦型で勝つのは諦めて、ひっそりと電子工作をしていた。 ロボットキットを買ってきて、作ったりはよくしていた。 平成21年 (16歳)

    • ドラえもんづくりに奮闘する最年少助教が、研究センター長になりました。

      ドラえもん生誕50周年記念の今年は、図ってか図らずか世間も私自身も激変の1年でした。世間では、新型コロナウイルスの蔓延によって私たちの生活様式が大きく変わりました。一方で、私自身は今年3月に博士号を取得し、4月に日本大学に助教として着任・大澤研究室ができました。そして、12月より新たに次世代社会研究センター (RINGS) を設立し、センター長を務めることになりました。 なぜこのようなことが起こったのか?なぜやるのか?どういう意味があるのか?私なりの言葉でまとめてみようと思

      • コロナ時代の研究者

        コロナウィルスの影響で、私の務める予定の大学では2週間延期が決まった。 研究分野によって、研究者はコロナの影響を受けていたり、受けていなかったりする。 意外と困らない人たちあまり影響を受けていないのは、例えばコンピュータサイエンス系の研究者たちだろうか。自宅からリモートで研究室のコンピュータにアクセスでき、自宅からでも全く不都合なく通常通りの研究ができている場合が多いようだ。 実は大学によっては、春学期の授業を全てオンライン化するという可能性も模索されているようだが、実

        • 僕は今をどう生きるべきだろうか

          新型コロナウィルスが広がっている。 明らかにビフォアコロナの頃とは違う生活を強いられている。9年間通った大学の学位授与式は中止となり、4月から務める大学の辞令交付の式典もなくなった。多くの予定はスキップになり、自宅で過ごす時間が増えている。 自宅にいて、多くの人が取り組んでいることはなんだろうか。Twitterを見る限りは、これだ。 僕も買うか、迷う。 コロナは明らかに人々にとってストレスになっていると思う。 人は、ストレスをはじめとした不快なことがあると、「今やる

        • 固定された記事

        平成の間に僕はどこまでドラえもんに近づけたのか。

          ドラえもん経済圏は実現するか

          私は小さい時、「ドラえもんをつくる」という夢を持ちました。 しかし、将来の夢について聞かれると、多くの人は 「サッカー選手」「ケーキ屋さん」などと、職業を答えていたのを覚えています。 ドラえもんをつくりたいだけなのに、何かの職業を目指さなければならないのか?それが小さい時から疑問でした。 職業に縛られず、ドラえもんをつくって、当たり前に生活できる世の中にならないかなぁーーーと、ずっと思っていたのですが、 トークンエコノミーという概念を最近知り、 「これっていけるかも?

          ドラえもん経済圏は実現するか

          プログラミング教育を受けた子供たちの、知識獲得はどのように変わるか?

          プログラミング教育必修化プログラミング教育について、色々と調べてみると資料がたくさん出ていた。 動画がわかりやすかった! プログラミング教育に関しては様々なことが言われております。 ピカチュウとのコラボも!!!

          プログラミング教育を受けた子供たちの、知識獲得はどのように変わるか?

          感情について考え直してみたい件について

          はじめに本が出ます! が、宣伝は置いておいて。。。 我々はなぜ快楽を得るのでしょう前回に引き続き、赤ちゃんネタです。 赤ちゃんを観察していて思ったのですが、生まれたばかりの赤ちゃんって快適な情動を持ってない・・・? いろいろと文献を見てみると、やはり持ってないとされているようです。 例えば読みやすいのだと ここでは、不快情動も持っていないと書かれていますが、文献によっては不快情動だけ先にあるという記述もあるようでした。 心が発達していくイメージはなんとなく多くの

          感情について考え直してみたい件について

          人の心を持って、人と認められるのか。それとも逆か。

          私事ながら、今月子供が生まれました。めちゃくそかわいいです。 知能研究に携わる先生で、子育てをしている方のお話を伺うとみなさん、 「知能研究捗るよ〜!!」 とおっしゃっていたので、ついに自分もそんな知見を集められるぞ!!!! ・・・なんて思っていたのですが、つい研究の立場を忘れてただただ溺愛してしまっています。。。笑 愛が溢れ出つつも、頑張ってちょっとした考察をしてみたので、まとめます。 赤ちゃんの心赤ちゃんって、心はあるのでしょうか。 というとなんだか変な話で

          人の心を持って、人と認められるのか。それとも逆か。

          AIにできることはまだあるかい - 僕にできることは・・・

          2019年の振り返り2019年も最後の日になりました。 いかがお過ごしでしょうか。 年の瀬になると、いろいろな今年の○○まとめ!が飛び交いますね。 AIについても、様々な角度で今年のまとめがされているようです。 いい機会なので、私のドラえもんに向けた2019年の進捗を振り返ってみようと思います。 1月 ついに、ドラえもんの定義を決定ずっとずっとずっとずっと悩んできた、ドラえもんの定義を決めました!

          AIにできることはまだあるかい - 僕にできることは・・・

          もういくつねると2020年 -これまでに何を実現しこれから何を実現しようとするのか

          2019年も残りわずかになりました。 2020年はもっと先の近未来のような気がしていましたが、どうやらそう遠くなかったようです。 東京オリンピックもひかえた2020年は、どのような年になっていくのでしょうか。 2000年に書かれた「2020年、世界はこうなる」という記事がありました。 「次の20年」討論会が開催されたときの記事です。 遠隔体験:充分に精度の高い感覚と大量の情報伝達力を備えた装置によって、誰もが、どこでも「実際にいる」ような感覚を体験できるようになるだろう

          もういくつねると2020年 -これまでに何を実現しこれから何を実現しようとするのか

          生きた証を残すには - なるべく言葉を書き残そうと思った話

          デジタル墓参りツイッターは、6カ月以上更新されていない休眠アカウントを削除する計画を「一時中断」すると発表した。ユーザーから、亡くなった人のアカウントが削除されることへの苦情など、批判が相次いだため。 休眠アカウントが削除されてしまうことについて、故人のアカウントも消されてしまうのか、という声をリアルタイムで見ていたので、ツイッターの対応の早さに少し驚いた。 そんな中で、故人のアカウントを消されないために遺族が定期的にログインする「デジタル墓参り」という言葉がいくつか見ら

          生きた証を残すには - なるべく言葉を書き残そうと思った話

          日本の未来が明るい!? - 「ドラえもん」を参考にした未来の日本のエネルギー

          この記事のあらすじ ドラえもんがいる未来の世界では、ワクワクするような技術が実現しています。大好きなひみつ道具辞典をパラパラとめくっていると、それは未来の技術の宝箱をのぞいている感じがします。「天気の子」を見たことをきっかけに、天気に関連するひみつ道具を見てみると、やっぱりドラえもんはすごかった。    天気をコントロールできる    台風は保存して再利用できる  そうした夢の技術を眺めていて、ふと思ったのです。 「ドラえもんのいる世界で実現されている技術が本当に実現

          日本の未来が明るい!? - 「ドラえもん」を参考にした未来の日本のエネルギー

          リアルタイム翻訳が国際会議でついに導入! その効果とは?

          国際会議HAI2019@京都!10月6日から10日にかけて、国際会議Human-Agent Interactionが開催されました。 以前にもHAIの国際会議は取り上げたことがありました。日本が世界を牽引する研究領域で、HAI自体のこともまとめているのでぜひご参照ください。 そんな国際会議が、京都で開催されました。 HAI自体の話は前回の記事に譲るとして、今回とても先進的な取り組みがこの国際会議で行われたので紹介します。 その名も、Machine Translatio

          リアルタイム翻訳が国際会議でついに導入! その効果とは?

          データとの付き合い方 ~データの世紀~

          データの分析が導く「正解」は、どのような場面や分野で人間の判断よりも勝ると思いますか。 逆に「この場面・分野は、データ分析ではなく人間の判断が優先されるべきだ」というケースは、どういう場合でしょうか。 これを考えることは非常に重要だと思った。なので、自分の思うところを少し書いてみたいと思う。 「正解」とは何か?本題に入る前に、言葉の定義を確認しておきたい。「正解」とは何か? デジタル大辞泉によると、【正解】とは「正しく解答すること。正しく解釈すること。」らしい。 では

          データとの付き合い方 ~データの世紀~

          解釈可能であること

          Open AIが発表したかくれんぼするエージェントAIがかくれんぼをする研究が、Open AIという組織から発表された。 論文 記事 動画がわかりやすいと思うので、是非ご覧いただきたい。 簡単に説明すれば、 3D空間の中に、「追いかける側」と「逃げる側」の二種類のエージェントがおり、環境の中でかくれんぼ(追いかけっこ?)をしていくと、徐々にお互いが高度な戦略を獲得していくというもの。 実際の映像を見てみると、最初に「逃げる側」のエージェントが物を動かして「壁を塞ぐ

          解釈可能であること

          「ボクたちはみんな大人になれなかった」

          “昔フラれた大好きだった彼女に、間違えてフェイスブックの「友達申請」を送ってしまったボク。それは人生でたった一人、ボクが自分より好きになったひとの名前だ。90年代の渋谷でふたりぼっち、世界の終わりへのカウントダウンを聴いた日々が甦る。 43歳独身の、混沌とした1日が始まった――” これは、90年代の東京を舞台にした「アイタタタ」な恋愛を描いた私小説です。当時の渋谷の様子はよく知らないけれど、その景色を、小説を通して想像することができました。 ※今回もネタバレを含みますので

          「ボクたちはみんな大人になれなかった」