2人の“楽しい”を満喫した沖縄旅 序章〜1日目
旅へのいざない
2024年7月初旬。真夏のギラギラした日差しに苦しんでいる頃。毎月やってくるANAやJALなどのセールのメールにそわそわと。9月には北海道は釧路、厚岸への旅が控えているのに、ANAのセール価格の誘惑には勝てなかった。
片道約1万円でどこへでも行けるとなると、やはりなるべく遠くへと行きたくなる。日曜日月曜日の定休日に加え、もう1日休んで2泊3日。12月だと多忙な忘年会時期なので、11月にならば比較的、営業的にも体力的にも楽かなと日程を調節をしてみる。1人旅が大好きな私。秋11月。そうだ!9月に北へ行った後ならば、今度は南へだ!
2年半前に1人で行った沖縄ゴルフ旅行を思い出す。楽天ゴルフアプリでの「1人予約」。知らない者同士をマッチングしてくれる嬉しいアプリ。美らオーチャードゴルフ場にて神戸からの旅行者と沖縄市在住の方と私。3人でラウンドを楽しんだ。
前回の旅の記録はコチラ
楽しかったプレー後、沖縄市にお住まいの方に美味しい沖縄そばの店を案内してもらう。翌日に沖縄市の近く中城村にあるオーシャンキャッスルカントリークラブでのプレーを控えていて、プレー後に何処かで美味しい昼食をと考えていたからだ。
プレー後、紹介してもらった沖縄市泡瀬(あわせ)にあるアワセそば食堂へと向かう。美味しい沖縄そばとゴーヤチャンプルーを食べたあと、この方が経営する泡瀬の床屋さんを訪ねてみた(以降の文中、固有名詞を出せずに「床屋さん」と表記する)。
前日ご一緒にラウンドしたお礼と、美味しい沖縄そばのお店を紹介してくれた感謝の気持ちを伝えるためだ。
挨拶し別れる間際、「今度沖縄に来る時は、楽天ゴルフの1人予約じゃなく、僕に連絡くれるといいさぁ。こちらで手配するからまた一緒にプレーしようよ」と投げかけてくれた。とてもとても嬉しい言葉だった。
私の住む鶴見にはリトル沖縄と言われる地域がある。沖縄から移り住んだ方々、沖縄からブラジル、ペルーなどに移民し、そこから日本へ戻ってきた方々、ここ鶴見で生まれ育った2世や3世の方々など沖縄にルーツを持つ方々が沢山暮らしている。他にも世界中からの移民も多く、多民族が暮らし、食も文化も共存し、楽しむのが私たち鶴見っ子なのだ。
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で当時盛り上がる鶴見。鶴見区役所やイベントを企画してくれた企業のバックアップの元、1店舗1品沖縄料理を提供する試みがあり、私の店もそれに参加した。その商品を何にするか参考にするために沖縄に行ったのも、前回の旅の理由のひとつだった。何を作ろうか迷ったが、私の店はラフテーを提供した。
沖縄旅の後、沖縄文化が根強い地域、仲通商店街にあるおきなわ物産センターを訪れた。
その店の商品棚にアワセそば食堂の乾麺とスープを見つけた。
まだ沖縄から戻って数週間なのに、嬉しさのあまり買い求め、賄いでラフテー(三枚肉)を乗せて三枚肉そばを楽しんだ。
泡瀬と鶴見。床屋さんと私。何かとっても素敵なご縁だと勝手に喜んだ。
沖縄に再び行きたい!再びご一緒にゴルフがしたい!もし床屋さんの都合が合わなければ、再び楽天ゴルフにお世話になればいいのだからと。そんな気持ちが沸き立ち、ちむどんどん(心がワクワク)した。
航空券を手配し、レンタカーを早めに予約した。レンタカー不足は相変わらずのようだからだ。
そして泡瀬の床屋さんにメールする。再び沖縄に。そして厚かましいけれどゴルフをご一緒お願いしたいと。
すると頂いたお返事には、丁度その日は、地元床屋さんたちのコンペが入っていると言う。
読み進む前に「あ〜残念」と思っていたら
「そのコンペにぜひご一緒しませんか?」と、とっても嬉しいお誘いが書いてあるではないか!
迷惑になりませんか?お邪魔じゃないですか?ならばぜひ!よろしくお願いします!とお願いすることになった。
1日目は沖縄に行くだけ。2日目午前中はゴルフで、午後は観光。どうせなら3日目もプレーしたい。しかしまだ7月。1人予約の設定がまだないので、3日目にプレーする場所次第で宿を決めようと思い、手配はここまでとした。
10月。北海道への旅を無事に終え、まだ興奮冷めやらぬ中、脳内を南に切り替えた。1人予約が出来るゴルフ場が幾つか出てきたが、総額2万円を超える場所だけだ。なるべくゴルフ場の近くに宿を予約したく、10月末まで待とうと思ったが、手遅れになる前に宿を決め打ちするしかない。1泊目は沖縄市のデイゴホテル。古さの中にもなんとも趣のあるホテルだ。大浴場もあるのは嬉しい。沖縄だけに暑そうだが。
2泊目は床屋さんのオススメで、りっちリゾンAWASEを予約。なぜなら一緒にプレーした後、夕方まで時間を潰してくれたら、夜は一緒に飲みましょうと更に嬉しお誘いあったからだ。これで旅の大まかな骨格は完成した。あとは3日目にゴルフが出来るか出来ないかだ。2万円出すならば、以前訪れた沖縄北部を観光しようと思った。まだまだ行ったことのない場所は沢山あるのだ。
出発2週間前になり、息子がどこかへ1人旅をしようと思うのだけれど、何処がいいかなぁ?と私に相談してきた。旅先でレンタカーを借りるのはイヤだと言う息子。車必須の観光地はオススメ出来ないので、札幌、京都、大阪、広島、福岡かなぁと。まぁホテルでのんびりするならどこでもいいだろうけど。
ん?待てよ。
「沖縄に一緒に行く?」
「う〜ん。悪かないなぁ」などと、オヤジと一緒となる2人旅に少し気のない返事。でも日が経つにつれ、それも楽しそうだなぁと気持ちも変わってきたようだ。そこには妻のサポートもあり、一緒に行くことに決めた。
1泊目をデイゴホテルからオキナワグランメールリゾートに変更し、2泊目に予約してあった、りっちリゾンAWASEをシングルルームからツインルームに変更した。
3日目のゴルフ。1人予約にてそこそこ低価格なプランもようやくこの時期になると出てきたが、息子と一緒に旅をすることが決まった今、ゴルフは1日で十分だ。3日目は丸一日観光をして、私が魅せられた沖縄本島を彼にも楽しんでもらいと思った。
沖縄への旅立ち 1日目
11月10日日曜日。前日と言うか出発当日。店の片付けを終えて帰宅したのが午前3時。4時に就寝し、9時半に起床。リュックサックとゴルフバッグを携えタクシーにて京急鶴見駅へ。羽田空港まで乗り換えなし、電車1本で行ける便の良い鶴見。
週末で混み合う羽田空港なので、レストラン街も混雑。空弁を買いラウンジで食べることにした。石垣牛焼肉弁当と3種のおこわおにぎり。食の沖縄旅はここ羽田空港からスタートだ。
ANA473便は定刻より30分遅れて飛び立つ。私は必ず、西へ行く際には右側の座席を指定する。北へなら左側を座席指定し、地上を、キラキラ輝く海を、空を、雲を、富士山を楽しむためだ。眼下に見る富士山の景色、今回はちょっと残念だ。雲に覆われて頭が少し見えたくらいだった。
曇り空も、青い空と形が変わる曇には見とれてしまう。
奄美大島周辺の島々も残念ながら見えず。出発の遅れた30分を空路で取り返し、定刻通りの那覇空港到着するのはとても嬉しい。遅れた分だけ予定がずれ込んだりするからだ。
搭乗ゲートに到着した機内。空調が切られたようで、外気温が機内に伝わってくる。暑い!
ボーディングブリッジも暑い!
預けた手荷物を受取りレンタカー会社の送迎バスを待つ。暑い!
半袖の上着を脱ぎTシャツ1枚になる。横浜は11月に入り急激に寒くなっていた。最低気温が10度を下回った日もある中、この日の那覇の気温は30度。身体にとって、冬から夏へと旅をしたのだ。
ABCレンタカー。調べてみたら前回の沖縄旅でも利用していた。免責を含むレンタカーの価格を比較すると、いつもここが最安値で出てくる。旅の相棒はトヨタヴィッツ。ちょっと型式が古いタイプだが、燃費が良い。しかしカーナビのデータはちょっと古かった。新しい道には対応出来ないので、スマホのグーグルマップを併用した。
那覇市内の混雑を避け国道330号線で北へ向かう、途中の道路工事渋滞を回避し、国道58号線へ。浦添市あたりでちょっと寄り道を楽しみ、宿泊先へ向かう。普天間あたりでは、ワイパーを最大限に動かす程の土砂降りの歓迎を受けた。沖縄市の丘の上に経つホテル、オキナワグランメールリゾート。落ち着いた住宅街に建つ少し背が高めのホテルだ。入口の壁には沢山のシーサーがお出迎えしてくれる。
チェックインを済ませ荷物を部屋へ。
夕食は外へ出ずホテルのブッフェを予約しておいた。沖縄と言ったらステーキ。食べ放題だ。
そして沖縄そば。そんな沖縄の料理に加え、和洋中揃ったブッフェ料理をオリオンビール、泡盛(沖縄市にある新里酒造のかりゆし)と共に楽しんだ。
お得な情報として、綴ってみる。
本来朝食ブッフェが今回の宿泊料金に含まれていた。早朝にゴルフ場へ向かう私は食事を摂ることが出来ない。6時半からならば、ブッフェをお弁当形式にして持ち出すことも出来ると言う。それよりも早く出かける私のような旅人には、前日の夕食ブッフェを1000円オフで利用出来る。更にLINE登録で飲食代金が1人につき20%オフになるので、息子にも登録してもらい、トータル3,500円ほど安く夕食を頂けることとなった。
部屋に戻り持参のウイスキー、ニッカから発売されたフロンティア。それを水割りにして楽しみ、翌日のゴルフに備え就寝した。
2日目へ続く
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