リモートワークと会社の存在意義①
世界規模での新型コロナのパンデミックにより社会はすでにwithコロナの時代となってきました。大中小企業問わず、VUCAの状況下で生き残りをかけて各社は対策を検討し、続々と実行に移しています。その中で、nide Inc.は緊急事態宣言解除後にもリモートワークを継続する判断をしました。
リモートワークを続けていくなかで、顕在的な課題や、はじめは見えなくてもあとでじわりと浮き出てくるような問題がさまざまなカタチででてくると思います。働くこと、働き方、に関していえば、いまは明らかにターニングポイントであり、制度の変化に併せて、個と組織のマインドチェンジも必要になります。
ニューノーマルな時代において、組織で働く意味と価値を新たに付加し、会社に所属していたいという魅力をどのようにして纏えば良いのか。状況に合わせて変容する前提の中、nide Inc.としては現時点で次のように実行していきます。
改めて。リモートワークの意味。
コロナ禍でのリモートワーク・テレワークは暫定的に、「在宅勤務」を意味することがほとんどだったと思います。6月に入り、緊急事態宣言が解除され、日々の新規感染者数の動向を意識し、二次流行に留意しながらも、社会や経済が徐々に動き出してきたいま、リモートワークの定義も本来の意味を取り戻すべきです。
考えるのに都合のよい場所、作業が捗る場所など、集中できる環境を、個人の裁量によって決められる環境にある、ということがリモートワークの一般的な定義かと思います。
nide Inc.では、まずはスタッフの認識と基準をいったん平準にするために、リモートでやるべきこと、会社で複数人でやるべきこと、を次のように簡単に整理してみました。
リアルな場所(会社)でやるべきこと
Communications/Discussion/Dialogue/Education/Brainstorming
"チームで対話しアイデアを練る、まとめる"
リモートワークでやるべきこと
Input/thinking/production
"ひとりで集中して考えたり、つくったりする"
リモートワークでやるべきことは、定義の通りです。生産性が上がるか下がるかは、データが溜まってきたら状況と踏まえて判断し、別の課題としてこれから考えていきます。
リアルな場所としての会社では何をやるのか。
今までとなにが違うのか。
リアルな場所でやるべきこととしてCommunications,Discussion,Dialogue,Education,Brainstormingなど、「チームで対話しアイデアを練る、まとめる」こと、と定義しました。集まって働く場所としての機能がそれほどなくなった会社という場所で、中からも外からも魅力ある会社となるために次のようなことを積極的に実施していこうと考えています。
会社は大きな学びの場である。
ひとりで学ぶには限界があります。だれかと比較しなければ気づけないこと、わかってないことがわからないことがある。
今までは会社という場所で集まって働いてたので、すぐそばにいつもだれかがいました。だれかが、わからないことに気がついてくれたし、だれかにすぐ聞けるし、そして、まわりと比べることでなんとなく自分の経験やスキルのレベルに気づくことができていました。
集まって仕事をしている時間が減るなかで、無意識に享受できていた個人の学びの機会が奪われていくことに強い危機感を感じています。
nide Inc.として価値あるプロダクションやクリエイティブをクライアントや社会に責任をもって提供していくために学びのコンテンツを強化していきます。
nide Inc.で働くスタッフには充実した学びの環境を提供し、その学びをベースとして発現される議論や対話を通して、クライアントや社会に対しての問いを推察し、課題を導きだし、価値あるアウトプットを生み出していきます。
学ぶことは組織内だけで機能するだけでなく、これから先の個人のいかなるキャリアにおいても役に立つであろう知見として身につけてもらうことで、会社という組織で働く意味や意義を感じてもらえたらうれしいな、と思っています。
「学び」が、会社を魅力に感じてもらい、リモートワーク下で放っておくとバラバラになりそうな組織の結束をぐっと引き締める帯であってもらえたらと期待しています。
一方でクライアントや社会に対して、わたしたちはなにをしていくべきなのか。デザインを仕事としている数多の会社の中から、nide Inc.とだったら一緒にやっていけそうだ、いきたい、と選ばれるためのコンピタンスはなにであるのか、を考えていきます。
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