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ドラゴンクエストは神ゲーだ。やったことはないけれど。――2023/01/11
実は、ドラゴンクエストをまともにやったことがない。
正確にいうなら、正統派のドラクエをやったことがない。
私が初めてやったドラクエは、
兄から借りた、「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタの不思議な鍵」だった。
通常のドラクエシリーズは、
人間の主人公が剣や魔法を使ってモンスターと戦う。
それに対して、ドラクエ「モンスターズ」というタイトルは、モンスターを仲間にして、モンスターに戦わせながら冒険する。
ようするに「ポケモン」みたいなゲームシステムだ
ただし、ポケモンと大きく異なるポイントがある。
2体のモンスターを「配合」することで、全く異なるモンスターを生み出せるシステムが採用されている。これが面白い。
自分のゲーム人生の中では、かなりハマった部類で、何度もクリアしてはデータを消して最初から遊んでいた気がする。
小学生の私はスピンオフという概念を知らない。
人生初のドラクエがこれだったことにより、
「ドラクエ=モンスターを仲間にして戦うゲーム」
という大勘違い方程式が完成した。
人生で二つ目に出会ったドラクエ作品は、
「ドラゴンクエストキャラクターズ トルネコの大冒険3不思議のダンジョン」だ。
またもスピンオフ作品。
これは、不思議のダンジョン系だとか、ローグライクだとか言われるジャンルのゲームだ。
マップ・敵モンスター・アイテムが、毎回ランダムに生成されるゲームで、長期的な計画性と一瞬の判断力が要求される。
そんな頭脳派ゲームのくせに、運がすべてのロジックを台無しにするというとんでもないジャンルだ。
ある意味ホラーゲームよりスリルがあるので、好きな人は、めちゃくちゃハマる。
昔から固定のファンがいるゲームシステムで、私も、そのファンの一人である。
トルネコの不思議のダンジョンをプレイした小学生の私は、
モンスターを仲間にしないで、
主人公が自ら敵を攻撃するシステムに
「モンスターが仲間にならないのに、これもドラクエなのか・・・!」「このおじさん、人間なのにモンスターと戦うとか、強すぎるだろ」という驚きを抱いた。
小学生には難易度が高めのゲームだが、これも結構な期間ハマった。
のちに、自分が今までハマっていたドラクエは、
ぜんぶ特殊な派生作品ジャンルだと知った。
なぜ、通常のドラクエを一切通らずにここまでスピンオフだけをたどってこれたんだろう。今でも不思議だ。
でも、斬新で挑戦的なゲームシステムを採用したスピンオフ作品が、もれなく神ゲーなのってすごい。
ふつう、スピンオフ作品って大味になる危険性の方が高いだろうに。
スピンオフにハズレがないなら
本家ドラゴンクエストシリーズは間違いなく神ゲーなのだろう。やったことないけど。
割愛したが、「スライムもりもりドラゴンクエスト」という変なアクションゲームも、かなりやりこんだ。タイトル面白すぎるだろ。
長くなったが、ドラクエのスピンオフ作品について、もう一つだけ話を させてほしい。
やがて私も中学生になったころ。
とんでもねえゲームが発売された。
とある理由から、
私の中で一番印象に残っているドラクエだ。
それが、
「ドラゴンクエスト
少年ヤンガスと不思議のダンジョン」
これは革命だった。
基本システムは不思議のダンジョン系ゲームなのだが、なんとモンスターを捕まえて、育成、配合して新しいモンスターが作れる。
「モンスターズ」の遺伝子を受け継いでいたのだ。
配合ができるという情報だけで、これは買わない手はないとおもった。
貯めていたお年玉を使い喜々として購入。
好きなゲームシステム×好きなゲームシステムなので、どれだけやっても飽きなかった。
人生で楽しかったゲーム体験TOP3に入る。
不思議のダンジョン系は、基本的に孤独な戦いなのだが、今作は好きなモンスターを3体も連れ歩けるのがとても斬新だったし最高だった。
しかも「合体」システムがあり、小さいモンスターを主人公の頭に乗せて戦ったり、大きいモンスターの上に自分が乗らせてもらったりもできる。
私の大好きな「キラーマシン」が、
かなりの強モンスターとして設定されており、配合で生み出すのに莫大な労力がかかった。
それでも頑張って、無駄に3体も作ってゾロゾロと連れ歩いたりした。
クリア後には裏ダンジョンとして999階ダンジョンが用意されていた。
このダンジョンは初期状態でしか挑めないイカれた制約があり、もちろんレベルは1から。武器も防具も味方モンスターも、全部ダンジョンの中で調達する。モンスターの配合もダンジョンの中でランダムで発生するイベントで行う。
一瞬のミスで死亡すれば、手に入れたものはすべて失って、たとえ998階まで行っていても、1階から丸裸で再スタートとなる。
ちなみにこのゲームは、ダンジョンの途中でゲームを中断する「中断セーブ」はできるが、死亡した場合は強制的なオートセーブが行われるので、どんなに不都合なことが起きたとしても中断セーブから再開することはできないようになっている。
難易度は半端ではなく、
辞書みたいに分厚い「完全攻略本」を近所のTSUTAYAで買ってから挑んだけどクリアは絶望的だった。
100回くらいゲームオーバーして、それでもコツコツ再チャレンジを繰り返しながら進んでいき、過去の反省を生かし、運よく強い武器が手に入り、
強いモンスターが仲間になり、今回なら、今回ならついにいけるかもしれない・・・!!!というところまできた。
確か700階くらいだった。
1階からスタートして700階まで来るのには、中断セーブを繰り返しながら、数ヶ月かかっている。
いつもは500階に行くより前に死亡するので、ここまで来られたのは初めてだし、もう二度と来られる気がしない。
ラスト300階をうろついているモンスターの強さは尋常じゃなく、非道な遠距離攻撃や、1ターンに2回行動など、インチキみたいなことばかりしてくるが、自分も700階を経てかなり強くなっていた。
あらゆる不測の事態に備えるためのアイテムを確保してあるので、多少の事故ではゲームオーバーにはならない。
大事故さえ起きなければ、これはもしかしたら、もしかしたら行けるかも?????
そして起こった。
大事故が。
緊張しすぎたのか、コントローラーを引っ張ってしまった拍子に、画面がスッと消えた。
え?と思い再起動すると。
おきのどくですが
ぼうけんのしょは
きえてしまいました。
本当にあった怖い話。