お昼冷やし中華でいい?
休日の昼ごはんと言われると何をイメージするだろうか。人によって様々だと思うが私がイメージするのは、そうめん、焼きそば、冷やし中華だ。そしてこれらの食べ物が数年前まであまり好きではなかった。なぜなら休日の昼ごはんだからだ。説明不足にもほどがあるか。
突然だが個人的休日のご飯ランク付けを発表したいと思う。Aランクはラーメンやハンバーガーチェーンの外食だ。次に、A+は家の唐揚げ、焼肉、すき焼き。Sランクは外食の焼肉。S+は旅行先での豪華なご飯全般となっている。そしてこれらのご飯はほとんど夜ご飯だ。その繋ぎの役割を果たしているBランク昼ご飯が、そうめん、やきそば、冷やし中華という訳だ。
Bランク昼ごはんには肉がない。せいぜい焼きそばに入っている豚細切れくらいのものだろう。肉こそ命だった当時の私にとって、それらの昼ごはんは正直嬉しいものではなかった。また、夜ご飯に向けて一旦しゃがむイメージが私の中で先行していて、それらを余計に減点してしまっていた部分もあるように思う。
しかし今はどれも好物になっている。それには、肉よりむしろ魚が好き、肉より麺を食べたいという風に好みが変わったことが影響している。そして何より、手作りの大変さと素晴らしさを知ったことが大きい。たかが麺を茹でたり炒めたりしただけ。かもしれないが、休みの日に昼からキッチンに立つことの大変さを、今なら理解することができる。また、誰かに作ってもらうご飯の有り難さや温かみを知っている。
Bランク昼ごはんなんて失礼なことを言っているが、それは過去の私の価値観である。旅行先でのご飯には勝てないにしても、今となっては外食の焼肉と同じくらいには貴重で嬉しい存在だ。恵まれた環境だった故に当時は知る由もなかったわけだが、もう少し感謝して食べるべきだったと少し後悔している。
今回は小さい頃の休日昼ごはんについてのお話だった。皆さんはどんな昼ごはんを食べていただろうか。これをきっかけにそれを思い出して作り、1人で食べながら懐かしいような寂しいような気持ちになるのも悪くないだろう。機会があるなら当時作ってくれていた人にリクエストするのも良いかもしれない。きっとその頃の何倍も美味しく感じると私は思う。誰かのために料理を作るということは、ある意味最高レベルの愛情表現であると思う。一度実感したからには感謝の気持ちを一生忘れたくないものだ。
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