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いる? 使う? 好き?  もの整理の基準いろいろ

いらないものを取り除く「整理」の基準について。取材の現場でよく目にするものをまとめました。自分の物差しをもっておくと、ものを減らしたいときに役立ちます。

自分に合う物差しを見つけよう

ものを整理する基準とは、たとえば断捨離なら「いる、いらない」。

片づけの団体によっても異なりますし、雑誌をめくれば収納先生が独自の提案をしていますよね。

要は分け方なので、自分がピンとくるキーワードを選んでやってみるといいと思います。

ポピュラーな分け方。

・いる、いらない
・使う、使わない

分けられる人もいれば、整理が苦手な人(私)にとっては、なかなか難しい、という声も。

2つに分けるのって、覚悟がいりますよね。後悔しないよう、たとえば「いつか使うかも」「何かに使えそう」などあらゆる想定をするため、悩みの沼にずぶずぶとはまる。

「使う、使わない」の変化形。

・使っている、使っていない

これは………頭の中から「いつか使うかも」「何かに使えそう」などを追い出せそうです。「『今』に焦点を当てると、分けやすいですよ」と収納先生。

2つに分けるのが難しいなら、4つはどうでしょう? 軸を2つ、たとえば「使っている」と「好き」を組み合わせる収納先生もいます。

・使っているし好き        →残す
・使っているけれど好きではない  →検討
・使っていないけれど好き     →検討
・使っていないし好きではない   →手放す

2つの軸を段階的に取り入れる場合は、こんな感じ。

・使っている           →残す
・使っていない →好き      →検討
        ↘好きではない  →手放す

・好き     →使っている   →残す
        ↘使っていない  →検討
・好きではない          →手放す

また、「好き」「気に入っている」「愛している」などの感情の軸をもたず、使用頻度で分ける収納先生もいます。分類にあてはまらないもの=使っていないものなので、結果的に除外できます。

・毎日使う
・週1回使う
・月1回使う
・年1回使う

・よく使う
・ときどき使う
・たまに使う

自分が分けやすいのはどれか。アレンジしてもいいと思いますし、ものや場所で使い分けてもいいですよね。

「決断を促す」魔法の言葉

自分の物差しが見つかったら、実際に手を動かして整理を進めるのですが。

途中でブレーキがかかることがあるのですね。

ものを手にすると、いつの間にか「使っている」が「使える」に脳内変換するのです。とくに、ものの状態がよかったりする場合。

主語が「私」から「もの」に変わってしまうのです。「私が使っている」ではなく「(この)ものは使える」というふうに。

「慣れるまでは、頭の中で『私がこれを~』とつぶやくといいですよ」と収納先生。この「私」や先に挙げた「今」の視点は、多くの先生が意識していますし、断捨離に通じるところがありますね。

それでも、分けられない場合は……。

収納先生の魔法の言葉をどうぞ。現場で切り札として出すもので、背中を押してくれます。

・盗まれても平気か?        →平気なら手放そう
・火事の際に持ち出すか?      →持ち出すなら残そう
・なくしたら同じものを買い直すか? →買い直すなら残そう
・棺桶に入れてほしいか?      →入れてほしいなら残そう

まとめ
自分に合う物差しを見つけよう
「決断を促す」魔法の言葉

※収納先生……片づけサービスに従事する人。



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