【片づけやめたら、片づいた。➂】何もないと一つ置くのをためらう
全国の地方新聞に寄稿した連載「片づけやめたら、片づいた。」(全15回)を、配信元の許可を得てシェアします。
汚部屋から引っ越しを経て片づいた部屋に暮らすまで。片づけが苦手でも、発想をちょっと変えることで、快適な空間を手に入れる方法を綴っています(暮らしの変化で今とは少し異なる箇所あり)。
なるべく、毎週配信する予定(がんばれ)。
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ごみ箱、床から棚の上に。「物のない空間」を
必要最小限の物しか持たずに暮らす「ミニマリスト」の本作りをお手伝いした時、「物のない部屋を一つつくると変わるよ」と教わりました。ふんふん、できるといいな、私にもできるかしら?
そういえばすっきり整った家には、ある共通点が見つかります。床にあるはずの物がないのです。それは例えば、ごみ箱。
そこで新しい家では、ごみ箱を床から上げてみました。小さなごみ箱を作り付けの棚に置いたのです(広い部屋の場合、捨てるための動線が長くなるので注意!)。
すると不思議! 掃除しやすくなり、毎朝コードレスの掃除機を手に取る自分がいました。床に物がないので、照明や桟のほこりも毛ばたきでバシバシ落とせます。床に物を置くと目立つため、気になって拾うようになりました(以前は床に物が堆積していたのに!)。
そうなってくると、物を一つ部屋に入れるのもちゅうちょします。お店で素敵なソファを見掛けても、かわいい!と飛び付かなくなりました。なんでソファが要るの? お尻が冷たいから? だったら…、と半年くらい悩んだ末に、小さなラグ(敷物)とクッションを買いました。くつろぎたかったので、アロマの香りを拡散させるディフューザーも。
物選びの基準が「心地よい」に変わったと思いました。これは、ある有名な片づけ理論で言えば、最終段階。私、すごい。そう感じられるようになったんだ、とうれしくなりました。快・不快のセンサーが動き出した感覚。
あなたも、物を増やしたくないなら、物のない部屋を一つつくってみるといいかもしれません。少なくとも私には効果テキメンでした。小さなスペースでも、テーブルの上だけでも、物のない空間を。真っ白な紙に筆を下ろすときによく考えるように、ネットでポチる前にちょっと、考えるようになります。
まとめ
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