価値観を育てる
子供の自由って、どこまで補償されているものなのでしょうねぇ。
やっぱり未成年な訳ですし、未熟な部分はあると思うんですよ。
だから、完全に子供の意志のみで自由に動くことって現実的ではないと思います。
年齢が幼ければその分、出来ない分からない知らない事も多い。
知識だったり、経験だったり、判断力だったり、そういった足りない分をまわりの大人がある程度子供の事を管理して、やりたい事とかを制限させるのも仕方ないと思うんです。
ただ、どこまで親が管理して、どこから子供に判断させるのか、その辺の線引きが難しいですよね…。
私が今モヤモヤしているのが、親がどこまで子供の事に干渉して良いのかという所です。
友達の子とか、娘の友達とか、ネット上でとか、色々話を聞くんですけども…。
例えば。
習い事だとか塾だとか、子供の意志そっちのけで、
「塾に通ったら良い学校に行けるから通いなよ」
「この習い事、絶対楽しいから行ってみな」
と習わせたり。
他には、文房具やマスクなんかで、鬼滅の禰豆子柄とかすみっコが欲しい!って言ってるのに、
「あなたは男の子でしょ?そんなの学校に持って行ったら笑われるから、こっちにしなさい」
って親が決めたり。
それ、子供ちゃんと納得してるのかなぁ…。
最終的に、どの選択肢を選ぶのかを決めるのは子供である方が良いと思うんですよ。
親にとっての良い悪いだけで子供の選択肢を狭めると、親の価値観が絶対になっちゃうので、子供の価値観が育ちにくくなってしまうと思うんです。
「塾に通って良い学校に行くのが大事!」
っていうただ一つの価値観だけを植え付けてしまうと、もし周りにスポーツなり絵描きなりその子にとって勉強よりも大事な物を見つけた子が居たとすると、その子の事をバカにしたり見下してしまう事に繋がるのではないかと思うんです。
日本人全員がテストで100点取って、良い学校に行って、一流企業に入ると、日本人全員が幸せになれるのか?
と言われると、それはNOですよね。
やっぱり、自営業の人が居たり、芸術家が居たり、公務員の人が居たり、ベンチャーの人が居たり、劇団員が居たり、サラリーマンが居たり、専業主婦が居たり、スポーツ選手が居たり、フリーターが居たり、その他色んな人が大勢居て、それぞれがそれぞれの幸せの形を目指して日々生きているんだと思います。
勝ち組負け組なんて他人が作った価値観ですし、各自自分なりの幸せを目指して生きていくのが大事だと思うんです。
そのためには、自分の価値観を育てなければならず、価値観を育てるには
「親のいう事を聞いていたらそれでOK☆」
な人生を歩ませてはいけないと思うんですよ。
どんな小さなことでも、本人が「やる」と決めた事、「嫌だ」と拒否した事、尊重してあげるべきなんじゃないかなと。
親がその価値観になったのは、それまでの人生の経験があるからだと思います。
やっぱり、経験したからこそ分かった事って多いと思うんですよ。
自分がこの子供の年齢の時に、自分の親から口だけで
「これこれこんな理由で、あなたはこっちにすべきです」
と言われた所で、
「知らんがな!私はこっちやりたい!」
って思っていたと思うんですよね。
「絶対にこっちの方が良いから!」
って言いたくなるけども、そこはグッと我慢して子供に選ばせる。
それで失敗したらやり直したら良いし、周りに笑われたらフォローしてあげたら良いと思うんです。
何事も経験。
良い事も悪い事も経験。
どれが良い?って聞いた時、子供が
「どうせ何言ったって、ママはママの選びたい方選ぶんでしょ?ならもうどっちでも良いよ」
と諦めるか、素直に
「こっちが良いー!」
って答えるかの違いって、なんか、後になって大きく響いてきそうなきがします。
自分も、もっと子供の意志を尊重しよう…。