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魚市場 成田屋【前編】親子で入りやすい鮮魚店
日刊水産経済新聞 2024年3月25日
「魚食にっぽん」から
東京ドームシティの商業施設「ラクーア」に2023年7月、純然たる魚屋がオープンしました。
運営するのは江戸前寿司店を経営する(株)築地すし好グループの(株)テーブルパートナーです。
都内最大規模のエンターテインメントシティに、なぜ寿司屋が魚屋を開いたのか。どんな店なのか。
成田満亮社長に〝新しい時代の鮮魚店〟の狙いを聞きます。
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店舗のコンセプトは?
敷居を下げて魚好き増やす
東京ドームや後楽園ホールと同じ敷地内にあり、東京ドームシティアトラクションズ(旧称・後楽園ゆうえんち)で楽しむ歓声が響きます。
この先に鮮魚専門店があるのかと疑いたくなる立地に、「魚市場 成田屋 東京ドームシティラクーア店」は店を構えました。
外観はカジュアルに。
ガラス張りなので外からでも様子がうかがえます。
成田社長は「多くの人が抱く魚屋の敷居の高さを、私自身も感じていた。
それを壊したかった」とし、親子で「ふらり」と入れる店をイメージしました。
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実際に小さな子供を連れた親子の来店が多いそう。
偶然通りかかり「なんだここは?」との感情のまま、躊躇なく入れるほど、店内は明るく品揃えも豊富です。
そこに魚のプロが新たな発見を与えます。
「魚離れといわれているが、家庭で食べるプロセスが減っていることが問題。課題を一つずつ解決して、食卓に魚が上がる機会を増やす一助としたい」と、成田社長はあるべき姿を語りました。
魚食を広げる工夫は?
昼は弁当、夜に鮮魚を
惣菜は揚げ物、煮物、焼き物など家庭で調理が難しい人に向け、広くスペースを確保しています。
野球観戦といったレジャーも想定し、ワンハンドで食べられるシーフードバーガーやピザ、カップホルダーに入る容器に詰め込まれた揚げ物も並びます。
そのうえで、鮮魚コーナーも内容豊富。
対面販売で魚もおろします。
近隣には魚屋が少なく、地元住民による日常使いは意外に多いそうで、節分の恵方巻やひな祭りのハマグリなどに予約が殺到したのも、常連がついてきた証拠です。
「豊洲まで仕入れに行かなくて済む」と、飲食店の料理人も利用しているそうです。
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午後9時まで営業。
昼に魚弁当や惣菜を買い、仕事やイベントの帰り道に鮮魚を求めるパターンがあるのも、同店ならではです。
東京ドームホテルも間近で開店と同時に来店し、刺身を楽しむ外国人観光客もいるとのこと。客層の広さに驚かされますね。
見どころプラスワン
焼き魚・煮魚の持ち帰り弁当に、心を揺さぶられました。
サケやブリなど、ほぼ2切れ分。
「お客さんへのご奉仕」との思いを語るが、食べ応え十分な分厚さの堂々たる主役感に驚きです。
冷凍コーナーの切身も厚い。店内でカットしているからできる仕掛けです。
ステーキカットで提案するサーモンなど、チャレンジの様子がうかがえます。
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店舗地図