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読書から離れていた私がいつか誰よりも本を読み尽している日まで

こんにちは!ぴあじぇです。
私は昔から読書が大好き,どころか文字ならなんでもよくて,原材料名を片っ端から読むような活字の奴隷でした。
親には小さい頃から図書館によく連れて行ってもらった記憶があります。
毎週末の午後あたりに行くのですが,帰ってきてからその日中には全て読み終えてしまって,「もう少しゆっくり読めないのか!」と呆れられる始末でした。
小難しい本ではなくて,小学生向けのラノベも好きだったし,最近流行りのミステリーとか,大衆向けの現代作品を読み漁っていました。

母は純文学以外を全て「漫画」と呼びます。
「また漫画読んでる」と言われるのが嫌だったので,宮沢賢治を読んだら,それも漫画と言い放ちました(叱っているわけではなく,彼女の口癖のようなものでした)。
母は「本」と認める作家に,「芥川」「夏目漱石」を挙げました。
ある夜,寝床で「坊ちゃん」を読み,母が来るのを待ちました。
「また漫画読んで」「これは坊ちゃんやで」「坊ちゃん?誰?」
私は耳を疑いました。これぞあなたが認める文学作品なのでは?
夏目漱石であることを伝えると,「あー,いい睡眠導入剤やろ」母はニンマリ笑いました。
ここで初めて明かすのですが,母はさっぱり小説を読まない人間です。
教育本とか自己啓発本とかは読みますが,ファンタジーは嫌いなようです。
このとき私が初耳だったのは,母自身も純文学を読んだことがない,ということでした。なんじゃそりゃ!

母の謎エピソードはさておき,小学生までは本漬けの生活を送りました。
しかし,中学生になると部活が忙しく,読書の時間はパタリと途絶え,一度も学校の図書室へ足を運ぶことはありませんでした。
高校も然りで,勉強の逃避に読む程度でした。
なんと人生で一番暇が多そうな大学でも同じような感じで,読書はあまりしませんでした。その分映画は結構観ましたが。

大学院受験を経て,実習も忙しく,ようやく卒論に本腰を入れようかというこの時期に,インスタでよくおすすめ本の紹介の投稿が目につくようになりました。
口が悪いのですが,読書家を謳う割には紹介文に語彙力がなさすぎるのでは?と思われる投稿もたまに…
私は,この人たち以上に本を読んで,その感想を,自分の言葉で自分自身に刻みたい。
同時に,小学生の頃に抱いた野望を思い出しました。
「図書館の本棚にある本,端から端までぜ〜んぶ読んでみたい!」
ただ,図書館で借りようにも,人気の作品は半年以上の予約待ちなんてよくあることです。
ふと高校時代のとある世界史の先生の言葉を思い出しました。
「本は買うもの。借りるのではなく,買って手元に置いておかなければ,真に自分のものにはならない。」

お金がないので,ほとんど古本屋で買ったものですが,私は読書を本格的に再開しました。
私の夢は,この世に出た文学作品を,王道はもちろん,なるべくたくさん読み尽くしてから死ぬことです。
いつか誰よりも本を多く読み尽くしている日まで。
1日1冊を目標にのんびり続けたいと思います。

それでは。






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