仕事はゲーム、仕事はアーティスティックに
すべての仕事はいかに所作が美しいゲームという名の挑戦。今日はそんなお話です。
こんにちは、フクシンです。
今日は、ぼくはお仕事がオフだったので、課税証明書を取りに住んでいるまちの役所に行きました。
普段は、カウンターの向こう側にいる立場ですが、今日は久しぶりにお客さんで行きました。
事前に、手続きを電話で確認していたので、スムーズに事は進みました。お盆ということもあり、スタッフは少し手薄。お休みムードが漂う庁舎の雰囲気でした。
夏場の役所って、仕事している立場からしても、小休止の時期。議会も通常はあまりなくって、ぼくらは来年度の新規事業なんかを考える時期です。
無事、課税証明書を取って、せっかく来たので、以前からNPOの設立について少し教えてもらいたいことがあって、とある窓口へ。
今の大阪ライブシアターの活動をNPO化してできないかなって思って、手続きを教えてもらいたくって伺いました。
まず、なぜNPOにしたいかと問われ、今思っていることを伝えようとしたのですが、ダメですね。こういう時は普段からきちんと言語化しておかないと伝えられない。
すこし曖昧なことをブツブツ言いながら、次のように伝えました。
今思っていることは、タップダンスの活動を、キャリアとかプログラミングなど、タップの魅力発信やコミュニケーションに必要ないろんな機能を横展開してメタバースとかにつなげていきたい。そのため、目的を明確にするためにも個人の活動からステップアップさせたい
そんな感じです。
おそらく、うまく伝わらなかったのでしょう。NPOは最近、あまり認証の数が少なくて、一般社団法人の方が多くなっています。
と教えていただきました。
一般社団法人の認証はどういう違いがあって、どこで行うのですか?と聞くと、どうもこちらでは把握されていないよう。また、ここで聞くといいよとご案内もいただきました。
そのあと、NPOの認証をするには、○○の書類が必要で、やり取りで何カ月もかかって大変だよ。そんな説明をいただきました。
親切にご案内いただいたはずなんですが、どうもわだかまりが残りました。
そんなことも知らないの?
もうちょっと調べて来いよ
忙しいんだから・・・・余計な仕事させんな!
NPO以外わかんねえよ!
そんなこと一言も言ってないのに、何かそういわれた気分が残りました。
なぜでしょう?
ぼくが、このカウンターの向こう側にいても、ちゃんとした対応されているのに。
一般社団法人はどうも調べると、公証役場で手続きだそうです。
ほかの機関での受付は、間違ったこと言えないので、あまり言わないものです。この方の対応としては、上司から見ると100点です。でも、なぜ、わだかまりが残ったんでしょうか。
僕は、人と未来をタップするタップダンサー、キャリアコンサルタント、公務員。タップダンスのお話や、心理学、未来のお話、コミュニケーションのお話、キャリアなど、ぼくの身の回りに起こるいろんなお話を発信しています。
今回ご紹介する動画以外にも有益な情報がいっぱいあるので、ぜひチャンネル登録をしておいてください。
自己目的的に働くとは
チクセントミハイのフロー体験では、つまり、自分の生活を社会の統制から自由にし、心配がない状態を、能力が完全に発揮されるフロー状態といわれています。このフロー状態に持っていくには、挑戦が必要、リラックスしていて気持ちいい状態、所作の美しさを創ることが大切と示されています。
このフロー状態につながる自己目的的に働く人は、仕事と自由時間を区切っておらず、仕事に縛られていない。また、直接的継続的なフィードバックがある、美しく自然に見えることが必要ということなどが示されています。
さて、公務員という仕事は、割と理不尽な仕事が少ないのではと思います。法令に沿って手続きをすすめればいいし、イレギュラーなケースにおいては良心に従って基本進めることがおおむね正解ではないかと思います。そうではないケースも中にはあると思いますが。
仕事にはMust、May、Canがある
役所に限らずだと思いますが、これらがあると思います。
Must=やらなきゃいけない仕事。先ほどの窓口での例で行くと、制度を案内することはMustの仕事です。この部分は、地方財政では財源保障が行われているケースが多く、日本中どの市町村でも行われるためのお金が保証されています。
ではMay=やっていい仕事。これは、「一般社団法人のほうが今的には設立する人が多いですよね。」というご案内。これは、Mustではなく、職員ご自身が把握している情報を提供する。丁寧な対応だと思います。
最後に、Can=できる仕事はどんなものがあるでしょうか。
この部分が、フロー体験につながる挑戦なのではと思います。
仕事において不満が募りやすいうちの一つに、変化がない、挑戦がない。というのがあると、チクセントミハイの本にも書かれています。
Canの仕事、どんな挑戦ができるのでしょうか。
仕事には挑戦が必要
対人の仕事で挑戦に当たるとしたら、ぼくは、窓口の人の持つ悩みに寄り添うことではないかと思います。
割と、窓口でもめるのがこれ。
担当している人が挑戦してくれない。型通りの仕事しかしてくれない。その人のパーソナリティでもめるケースが沢山あります。
悩みに寄り添う姿こそ、その人にしかわからない価値観、いわゆるアートが生まれ、所作の美しさが生まれてくる。制度との一体感が出てくるのではと思います。
あ、決して対応してくれた人が問題あるとかじゃないですよ。すごく丁寧に対応していただいたので、それはそれで感謝しています。
ただ、自分が帰りにわだかまりが残ったのを、どうすれば解消できたかと考えると、傾聴 これが大事なのかと思いました。
お客さんとしての”私”は、何を話したかったかというと、NPOにしたいという思いを聞いてほしかったわけで、そこにアプローチすることで、お客さんの思いの半分以上は思いが達成されたんじゃないでしょうか。
あれ?NPOの情報を聞きに行きたかったんじゃなかったっけ?
窓口で相談したいという人は、正しい案内よりも、もしかしたら、話したい人が多いのかもしれません。
相手が何を本当は求めているのか。それを肌感覚で把握するのも、挑戦かもしれませんね。
そういう意味では、すべての仕事は挑戦という名のゲームととらえた方が楽しい。そう思いませんか?
でもね、挑戦って失敗の積み重ね。間違うこともあれば、ボタンの掛け違いもある。野球でいえばダイビングキャッチを試みて、後ろにそらしてランニングホームランするようなこと。サッカーなら、オウンゴールしてしまうこと。
チャレンジの末に失敗をすることはたくさんあります。でもこの経験の積み重ねこそ、その人の財産になり、良いサービスが提供できるようになる。
そんな時に、2つ大事なことは、上司が修復力を持つこと。エラーをさせないようにすることよりも、チャレンジすることを目線に、もしエラーしたときのバックアップができる力を持つこと。つまり、自分がカバーできる範囲でチャレンジしてもらい、成長を促すことだと思います。
それともうひとつ、お客さんにも、そのチャレンジを温かい目で見てあげるゆとりが欲しいな。許すきもち。許容量。次のお客さんにはいい提供ができるように。なかなかそうはならないだろうけど。
結局、ゲストもホストも、相手を人としてリスペクトして対応する。これが、ゆとりのない時、ゆとりのない人には、許せなかったり、ネットだと炎上させたりする。
そんなことだと思います。
皆さん、ゆとりをもって、相手のチャレンジは温かい目で応援してあげてください。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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