公務員のお財布事情
というわけで、今回は、「公務員のお財布事情」というお話をしていきたいと思います。
みなさん、タイトルを見て、興味津々かと思います。今日は、公務員の給料の仕組み、それと家計についてのお話です。
なぜこんなタイトルにしたかというと、公務員は、お金が安定している。その反面、頑張っても上がらない。じゃ果たしてこれで家計が回るのかなって思われている方もいらっしゃるかと思います。
ぼくも、公務員になる前はそんなことを思っていました。頑張っても、給料増えないんじゃ、生活レベルも上がらない。うーん。そう思っていました。
先日の第一生命のアンケートによると中学生高校生の大人になったらなりたいものランキングで公務員は2位、人気の職業でした。
僕にとっては、はダンスの世界にいたいから、そのために生活するためのお金儲けの手段としてなった公務員。最初はそう思っていました。でも、給料の面では、安定している。
今では、ライフワークにも通じる、また僕のアイデンティティを創るひとつにもなっていて、大切な時間でもあります。そんな思いから今日はこのタイトルを付けました。
皆さん、公務員に限らず、就職とか、墓場に行くようなものだと思ったりしてませんか。ぼくも、大学卒業の頃、そう思っていました。でも、実際に仕事して、自分の役割ができてきて、責任感がついて、自律していく。そんなプロセスから、いろんな環境に育ててきてもらったと思っています。
みなさんも、今日のお話を最後まで聞いていただいて、心がリッチなライフスタイルぜひ実践してみてください。
僕は、人とテクノロジーをタップダンスでデザインする地方公務員としてタップダンスのお話や、コミュニケーション、キャリアコンサルタントなど、ぼくの身の回りに起こるいろんなお話を発信しています。
今回ご紹介する動画以外にも有益な情報がいっぱいあるので、ぜひチャンネル登録をしておいてください。
職能資格制度と職務等級制度
今日も、結論からお伝えします。公務員になったら、給料は安定します。贅沢はできませんが、生活はできます。
キャリアアップしていく仕組みとかって、みなさんはご存じですか?僕はこれまで仕事してきたんですが、あまりそういったことを意識せずにこれまで過ごしてきました。
日本では、終身雇用制、特に僕ら公務員は年功序列、またアメリカなどは実績主義ってこともなんとなくイメージで持っている人が多いかと思います。
キャリアコンサルタント試験の勉強をしているときに、あーそーなんだって思うことが分かったので、まず、これについてお伝えします。
職能資格制度と職務等級制度という2つの制度があって、わかりやすくいうと、職能資格制度は日本型、職務等級制度は欧米型といわれているそうです。
まず、職能資格制度。これは、従業員が持つ能力、これは目に見えるもの、潜在的な能力ともですが、これに応じて等級を定める制度で、人ベースの等級制度です。つまり、優秀な人がいたら、等級をあげたりする制度だと思います。
あらゆる職務に共通する能力を図るジェネラリストを育成するのに適していて、でも、その基準はかなり抽象的になりがちで、どうしても年功序列的な運用になるケースが多く、また等級が上がるにしたがって、役職の数が不足する現象が生じます。また、人件費の高騰などの問題も出てきます。
現在でも職能資格制度を採用している企業は少なくないといわれていますが、報酬制度で職務や業績などを大きく反映するなど、従来の職能資格制度から、少しずつ変化しているともいわれています。
次に、職務等級制度。これは、職務一つひとつの中身や難易度を明確化し、それぞれに対応する給与テーブルを用意する等級制度で、職務を遂行できれば、誰でも賃金は同じ。「同一労働・同一賃金」が原則、学歴・年齢・勤続年数のような属人的な要素は考慮しないという、仕事ベースの等級制度です。すべての職務について職務記述書(職務基準書、職務明細書、ジョブディスクリプション、とも呼ばれる)を作成する必要があり、これが結構大変みたいで、日本でも1990年代以降、多くの企業で導入が検討されましたが、職務記述書作成の煩雑さ、給与との関連づけの難しさが解決できなかったということです。
求められる人材像がわかりやすい、 スペシャリスト育成に効果的、不必要な職務は圧縮される、総人件費を抑制できるというメリットがある一方、日本のようなチームで仕事をする仕組みにはフィットが難しいかもしれません。
アメリカの会社などはCEOから、役職が組織ではっきりしていて、仕事の分担が分かれている会社が多いのかもしれません。
また、役割等級制度という制度も別にあって、これは、「役職×職務=役割」と考え、その「役割」に応じて等級を設定する制度で役割(ミッション)ベースの等級制度です。
昇給や給料が上がる仕組み
で公務員は、等級号俸制といって、給料表にそって、一定の成績なら、4号上がるというモノです。
等級は、役職によって代わって、55歳まで毎年昇給します
地方公務員の給料表は、国家公務員のものに準じてて、国家公務員の給与制度は、社会一般の情勢に適応して、民間の水準と均衡させる
また、職務と責任に応じた職務給の原則になっています
成績主義で、人事評価に基づき行うとしています
年功的なシステムからの脱却として給与構造改革も10年以上前から進められてます
最近は単純に年功序列でもなくて、評価によって勤勉手当の率が変わったり、昇格が早い職員さんもいます。また、職務と役職のバランスが悪かったりするときがあったり、また逆に調整するために必要昇格年数が設けられたりもします。すると、頑張っても役職が上がれない、とかね。仕事のモチベーションを保ちつつ、組織をマネージメントするのは結構大変ですよね。
地方自治体の仕事は、ジョブディスクリプションのように、分担は決まっているけど、それ以外の仕事は知らんってのは、もう一つですよね。よくいう縦割り行政の弊害がもっと深刻化するかもしれません。
仕事してもしなくても給料が基本一緒ならしない選択をする人もいるはず。そう、はみ出してもやろっかっていうのは、自主性に任されているところがあると思います。場合によっては、はみ出して仕事することが、逆の評価にもつながることも。
皆さんが市民だとしたら、どっちの公務員が頼もしいですか?はみ出して市民のために仕事してくれる人?それとも、自分のフィールドをしっかりと守れる人?
年収はどれくらい?生活できる?
地方公務員、初任給は18~20万円、平均年収は600万円といわれています。
日本全体からすると、初任給は少し低め、平均年収は高めといわれているそうです。
生涯学習ユーキャンのホームページで紹介されていた年齢別では、
20代が300~450万円
30代が500~600万円
40代が650~800万円
50代が800~900万円
部長級でようやく1000万円を超える感じでしょうか。
20代は、実家暮らしなら割と余裕があります。
30代は、結婚、こどもができるという想定なら、結構苦労したかな
40代くらいから少し安定してきます。
50代は、自分にお金を使っていく
そんな流れで、何とかやって行けます。
めっちゃ贅沢さえしなければ。
さてまとめてみます。
公務員の給料は、初任給は民間よりも少し低い。平均給与は高めになっています。でも給料の水準は、民間の水準を反映します。反映するといっても、好景気の時は、民間よりも少し低めに、不景気の時は、民間よりも影響は少なく、給料表が変わります。
役職によっても、等級といって給料表が変わってきて、年齢を追うごとに55歳まで昇給をしていきます。
今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
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人とテクノロジーをタップダンスでデザインする地方公務員 フクシンでした。
また次の動画でお会いしましょう。