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阪神タイガースファンの管理職が恐れる高津監督の「絶対大丈夫」!✖3とヤクルトスワローズの「和」の力

 絶対大丈夫!阪神ファンのぼくが思うのは、この言葉はやばい。

 こんにちはフクシンです。

 NPBではクライマックスシリーズが始まり、これから日本シリーズに向けて、リーグの代表を争う短期決戦が始まります。

 僕はやっぱり阪神タイガース。大阪生まれ大阪育ちなので、定番でこれです。今シーズンは開幕10連敗から始まり、最大借金16まで行きましたが、6月の交流戦ごろから盛り返し、ぎりぎり滑り込みの3位。波乱盤上のシーズンでしたが、どきどき、ワクワク、がっくり、あー。いろいろ楽しませてもらいました。

 サポーターになるというのは、自分にない優れた能力や名声を持つ他者を真似て自分を近づけることで自分自身の価値を高めたり、劣等感やコンプレックスから逃れようとしたりするところからくるものだそうです。

 最近ではコロナがプロ野球にも大きな影響を与え、チーム作りや経営などもずいぶん変わってきたような気がします。ぼくは、野球界で仕事したことはないのですが、今マネージャー=いわゆる管理職をやっているので、昔とは見方が変わっただけなのかもしれませんが、今日は、そんな、野球に着目してチームのマネジメントやアスリートのメンタル、心理的なお話から、マネージャー野球でいえば監督に求められるものをお伝えしていきたいと思います。

 今日のお話を聞いていただくと、プロ野球の応援も違った切り口で見ることができますし、これから始まるドラフトとか、トレードとかも見方が変わってくる。
 そして動画の最後には、野球も実社会も一緒で、プロのマネージャーとして必要な資質についてお伝えしていきます。例えばクラブのキャプテンをしている人、会社で部下を持つ人、また将来チームを率いて活動をされている方、ぜひ見てください。
 次の3つの点からお話します。


チームマネジメントの変化

 このコロナ禍を踏まえて、野球のチーム作りのスタイルも変わってきました。

 昭和、平成の時代はトップパフォーマーであるスター選手が4番、エースに君臨して、圧倒的な実力で人気を集めました。4番、エースが倒れると、チームもがたがたに崩れるといった具合に、数人の選手のパフォーマンスがチーム力に大きく影響していました。
 FAで補強する。4番バッターがずらりと並ぶ打線を組んだりして、もうパワプロ並みに1チームでそろえることもありました。

 でも、このコロナ禍では野球はより戦略性が求められるようになりました。トップパフォーマーもコロナには勝てず感染し、ゲームを離れることもあり、またベテランは毎試合出ることもなく、ピッチャーも分業制。
 今年の阪神タイガースの投手陣を見ると、先発もシーズン中にいろいろ入れ替わり、若手も育ってきました。またリリーフ陣も5~6人が防御率1~2点台で、最初は勝ちゲームで浜地・湯浅・岩崎・ケラーでスタートしたのが、後半戦には、負けゲームに登板していた選手も勝ちゲームでのスクランブル登板が結構ありました。文句のつけようのない12球団一の投手陣となりました。
 この中でFAで獲得したピッチャーって西勇輝選手くらいで、あとは新人から育成してきた選手ばかりです。

 打線を見ても、今年は足のスペシャリストがゾロっと並ぶ、また新しいタレントも出てくるなど、確かに完封負けは多くてじりじりしたときもありましたが、魅力的なラインナップでした。 
 調子が悪くなれば、別の選手が役割を担いカバーする。 

 1軍のベンチ入りが25人、1軍が30人足らず、二軍も含めた支配下登録の選手は70人。これに育成選手を加え、1チームにはおそらく80~100人足らずの選手がいるのではないでしょうか。

 これらの戦力をいかに配置し、使うか。スター選手だけを見るのではなく、総合的な戦略が必要になってきたいわゆるチームスポーツ。いや、チーム経営というべきでしょうか。
 育成も含めた戦略性が問われ、チームマネジメント力が問われる時代となりました。

 今月中にはドラフトとか、日本シリーズが終わるとトレードなどストーブリーグに入っていきます。
 数年後を見越して、育成し、次代のスターを作っていく
 また、年俸が高くなったら、トレードに出す
 昔からそうだったかもしれませんが、スターが安定した活躍をして経営が回る時代から大きく変化しているような気がしています

 組織を運営する立場になって、最近、野球への見方も変わってきました

 子どもの頃は、その日の勝ち負けにめちゃくちゃこだわってて、タイガースが負けるとほんとうに悔しがっていました。自分が負けたかの如く。
 サポーターになるというのは、自分にない優れた能力や名声を持つ他者を真似て自分を近づけることで自分自身の価値を高めたり、劣等感やコンプレックスから逃れようとしたりするところからくるものなので、だから負けるとほんと悔しかったんでしょうね。
 でも、サポーターってどんな力を与えるんでしょうか。

無意識で勝つことを疑わない

 今シーズンDNAは大躍進して2位でシーズンを終えました。その中で特徴的だったのが、本拠地17連勝。
 タイガースも甲子園では勝率7割です。もちろんそうじゃない球団もあるでしょうし、そうじゃなかった年もあると思います。

 でも、ホーム、地の利ってあると思っています。

 心理学者ユングの提唱したシンクロニシティは、虫の知らせといった、意味のある偶然の一致のことをいいます。自分が思っていることが、たまたま何らかの形で現実になること。誰かに何か伝えようとしていたら、たまたまその人が来てくれたとか、いうようなことです。
 ユングは、こうした出来事を「人間の意識は深い部分でつながっており、交流している」と考え、全人類は「集合的無意識」でつながっていると提唱しています。そのため、場所が離れていても同じようなタイミングで同じようなことが起こる可能性があるということです。嫌な予感がするというようなことはよくありますよね。
 それは、集合的無意識に影響を受け感じているそうです。

 僕の妄想では、野球の勝敗は流れを制すること、人生もそんな感じがしてます。

 サポーターの存在が、そんな集合的無意識に作用するとしたら、流れをつくることに一役買っているとしたら、応援の熱の入りようも変わると思いませんか。

 NPB全体では1000人足らずのアスリートが現在います。
 そのすべての選手が、高校、大学、社会人で実績を残した野球エリートばかりです。

 プロ野球選手は、技術的にはほとんど差がなくて、ゲームで力を発揮できるかどうかは、メンタル面によるものが多いといわれています。
 メンタルが揺らぐと、ピッチャのコントロールも荒れることがあります。
 よくピッチャーでもストッパーはポーカーフェイスがいいといわれていますが、無意識でポジティブに居続けるというのは、結構なメンタルの力が必要です。
 そういう意味では、いかに、金本選手の連続試合出場記録はとてつもなくすごいということがわかります。ぼくらでいうと、有給も何もなくて、無意識で全力疾走し続ける感覚で、風邪もひけない。自己管理がいかに素晴らしかったかということだと思います。

 ゲームには流れがあって、その流れを左右するのはやはりベンチの集合的無意識の強さではないかと僕は思います。無意識でベンチの誰もが勝つことを疑わない。そのことがゲームの流れを創るのではないかと思い、いつも見ています。そのベンチの集合的無意識をサポーターが支えるのでは。

 でもちょっとしたきっかけでゲームの流れは変わったりします。

 高校野球では、信じられないほどの大逆転劇があったりします。ぼくが思うところですが、メンタル面での勝負で流れを呼び込むことができると、信じられない力を発揮するのではないかと思います。
 プロではあまりそこまでの大逆転劇がないのは、やはりチーム全体のメンタリティが強い。プロがなせる業なのかもしれません。

 では、こうしたベンチの無意識に勝つことを疑わないためには、ベンチにいるメンバーはどんな役割の人が必要、またマネージャーつまり監督はどんなことが必要なんでしょうか。

ヤクルトが強い理由

 今年もセリーグを制したヤクルトスワローズ。阪神タイガースは開幕戦に大逆転劇を食らい、そこから10連敗。逆にスワローズは上昇気流に乗っていきました。

 開幕3連戦では、阪神が思っていた勝ちパターンがことごとく崩され、流れが悪い方向に行ってしまいました。見ていて、「どうしても勝てない」と春頃は僕も思っていました。選手はそんなことを思っていたのかわかりませんが、負け続けていたときは僕はこんなことを無意識に考えてしまいました。

 ヤクルトがこの2年掲げてきているのが、「和」の力

 テレビで見たんですが、選手を前にしたミーティングでの高津監督のことば、
「絶対!大丈夫」
この強いトーンの言葉、なかなか衝撃的でした。

 人は暗示で9割が動く、という内藤誼人(ないとう よしひと)さんの著書があるくらい、マネージャーの一言はチームを動かすのに効果的であり、チームの無意識を整えます。

 ぼくは、以前とある眼科で検査したときに、たぶん大丈夫と言われて不安になり、セカンドオピニオンを別の医者に行ったことがあります。
 言い切る、信じきるには、信頼のおける人からの力強い言葉、またこうした暗示は3回繰り返したほうが効果があるといわれています。

 また、負の無意識が流れそうなときに、ポジティブに流れを戻してくれるムードメーカーもベンチには必要だと思います。ぼくたちの普段仕事の中でも、トップパフォーマーではないのに、でもチームのポジティブなムードを作ってくれるスタッフは必ずいて、これはかけがえのない存在です。負の暗示を解く、自分たちが思うがままにしているコントロール感をもつ、動揺を瞬時に消すことも大事です。

 ベンチには、戦力だけ見てパワプロみたいに4番バッターがそろうチームが決して強いとは限らない。トップパフォーマーも自分の与えられた役割を理解して、チームの中でその役割に徹する。いろんな人が支えてこそ、最強のチームが成立するのかと普段の仕事では思い、野球も同じかと思います。

 また、監督という現場だけじゃなくて、編成や育成など、最近の野球の見方は長いスパンの戦いだなと思います。
 だから、今年勝てなくても来年にどう繋ぐか、経営者目線で見るような目線になりました。プロ野球はスポーツですが、エンターテインメントでもあり、常に新しいタレント、商品が必要になります。選手の寿命は長い選手でも20年ほど。その間に新しいスターを出し続ける必要があります。阪神タイガースもFAでスター選手を集める時期がありました。今は新人から生え抜きで育ってきているのは、こうした一流の選手の一挙手一投足を見て、チームの集合的無意識に根付いたからではないかと思います。
 編成も、育成も、来年どんな楽しみを作ってくれるのか、そんな目線で野球を見ています。
 選手の皆さん、監督、スタッフのみなさん、今年も楽しませてもらってありがとうございました。でもまずは阪神タイガース、日本シリーズ制覇目指して頑張ってほしいです。

今日のお話をまとめてみます。

 今日は、たまたま野球のお話を通じてですが、ぼくがお伝えしたかったのは、クラブ、会社、グループ、チーム、みなさんのいろんな集団運営にも共通するかと思います。
 マネージャーは、チームの無意識をポジティブに持っていくことが大事で、そのためのリーダー、サブリーダー、ムードメーカー、トップパフォーマーそれぞれに役割を与えてつくること。決してパフォーマンスが評価軸のすべてではなく、チームとして一人一人の役割をメッセージとして伝えること。そしてチーム全体のポジティブを上げていくことが大事かと思います。

 人材は限られています。
 パフォーマンスの側面だけでレッテルを貼ることなく、それぞれの人材が違う視点でのいい役割を与えられるかどうかが、プロのマネージャーではないかと思います。

 日本は、メンバーシップ制のチームで仕事をしてきました。これからはジョブ型社会になるといわれていますが、それでもプロのマネージャーとしての資質は問われると思います。

これからまた、こうした近い未来のお話とか量子力学、フロー体験、心理学、これらで引き寄せられる僕の思う妄想をお伝えしていきたいと思います。
 今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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