映画「MEG ザ・モンスターズ2」ステイサムとサメどちらが主役か
■サメは確かに主役ではある。人々を襲ったり、深海で泳いでいたり、巨体を海面で見る人に恐怖を与えてくる。深海での巨体は酸素残量と相まって二重の恐怖そのものであるし、本作はメガロドンの怖さをまざまざと見せつけられた。複数体登場して、あらゆる方向から襲いかかってくる。特に海水浴をしているビーチで人々を襲うシーンが衝撃的であり、しかも三体もいるから手に負えない。サメには海中、海上では勝てない。サメは主役ではある。
■しかしながら、ステイサムの強さがそれらをすべて奪っていく。サメが主役にも関わらず、ステイサムの強さが存分に発揮されるためにサメが残念ながら主役ではなくなってしまう。ステイサム一行が深海で調査しているときまでは主役だが、海洋施設浮上以降は、ステイサム無双が続いてしまうため、主役はステイサムになってしまう。ジェットスキーを乗りこなし、銛と爆弾でメガロドンが倒す姿はまさにヒーローであり、怪物でもある。最終的にステイサムはほぼ無傷なのでどちらが主役か分からなくなる。前半はサメが、後半はステイサムが主役の映画になっている。
■とにかく、ステイサム無双。まあ、前作からわかってたこと。だから、安心だった。ただ、島の住人はさすがに全員が無理。MEGも前作よりも多いし、ひたすら飲み込まれていた。タコもいるしめちゃくちゃだった。サメ映画だとお馴染みなんだけど、どうしようもない。今回小型の両棲類がいて、とにかく強い。銃火器が効かないし、集団で襲いかかってくるし手に負えない。あれ、全部退治できてなさそうなのか怖い。
MEGは大きいから倒せたか分かるけど、あの両棲類はまだ生き残っていそう。なんか白亜紀にもいたから、MEGと同じで恐竜時代からな生き残りか。正直ステイサムはまたMEGを倒すとは思っていたから、まわりのサブキャラが気になった。今回参戦した海洋研究所の幹部が強すぎでビビる。まわりが爆破されても、高所から落ちても、大ダコに巻き付かれても死なない。マジで不死身っぷりが印象に残るキャラか。
ステイサムと無敵の双璧で何なの?とずって突っ込んでいた。序盤でサメを手なづけたからとMEGの真前に出ていたし、死亡フラグ通用しない強キャラで意外性抜群だ。それにしても、ステイサム一行はもはや対MEGだけでなくて、普通に傭兵にも強いから特殊舞台みたいになってる。アベンジャーズか。