映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」スパイダーマンのマイルズとグウェン×続編×期待
○去年観た映画で続編が気になる作品の一つ。前作はマイルズが主役だったが、今作はグウェンの過去も掘り下げられてダブル主人公だった。気になる場面で終わったし、まさか続編ものだと思わなかったので映画が終わったところで驚いた。続編は気になるマイルズとアース42のマイルズが出てきて、敵対するのか味方になるの分からない。演出的にめちゃくちゃ気になる。前作で登場したスパイダーマンと本作でマイルズに好意的なスパイダーマンがバンドを組んでマイルズを救援しようとしていた。本当に素晴らしい。スパイダーマンは敵だと言っておきながらも、しっかりとマイルズの味方のスパイダーマンもいる。マイルズはイレギュラーでスパイダーマンの運命を変えようと奮闘するが、他のスパイダーマンが運命に抗えないので非常に変わったスパイダーマン作品になっている。マイルズは自分の世界の蜘蛛に刺されたわけではなく、アース42の蜘蛛に刺されたからイレギュラーなのだ。だから、彼が本作の主人公であり、イレギュラーであると言える。マイルズとグウェンの関係も気になる。
○スパイダーマンはノー・ウェイ・ホームが良かったので、本作も楽しみだった。まさかの前後編構成で驚いたが、スパイダーマンユニバース的な世界観の拡張は素晴らしかった。実質的にグウェンが主人公で、開幕のミゲルとの連携が良かった。前作でマイルズのスパイダーマンとしての決意や運命は描いたので、今回はグウェンの家族とマイルズの運命を描いているのが本作だ。家族はスパイダーマンにとって重大な要素であり、スパイダーマンの作品で何らかの形で関係している。グウェンは前作でマイルズと先輩として関係していただけに、深く描写されると感情移入しやすくなる。とはいえ、前後編なのは少しキツイ。かなりいい部分で終わっているから来年まで待てない気持ちでいっぱいだ。インフィニティウォーみたいに絶望感はなかったのでまだいいが。ラストのバンドメンバー集結は前作を診ているとめちゃくちゃワクワクしてしまう。前編なのは残念だが、テンション爆上がりなのでトントンだ。来年春公開だから今から楽しみだ。ワイルドスピードもそうだが、人気作は分割して前後編、三部作にすると観客を呼べるのかもしれない。まあ、ファンは来るし、配信などで過去作も見ることになる。ファンとしては、ヤキモキするが公開されたときのテンションの上がり方がやばいと思う。