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有馬温泉は心も幸せにしてくれる

前回の続き。一つ目の温泉、「金の湯」に入るまでの道中の温泉街で私と友人は目をきらきらさせて、「ここも気になる!あそこも行きたい!」が止まらず、私の文章も長くなり温泉に入る前に前回は終わってしまった。

11:00。金の湯に到着して、まず驚いたのはこの日は9月9日で重陽の節句のため、この一日だけ菊湯を開催していた。

え、こんなことある?!
今日じゃなかったら入れんかったやん菊湯!

こういうイベントってその週は開催するようなイメージだったけど、この日一日のみの菊湯に入れるという特別感を運良く存分に感じることができた。この日に有馬温泉を提案してくれた友人に改めて感謝だった。

金の湯の施設に入ると思っていたよりも新しい綺麗な施設だった。何も知らなすぎて恥ずかしいくらいだけど、いつだか改装したんだなということを知った。
(調べたら6月末にリニューアルオープンしたばかりだった。そりゃ綺麗なわけだ)

浴室に入ると、さすが「金泉」と言われるだけあって、とても濃いオレンジ色のお湯が広がっていた。「あつ湯」と「ぬる湯」があって、まずは体を慣らそうとぬる湯に入ってみたけど、これがしっかり熱い。「ぬる」ではない熱さがすぐに体の芯まで温めてくれる。浸かると体が全く見えないほど濃厚なオレンジ色で濁っている。

あつ湯はほんとに熱くて肩まで一瞬浸かってから、菊の花が浮かんでいる菊湯に入ると安心する程よい温度だった。
私たちはその温度差を交互に入って、永遠に居られそうなくらいの心地よさを味わった。

汗が出る分、どんどんお腹が空いてくる。湯上がりのビールを楽しみに、汗を流して「銀の湯」へ向かうことにした。

その道中、私たちの大好きなカレーの香りがしてくる。そのお店の扉には「麦は偉大だ」と書かれて、うどんとビールのイラストが描かれてあった。

ほんまや。どっちも麦やーん!
ビ、、、ビール、飲みたい、、、

湯上がりの私たちには強烈な情報だった。この時点で12時過ぎだったため、銀の湯に辿り着くまでも周りのお店に目移りして、お昼ご飯の候補を考えながら歩いていた。

ちょっと待って、こんな奥まで歩いても
ずっとお店あるやん!
しかも魅力的なお店ばっかで迷うやん。

やはりここに来ても厳選されすぎたサイトたちが頭に浮かぶ。サイトを見て候補を出していたあの時間はなんだったんだというくらい素敵なお店がある温泉街だった。

結局、現地に来て自分たちの目と鼻で歩くのが一番良いし、いろんな発見が面白いのが旅の醍醐味だなと痛感した。

銀の湯に到着する頃にはもう腹ペコだったけど、温泉に入った後の幸せを想像しながら私たちは透き通った色の「銀泉」に浸かった。ラジウム泉と炭酸泉の混合らしく、これまた芯まで温めてくれる。

ここで何より喜んだのはサウナがあるということ。私の勝手なイメージで、古くからある名泉にはサウナなどないと思っていた。

友人もサウナが好きで良かったと思うくらい、水風呂の代わりに水シャワーで冷やしながら、友人と3回サウナに入った。芯まで温まっている後だから、汗の出方も最高に気持ちがいい。

サウナ室内で友人が最近行ったタイ旅行の美味しい話を聞いていたら、完全にお腹が空いて、しかもスパイスを感じたい体になっていた。

どうやら友人もそうだったらしい。温泉から上がって、「お昼ご飯さ、あのカレーうどんじゃない?」と心が一致した。

そうと決まったら足取りも早い。もう13時過ぎ。汗も流し切った私たちのお腹は空っぽだった。
遅めのランチだから並ばずに入れて、早速ビールだ。念願の絶好の機会に、ホワイトのベルギービールを流し込む。

まず私の喉が喜び、体全体に美味しさが広がっていく。あまりの幸せにすぐには言葉が出なかった。美味しい条件が完璧に整った最高に至福の瞬間だった。

神戸に帰ってくるとどうしても牛すじが食べたくなるため、牛すじ煮込みカレーうどんを頼んだ。牛すじ×カレー×ビールが合わないわけがない。濃厚なカレーとコシのあるうどんがたまらなかった。スパイスをビールで流して、またカレーうどんを食べての幸せループ。

サウナ内での会話からも、私はこのタイミングでこれ以上ないランチを食べることができたと思えた。そう思いながら食べると、不思議とさらに幸せを感じられる。しかしここで満たされて終わるわけにはいかない。私たちにはお目当てのクラフトビール屋さんがある。

私がイメージしていた有馬温泉よりはるかに魅力がたくさんあるため、今回も書ききれなかった。まだまだあるので、続きはまた次回。

今後、神戸観光のおすすめを聞かれたら、私は迷わず「有馬温泉」と答える。
今まで知らなかったのが恥ずかしいくらい、たくさんの魅力を知れたのは私にとってとても大きな大切な出来事だった。

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おさない えりか
読んでいただき、ありがとうございます! 子どもの頃の「発見の冒険」みたいなのを 文章の中だけは自由に大切にしたくて、 名前をひらがな表記にしました。 サポートしていただけると とっても励みになります。