【読んだよ】9時半までのシンデレラ
皆さん、あなたは両親に愛されて生きてきましたか?
小さい頃、
ママやパパにご飯を作ってもらったり、
ある時はテストの点でほめてもらえたり、
ある時は運動会や合唱祭に応援に来てもらったり、
ある時は間違ったことをして叱ってもらったり……
『普通の人』は親に見返りの無い愛をもらって育ち、
そしてそんな人たちであふれるこの世界は
親は子供のあなたを無条件で愛している、
親は子供のあなたのことをいつも気にかけてくれている、
子供を愛さない親なんていない…….
そんな思想で溢れている、それが『普通の』価値観なんだと思います。
しかし、全員が全員、そうとは限らないしれません。
𠮟責ばかり飛び交う家庭で育った子供、親から虐待を受けた子供、
愛されたかったのに、親から愛されることなく育った子供……
そんな『普通じゃない』子供たちも世の中にはいると思います。
この本はそんな普通じゃない子供たちの悩みの一助になってくれるかもしれません。『9時半までのシンデレラ』。
この本は母親に怒鳴られるのが怖くて、母親の顔色ばかり窺っている主人公、山崎莉子が、ふとすれ違った藤堂澪に一目ぼれし、塾帰りに門限の夜9時半まで夜の町でお話するようになるところからはじまります。
母親から怒られないことだけを考えて、母親に敷かれた将来のレールを進むことだけを考えていた莉子、対照的に学校には行かず自分の好きなことだけをする澪。
莉子は澪を通じて自分の知らない世界や知識、そして何より彼女の価値観に触れていきます。
莉子は彼女の魅力にハマっていき……
親からの束縛や、普通でないことに苦しんでいるならこの本を読んでみるといいと思います。
それとも、もしあなたの周りで親のことで苦しんでいる人がいたらこの本を勧めてあげてください。
この本を通じて自分が本当に大事にすべきこと、そして何を大切にしたいのかに気づくことができるかもしません。