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術後10週〜 「ウォーミングアップに参加していいよ」

7月6日

2週間ぶりに整骨院を受診。


先生:「右足が太くなったね〜」


両足をジーッと見るなり、先生が声をかける。
どれだけ一生懸命リハビリに取り組んだのか
すべて見抜かれている気がする。

先生:「よく頑張ってるね。そろそろウォーミングアップには参加していこうか」

思わず顔がほころぶ。

子:「おっしゃ〜〜〜👊👊👊!! 」

声が大きくなる。
まだ7月。
思ったよりも早かった。

大腿四頭筋もポコっと浮き上がるほどに力が入るようになってきた。
2〜3km程度のジョギングやエアロバイクもなんなくこなせるようになってきた。

でも……

心待ちにしていた言葉だが、本当にできるのだろうか?


期待と不安が入り混じる。
能力の問題ではない。

少し問題の方向が違ってきた。
それぞれのトレーナーさんのプロトコルと進め方、リハビリの計画に違いが次第に大きくなっていく。
おそらく3か月分ほどの違い。

「まだ、やらない方がいいよ」と、止められたら、なんて言おう。
次第に、思いもしなかった問題が浮上し始めた。

『時間枠』での捉え方。
術後○か月。

4つの視点

National Library of Medicine のウェブページに掲載の論文(2017年発表)の中に以下のようなものがある。

As the patient progresses through their rehabilitative course, the rehabilitation specialist should continually challenge the patient as is appropriate based upon their goals, their levels of strength, amount of healing, and the performance of the given task.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5577427/
ACL Rehabilitation Progression: Where Are We Now?
National Library of Medicine HPより

ざっと言えば、リハビリの内容を『時間枠』でなく以下の4つの視点から計画を進めるという考え方。

 ・患者の目標
 ・筋力レベル
 ・治癒の程度
 ・特定のタスクのパフォーマンス

ここには指導する側の判断と経験値が必要なのだと思う。

次のメニュー

先生:「じゃ、今週からこれをやってみよう。2日おきでいいよ。」

小さなメモ書きを手渡される。
内容はシンプル。

レッグプレス
 40kg 10回 warming up
 60kg 15回
 70kg 15回
 80kg 10回

体育館のジムにでも行こうか。
もうすっかり、普通の部活レベルを超えはじめた。

最終的には100Kgくらいまで目指す。
ジョギング、スクワットやデッドリフトも続けていこう。

7月18日

病院のリハビリ

今日のメニュー
・スクワット
・ランジ
・その場でランニング
・ジャンプと着地

次第に不思議に感じ始めた。

整骨院では2週ごとにレベルが上がり、リハビリメニューが変わっていくのに、病院では内容がアップしていかない。

器具を使わず自重でやるので荷重は期待していないが、内容に物足りなさを感じる。

しかし、病院に通っていただけでは気づかなかった視点。
この視点に出会えただけでも意味がある。

術後3か月の診察

7月23日

体調不良により1週間ほどブランクがあった。
診察台の上に横になる。

座って足を伸ばした状態からかかとを引き寄せてみる。
屈曲は問題ない。

医師:「順調ですね。痛かったり、動かしにくいとかある?」

子:「ずっと膝を曲げた後に伸ばすと、膝の裏側が痛くなることが……」

医師:「膝の関節はひざが曲がる時に、下側の骨が少し回旋しながら動く仕組みになっていまして、そのせいでしょうかね。」


長い沈黙。



??

どういう意味だろう???


母:「それは動く時に手術した靭帯が影響しているってことですか?」

医師:「いえ、そうではなくて周囲の必要な筋肉の力が戻っていないというか。ですから、リハビリをレベルアップして筋力をあげていきましょう。」

次は術後5か月後の9月に受診予定。
8月からは週1回ペースのリハビリになる。

病院としてのリハビリはペースダウンするから、気持ち的には通う回数が減って

「やった〜!」

となる。

しかし、実際は復帰を目指して、本格的に強度を上げていきたいところ。
元気になれば病院からは離れていく。

なんか相対する行動がおもしろい。
どのくらいレベルアップしていくのだろう。

ここまでお読みくださりありがとうございました。
では、また。


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