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「集中力の質」について考えさせられた

前回、『左ききのエレン』の漫画を読んで、「自分の人生について深く考えさせられました。」

とても感動した漫画でした。その後、『左ききのエレン』のエレンの作者の「かっぴー」さんのnoteを発見。


集中力を「加速」「最高速度」「持続性」3つの要素に分解。集中力の性質は人によって全く異なるため、自分の強みや弱みを理解し、それに応じた対策を取ることが重要だと思います。

加速


加速とは、集中状態に入るまでの速さを指します。「さあ、勉強しよう」と思ったときに、すぐに集中状態に入れる人は加速性能が高いです。

この能力は、メモ書きを活用してトレーニングすることで高めることができます。私も日記やメモ書きは2年半ほど毎日続けているので、そのせいなのか、こうして文章を書くときは「スッ」と集中に入れます。

逆に加速が遅い人は、「あれもやらきゃこれもやらきゃ」と他のことに気を取られて、集中状態に入るのに時間がかかります。

また、加速が速い人は、さまざまなトピックを同時並行で理解できます。頭の切り替えが早く、すぐに別のトピックを理解したり、違う作業に取り掛かることができます。

原理的に言って、人間は1つのことは1つしかできません。メールの返信をしながら、資料の作成をしたり、誰かと話すことはできません。

そのため、マルチタスクなんてものは、人間の脳的に不可能です。しかし、「頭の切り替えが早い」という意味でいえば、メールを打ったあとにすぐにミーティングに入れるなど、加速が速い人はマルチタスク的な仕事が得意です。

加速が遅いと、作業に取りかかったり物事を理解するのに時間がかかってしまうので、そういう人はルーティンワークの方が向いてるのかもしれません!

最高速度


最高速度とは、どれだけ深く集中できるか、つまり集中力の「深さ」を意味します。加速性能が高くても、深い集中に到達できなければ成果は限られます。この最高速度だけは、才能的な要素が大きく、後天的に鍛えるのは難しい部分。

そもそも、自分が「最高速度に入っている」なんて主観的な感覚でしかありません。

もっと言ってしまえば、「最高に集中している」なんて、「最高に集中しているとき」には気付かないのではないか?というジレンマというか、矛盾を感じます。

最高速度は、第6感のようなイメージです。言葉でうまく説明できませんので、まさに「天才・才能」の世界・領域なのではないでしょうか。

『左ききのエレン』の漫画でも「集中の深さがとんでもない人は、天才的なクリエイターに多い」という話が紹介されています。

最高速度が高い人は、物事を深く考察する力があり、クリエイティブな仕事や問題解決に優れた力を発揮します。

最高速度が高いクリエイターの人は、「自分がこうしたいんだ!」という思いもあるし、その分野のことを全て理解しなければ気が済まない気がします。

だからこそ、社会不適合者にもカリスマ的にもなり得るのでは?

そのような人は普段めちゃくちゃな生活をしていても、本番になると、音楽やアートなど、ひとつの分野においてとんでもない集中力を発揮する。

最高速度は頭の良い悪いということではなく、その人の元々の志向性が現れているように感じます。具体的には「どこまで根本的に考えたいのか。その納得感をどこまで得たいのか」ということです。

私は芸術には全く無縁の人間ですが、音楽やアートだって、突き詰めたら「徹底的に考える」とか「これじゃないと納得できない」とか、こだわりがあると思います。

持続性


持続性は、集中状態をどれだけ長く維持できるかを表します。

規則正しい生活習慣、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動などを心がけることで、この持続力を高めることができます。

また、集中した後にディスカッションや長時間のコミュニケーションをすると、脳が疲れてしまうため、こういった活動はスケジュールの工夫が必要です。

私もそうですが、「人と話す」というのは、疲れて、かなり消耗します。一人でいるのが好きなので、元々そういう志向性・性格なのでしょう。

また、ルーティン性の高い業務でミスがない人・ずっと高い集中力を維持してミスせずにできる人は、持続性が高いと言えます。私は凡ミス・ケアレスミスが多い気がするので、少なくともルーティン性のある仕事においての持続性は低いと思います。

加えて、「スマホの通知をオフ」にするとか、付き合いの人間関係を減らして「LINEやメールをやり取りする数を減らす」とか、いらないものは徹底的に断捨離して整理整頓をするとかして、「集中力を疎外する根本的な要因」・意思決定の数を減らせば、集中力の持続性は保たれると思います。

結局「集中力の質」は才能の面が大きい、という身も蓋もない結論になってしまいますが、規則正しい生活をするとか、スマホの通知をオフにするとか、自分の創意工夫でいくらでも集中力を保てる環境は構築できるし、自分はそうしています。

現代人が欠けている「集中力」。何とか向き合わないといけない問題ですね。


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