『ひねもの』 5 Soy 2022年5月7日 18:36 マスク越しにも咽せかえるほど栗の花の匂いに嫌気がさしてわたしは来る夕立を遠目にひとり箱の中まばらなパンチカードの穴の淵そこに腰掛け古物商と対話をしているされどペテンにはかかるまい…いくばくか話がすすみ黙っていると向かいの穴からザラザラとこちらへ問いかけてくる声がする「この曇り空、おいくらでしょうか」…それがあまりにも可笑しくてついぞ咽せてはマスクを外してしまい商人にわたしの顔が割れてからはひねもの達の仲間入りとなったわけだ ダウンロード copy #詩 #内面 #白昼夢 #古物 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート