墓穴

アーメン

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最近の記事

あの日見た月の話

去年は労働人生ぶっちぎりと言っていいレベルで仕事に追われていた。 月1〜2で遠方へ出張に飛び、それ以外の日は0時近くの終電か深夜に都心から関東の片田舎までタクシーをぶっ飛ばして帰るような生活。 そんな破滅的な生活を長く続けられるわけもなく、休職するに羽目になった。 せっかく休職しても気持ちが休まることはあまりなかった。 定期的に野次馬根性の連中から「大丈夫?」とチャットが来ていたから。 しかしそんな中で唯一、嬉しい連絡があった。 部署も職種も勤務地も年齢も全然違う人からの連

    • インターネット無法者

      ・楽しかった、嬉しかった思い出はすぐに記憶の中から薄れていく。 記憶に留まることなく、どんどん薄れていって、終いにはそのことすら忘れてしまう。脳内に残るのは嫌な思い出トラウマばかり。 その記憶に紐づく感情がプラスか、マイナスかで脳の記憶領域が異なるのだろうか。嬉しかったことを思い出せないなんて、その出来事自体が無かったことになってしまうようでとても悲しい。 なんだか味がすぐ無くなるガキ向けのガムみたいだ。 ・ベランダでタバコを吸いながら、無職期間中に友達と上野に行ったことを

      • 最近のオタク

        ・昨今のメディアはSNSでバズったネタに群がり、それの焼き増しをしているだけに見えてならない。そこにメディアとしての矜持がないように感じてしまう。事象を切りたいように切り取り、言論の自由を盾に言いたい放題主張をするのも違うが、今は自我がどこにも無いようで気持ちが悪い。 恐らく、私は画一的なのを嫌っていて有象無象にアイデンティティを求めすぎているのだろうなあ。 ・自分が頑張っているからと言って、他者へ同じ程度の頑張りを強要したり、正論を振り翳していいわけではない。最近のTwi

        • 彼らがヒーローになるまでの物語

          ヒロアカ40巻まで一気に読んだ ネタバレもネタバレ、以下感想 ・どう読んでもヒロアカのヒロインは爆豪のかっちゃん ・ヒーローとしての「かっこいい」に性別、年齢、立場なんて何も関係ない ・切島のデッケェ背中、デッケェ器、デッケェ漢 ・「ヒーローとしてかっこいい(誇れる)か否か」が行動原理の奴たまらん ・倒れねぇってのはクソ強ぇーだろ ・堀越はまだ芥見下々よりかは人の心があるってだけで軽率にキャラが死ぬ ・OFAだけでない、ヒーローとしての意思が皆に繋がっている

        あの日見た月の話

          劇場版ハイキュー‼︎ ゴミ捨て場の決戦を見た。 以下感想、何も知りたくない奴は読むでない。 映画館で泣きながら観るなんていつぶりだ。 ほんの僅か、たった一瞬の熱。 私が見届けたのは彼らの熱だった。 頭から足の爪先まで、全てが沸き立つ苦しいくらいの熱。 その熱を掴むために本気で奪い合っていた。 点をとって、とられて、両者負けじと喰らいつく。 試合の中で成長を繰り返す。精度をあげて研ぎ澄ます。 何度阻まれようとも飛び、拾い、繋ぐ。 やりとりの繰り返しだと言ったらそうだが、そ

          ワンピ無知蒙昧オタク、相互と共にONE PIECE FILM GOLDを鑑賞の巻

          ロブ・ルッチに狂わされてる女のアテンドの下、ウォチパをした際の感想。 ハリポタ死の秘宝のネタバレもあるので注意。 豪華絢爛カジノ巨船で悪徳億万長者を相手に麦わらの一味が大暴れ、さながらオーシャンズ11のアクション映画。 STAMPEDEよりはバトル成分抑えめで、その分キャラの掘り下げに注力している印象だった。 今作の敵役、ギルド・テゾーロ。 全てに飢えた悲しい男の物語。 原作主人公はルフィだけど、今作の主人公は確実にテゾーロだよ。 設定がちゃんと練られているのに、劇中で語

          ワンピ無知蒙昧オタク、相互と共にONE PIECE FILM GOLDを鑑賞の巻

          ワンピ無知蒙昧オタクによるONE PIECE STAMPEDE視聴

          ワンピース知識が魚人島編で終わってるほぼ無知蒙昧オタクによる映画視聴感想 偏見とオタク特有の強い言葉が頻出します ・シャボン玉に包まれてるんだけど、これが噂のシャボンディ諸島? ・トラファルガー・ローさんがボロボロになってる 最強の海賊なんじゃなかったの? ・バギーって王下七武海なの?七武海ってなんかすごい権威なんでしょ? ・cvが浪川大輔のキャラ、ユースタス・キッド ・キッドの右腕っぽい人「こんな遊びにつきあうのか?」←え~~~~~最高 ・最悪の世代ユースタス・キッド ←

          ワンピ無知蒙昧オタクによるONE PIECE STAMPEDE視聴

          葉巻吸い吸いオタク

          葉巻をもらったので吸ってみた。 以下、感想。 ・貰った葉巻はすでに両端が切られたもので、吸口の判別が最初難しかった。 ・葉巻は円柱型だが、一方は平らにされており、ホイッスルの咥える部分のような形をしていた。多分こっちが吸口。 ・着火方法を調べたところ、通常のタバコとは異なり、頭(吸口と逆の方)に対してライターを直列に置き、頭全体を火で覆って炙るらしい。 着いたかどうか分かりづらい。 ・葉巻は肺喫煙をしないという知識だけは持っていたのでふかしてみたが、うっかり肺に煙を入

          葉巻吸い吸いオタク

          カ!カ!カ!カ!

          以下、映画「カラオケ行こ!」の感想。原作・映画本編・パンフレット等あらゆる媒体のネタバレを多分に含みます。 ・冒頭の、背負った鶴の紋々が雨に濡れてシャツ越しに透けているシーン、ヘキを感じる。意味不明なくらい愛らしさと色気が同居する綾野剛×ヤクザの最大公倍数の答えです。 ・紅だァ~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!!!!!!!! ↑過去のカラオケ大会でも叫んでたんだよね????????おもしろヤクザじゃん ・狂児が聡実に傘を傾けるシーンは何度みてもイイ。カス生理

          カ!カ!カ!カ!

          晴れ時々オタク

          ・最近、比較的精神が安定している。えげつない強迫観念や反芻思考に襲われることが減ってセルフビンタの回数も減った。しかし、手首のスナップは健在のため、レベルの高い合格点を超えるビンタ オールウェイズ出せるのだ。 ・MBTIを自ら開示して配慮されたい奴は顔に刺青入れとけ。 ・自身のMBTIは2種類あるという女に出会った。MBTIについて無知無知の無知なのだが、一つに定まらないのは診断として成立していないのでは? ・MBTIを盲信してる奴らは大体韓国風〇〇をありがたがっている

          晴れ時々オタク

          おまいらはどう生きたのか

          今年がくたばりかけている。 この一年、ぽまえは何をした?!何が出来た?!何と真剣に向き合った?! 思考を放棄するな、放棄した瞬間に人間として、ぽまえとしての自我は死ぬ。 カメラを止めるな、思考を放棄するな。 2023ピックアップ ・休職からの退職コンボをキメた ・悪意のある一部から嫌がらせを受けまくる ・社会人人生初のモラトリアム期間を得た ・↑によって「人らしい生活」の概念を会得した ・ストレスは全てのバランスを崩す ・クレカは切れば切るほど金がなくなる ・引越ししたら精

          おまいらはどう生きたのか

          鳴鐘

          この時間になると近所の寺で鐘をついているようで、ゴーン、ゴーン、となる音がする。 私はこの音が好きだ。 夕暮れ時、駅近くとはいえ住宅街のここは雑踏もない。 騒がしさから離れた、車が走る音だけが行き交う静かな空間に響く鐘が心地いい。 なぜか心が凪ぐような気さえする。 この心地よさに身を委ね、煙草に火をつけた。

          私の好きなもの①落語

          noteに投稿する内容がいつもジメジメとしているので、たまには明るい内容にしたい。 ただひたすら落語について書く。 何かキッカケがあったわけでもなく、ある時ふと落語を聴きにいこうと思い立った。 どれがいいとか、誰がいいとか何にもわからなかったのでとりあえず一番公演日が近いチケットを買った。 結果大ハマり。 噺の舞台がまんま目の前で起きているかのように登場人物が鮮やかに動き、景色が流れていく。 これをたった一人で描いているのだ。 合間合間に挟まるメタ的要素もたまらない。 (私

          私の好きなもの①落語

          解呪

          母が好きではない。 母は善意で私に色々と施してきた。 ありがた迷惑なんてよくできた言葉だが、母の行為の殆どがそうだった。 そしてことあるごとに「〇〇してやったのに」と言ってきた。その旨の発言が出る時点で善意ではないが、母の中では善意である。 頼んでもないのに勝手に色々と施し、自分の思ったような結果にならないと文句をつけた。 頼んでもないのに発生した迷惑行為に対して感謝を要求される、感謝のカツアゲだ。 母が私を思う気持ちの中には常に私の気持ちが加味されていない。どこまでいって

          「生きてるだけで偉い」の欺瞞

          この記事はただ愚痴るだけの毒です。 生きてるだけで偉いという言葉が心底嫌いだ。 〇〇でえらい!と話すキャラクターがいる。 そのキャラクターが流行り始めた途端、類似する言葉をSNSや広告、商品キャッチコピーでよく見かけるようになった。 それらを見かけるたび、欺瞞だと感じてしまう。 生きてるだけで偉い、起きれて偉い、仕事して偉い、これらは耳障りがいいようだが、間違った(歪んだ)自己肯定感の植え付けにすぎないように思う。 偉い・偉くないに限らず、根本的にジャッジをするところから離

          「生きてるだけで偉い」の欺瞞

          死はハリガネムシ

          休職する前はほぼ毎日泣き、希死念慮に苛まれていた。 冷静に振り返ると、希死念慮がある時は本気で死のうと思ってない。まだ脳のどこかで自死への恐怖があり、ブレーキをかけている。 とはいえ、私に限った話だろうからくれぐれも心身を病んだ他の人間にこの話はするな。 本当に死のうとするときは無意識だ。 実際に体験したのでよくわかる。 一社目のクソヤバ企業にいた頃、えげつないくらいのワンオペしていた。 毎月残業時間が過労死ラインを軽く超えて会社に行くのが辛くて辛くておかしくなり、電車の

          死はハリガネムシ