#30:脱炭素化も、食料システム転換とサーキュラー・エコノミーが鍵2🌍
東京大学理事でグローバル・コモンズ・センター ダイレクターを務める石井菜穂子さんが、
令和3年6月22日に財務総合政策研究所で講演された際の資料
「Global Commons Stewardshipで日本と世界を駆動する」
https://www.mof.go.jp/pri/research/seminar/fy2021/lm20210408.pdf
から気になった内容をご紹介しつつ、
僕自身の考えも書かせていただければと思います。
今回は、「脱炭素化も、食料システム転換とサーキュラー・エコノミーが鍵」という項目からです。
今回はその「2」です。
その1では主に「サーキュラー・エコノミー」について書かせていただきました。
気になる方は下記URLリンクよりお読みください。
https://note.com/oripon/n/n213c02e84ae8
上記資料の13ページのタイトルが、
脱炭素化も、食料システム転換とサーキュラー・エコノミーが鍵
となっています。
今回のその2では、「食料システム転換」というキーワードについて考えていきたいと思います。
食料は食べ物のことですよね。
食料+システム=食料システム!?
皆さま、普段の会話で食料システムって言葉使ったことございますか?
「今日日のサァー、食料システムが〇〇なんだよね〜〜」
食料システムってなんやねん!?!?👋
というコトで、
早速調べてみました。
参考にしたのは、
一般財団法人 地球・人間環境フォーラムのウェブサイト
「食料システムの在るべき姿とは~気候変動の抑制と飢餓解消の両立に向けて~
今、食料「システム」を問う理由」
の記事からになります。
https://www.gef.or.jp/globalnet202109/globalnet202109-2/
「システム」として考えるのは実は狙いがあったようです。
どうして今 食料「システム」サミットか?
私たちの毎日の生活にとても身近な「食」。しかしこの「食」を農業と結び付けて考えることはあっても、「食」という「システム」として考えることはあまりなかった。今年9月に国連が音頭を取って開催する「食料システムサミット」は、農業生産・消費という通常の観点から離れて、食を一つの「システム」として捉えようとする新たな試みである。サミットを念頭に策定された日本の「みどりの食料システム戦略」も、食を「システム」として捉えている。
とのことでした。
僕個人的には、
上記にもあるように、食料っていうと、どうしても作る側と食べる側っていう一般的な視点になりやすいと思うんですね。
多分それを科学的な観点と地球🌍という大きな視点から、
これからの僕たちの住まう「食料」のあり方を考えていこうよ。
と、そういう試みなのかなと感じました。
ここで食料がシステムとしてクローズアップされている理由としては、
地球環境の危機と関係しているから。
のようです。
地球環境の危機と食料との関係!?
食料を作る農業生産が地球環境へ負荷をかけている要因は?
という観点で見ると、以下が挙げられるそうです。
・温暖化ガス(温室効果ガス)の排出
・農業のための取水(水を使うこと)
・食料生産のための土地転用、とくに貴重な熱帯雨林等の土地転用による生物多様性の喪失
・肥料に使われる化学物質による土壌、海洋汚染
こうして見ると、なんだか農業が悪いように一見見えてしまうのですが、
僕は決してそんなことはないと思うのですね。
僕は美味しいものを食べるのが好きなのですが、
それは地球上の多くの人たちも同じ想いだと思います。
生きていくために食料は必要ですし、
その食べ物を日々生産してくれている農家さんたちがいるからこそ、
僕たちは生きていくことができます。
そういった点で、農業生産に携わっている方々の存在は尊く、ありがたいですし、感謝しています。
でも、一方で、食料生産が現在重要な地球規模の課題として取り上げられていることも事実だと思います。
では一体、何が問題とされているのでしょうか?
その答えとして、様々な見方やご意見があるかと思いますが、
僕の一意見としては、
・持続不可能な位、地球環境に負荷をかけて生産しているのに、
・大量に食べ物を廃棄している一方で、飢えている人がいること
ここに集約されてくるのではないかと考えています。
まず、考えたい点は、現在の地球人口を賄うだけの食料を、
果たしてこの地球上で作ることはできるのか?
という点です。
YES?
or
NO?
もしこれがNOすなわち、「できない」のであれば、
ドン詰まりですよね。
人口削減もやむなしのような意見も出てくるのかもしれません。
僕たちの住む惑星、この美しい地球はそのような希望のない星なのでしょうか?
僕はそうは思いません。
地球は僕たちが生きていくために必要なものはもう充分与えてくだすっている。
それが真実であると僕は考えています。
では、
・どうして飢えて苦しむ人がいるのでしょうか?
・どうして過剰な食料生産・廃棄が起きているのでしょうか?
・どうして持続不可能になりそうな位、地球環境に負荷がかかっているのでしょうか?
これはどこかで、僕たち人類が自然の摂理に反したことをしてしまっているから。
ということだと思うんですね。
具体的に言うと、
飢餓や大量廃棄、地球環境負荷などが起きることよりも優先してしまっている事柄があるから。
と考えられます。
その大きな要因となる事柄として、
「経済優先の考え方」
があると思います。
「経済優先の考え方」とは、
簡単に言うと、お金が儲かりさえすれば、あとはどうでもいい。
という考え方です。
お金が儲かりさえすれば、あとはどうでもいい。
とほどまでは極端に思っていないとしても、
現状起きている現実を見れば、
この「経済優先の考え方-お金が儲かりさえすれば、あとはどうでもいい-」
というエゴ(悪想念)にメスを入れざるを得ないと思うのです。
僕は本来、経済やお金は人が幸せであるための手段(Not 目的)。
と考えています。
でも、経済自体が優先されて不幸になる人が出てきたり、
お金さえあれば幸せになれるという考え方が蔓延することで、
熾烈な競争が起き、一見お金の多寡で、人の幸不幸が決まってしまうような、
そんな出来事が世界中で起きているように感じるのは僕だけでしょうか。
本来人が幸せであるための手段(Not 目的)が、
経済であり、そのための便利な道具がお金というシステム(貨幣流通制度)であったのに、
その経済を優先することで、
農業生産においても、
飢餓や大量廃棄、地球環境負荷などが起きてしまっている。
っていうのはどういうことなんじゃい!
と思うんですね。
そのような反作用が実際に起きているのは、
おかしなことですよね?
こういった現状を見ると、
やはり、
これからの僕たちの住まう「食料」のあり方を考えていこう。
食をシステムとして捉え、抜本的な解決策を、なるべく多くの人を巻き込んで探索していこう。
という流れはやはり必要なのかなと思うのですね。
皆さんはこの「食」の問題について、どのようにお考えでしょうか?
最後に、じゃあどうしたらいいのか?という観点で僕の考えを述べさせていただきます。
結論はシンプルで、
余分なものを足りないところにどれだけ分かち合えるか
に尽きると考えています。
僕たち人類がこれから目指す未来
必要なものが必要とされる人みんなのところに行き渡る食料システム。
僕たち人類がこれから目指す未来はそこであり、
それは必ず僕たちの想いと行動の転換によって実現可能です。
理由は先程も書かせていただいたように、
もう、地球は僕たちが生きていくために必要なものはもう充分与えてくだすっているから。
です。
その未来を叶えるためには、
・飢えて苦しんでいる人たち
・廃棄されていく食べ物の命
・地球環境への負荷
・土壌や水が汚染されること、それによって苦しむ他の動物や植物たち
のことを自分ごととして、わたしたち一人ひとりが捉えられるか?
そういった痛みを自分のことのように感じられるか?
その認識や想いが基になって、
必ず、必要なものが必要とされる人みんなのところに行き渡る食料システム。
は僕たちの手で実現できると考えています。
お読みいただき、ありがとうございました。
A food system that reaches everyone who needs what they need.
All we need to do to make it happen is "how much you can share where you're missing extra things."
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