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【創作】連載中の追放聖女についてのあれこれ【つれづれ】
11月も半ばを過ぎて、ようやく秋もたけなわな感じになって来ましたね。
さて、本日はpixivとネオページにて連載中の自作小説『追放された聖女は旅をする』について、書き始めたきっかけとか、思っていることとかについて、書いて行きたいと思います。
なお、連載中の作品は、以下のどちらかからどうぞ。
追放系聖女ものを書き始めたきっかけ
ラノベを読まれる方、あるいはラノベ原作のマンガやアニメをよく読む・見るという方にとっては、「追放系」のファンタジー作品は、そんなにめずらしいものではないと思います。
一応説明しておくと、「追放系」とは「本当はめちゃくちゃ高いスキルを持っているにも関わらず、役立たずと言われてパーティーや国を追い出された主人公が、他で無双する」といったタイプのファンタジー系ラノベ作品のことです。
私がこの「追放系」作品に最初に触れたのは、ラノベ原作のアニメでした。その後、Xで流れて来るマンガCMの無料部分をついつい読んでしまい、そういう系統の作品を意識するようになりました。
中でも気になったのは、たぶん同じ作者さんだと思うんですが、連載しているアプリによって微妙に内容の違う、「追放系聖女」の話でした。
物語は、「王の婚約者で、祈りで国に実りをもたらす聖女が、別の女を妻にしたい王によって国外追放され、隣国へ。聖女がいなくて荒れ果てている隣国を、たまたま知り合った王と共に聖女が立て直し、実り豊かな国にしたあと、聖女は王と結婚。そのころ聖女の故郷の国は荒れ果て、彼女を追い出した王が、助けてくれと頭を下げに来る」というもの。
このあとは有料になっていたので読んでなくて、どんな展開なのかわからないのですが――ともあれ、この話にいろいろモヤモヤするものを感じました。
でも同時に、「面白そう」「書いてみたい」という気持ちも出て来まして、とりあえずpixivでポツポツと書いてみるか、ということになりました。
執筆前のあれこれ
私の作品にしてはめずらしく、『追放された聖女は旅をする』は、タイトルが一番先に決まりました。
私はタイトルをつけるのが苦手なので、普段はわりと最後の方になってから考えます。
あと、プロットもほとんど考えてませんでしたし、国や世界設定もざっくりとしか考えてませんでした。
私はネットもパソコンもなかったころから小説を書いています。
そして、たぶん心の師は栗本薫。いや、実際、『グイン・サーガ』を読まなかったら、長編のファンタジー小説なんて書いてないだろうなあと思うぐらいには、かの作品の影響を受けています。
なので、昔の私は、まず世界設定を国とか地理とか暦とか貨幣とか歴史とか神々とか、いろいろ事細かに決めて、プロットを立てて、それから書き始めるということをしてました。
ネットで発表し始めてからもそれは変わらず、作品は最後まで書き終えてから、章ごとに分けて発表する、というやり方でした。
なんですが、今回の聖女の話は、もう本当にぱっと思いついてぱっと書き始めたという感じです。
なので、暦とかはフツーに西暦です。ってか、最初は西暦2024年だったんですが、まあさすがにここは変えるかってなって、1024年になりました。
ちなみに、暦を西暦にしたのは、何も思いつかなかったせいもありますが、ゲームの『ドラッグ・オン・ドラグーン』シリーズやニーアシリーズが、西暦を使いつつ、全然現実と違う世界になっているのを見ていて、ああいう感じで行こう、と思ったのもあります。
当初は、登場人物の名前もつけずに、『ゴブリンスレイヤー』みたいな感じで行こうと思っていたのですが(人物名考えるのも苦手なため)、書き始めてみると、名前がないと立場が変わったり年月が過ぎたりすると、ちょっとややこしくなるな……となって、ざっくり考えました。
ただ、名前は考えたけど、作中では名前が出て来ない人物もいたりします(;^ω^)
短編を連ねて行くやり方
実際の連載は、短編を連ねて行く、連作短編のようなやり方になっています。
昔は長編はちゃんと章立てをして、その中に四つパートを作って、ちゃんと話がつながって行くような書き方をしていました。
でも今は、それをやるとちょっとしんどいのです。
長らく小説を書かず、長編も書いていないせいで、昔のように細かい描写ができませんし、何より長時間の執筆がしんどいです。
それに、前の話をちゃんと覚えていられません(;^ω^)
ってか、短編を連ねて行っていても、やっぱり前に書いたことを忘れていることが多く、最初の分を確認しながら書いています。
こんな感じなので、ある程度、場所や時系列を飛び飛びに、別々の短編として書く方がラクなのです。
もう一つは、これは私の思い込みかもしれませんが、若い読者さんは地の文が長いのがイヤなんじゃないか、というのがあります。
昔の私の長編は、地の文がわーっと続いていて、ページ全体が黒い印象でした。
今は改行を頻繁にしていますが、昔は段落ごとの改行って感じで……まあ、昭和の文庫本とかによくあったような外観なのです。
これについては、以前にPBW他社のマスター試験を受けた時、不合格の理由として「無駄な改行が多すぎ」「描写が少なすぎ」といった意味のことが書かれていて、愕然としたことがあります。
平成・令和の人たちは、ページが黒いのがいやなんだろうと思って、白くなるように改行を増やし、描写も減らして会話文を増やす書き方をするようになったのに、それがダメって……どうすりゃいいの?! みたいな感じで(笑)。
まあ、これについては、会社にもよるのだろうし、そもそも「黒いのがいや」は私の思い込みだしなあ、とは今は思いますけれども(;^ω^)
最近出て来た「やる気」と、プロット
さて。
私はこのしばらく、『追放された聖女は旅をする』を、頻繁に更新しています。
最近どういうわけか、すごく小説を書きたくて、「やる気」がどんどん湧いて来ているんです。で、それに後押しされるように、とにかくせっせと書いては更新、書いては更新を続けています。
そんな中、当初は考えてもいなかった、二人目の聖女が登場することになりました。
で、この二人目の聖女が出て来たあたりで、プロットを立ててみましたら、思いがけず、2部構成になりました。
気持ち的には、1部が長くて、2部はちょっと長めの完結編ぐらいの感じではあるんですが。
内容的には、結局、エーリカの興亡史といった感じになりそうです。
読んでいただくとわかりますが、現状でも恋愛要素は全然ありません。そしてたぶん、この先も出て来ないと思います。
あと、王と宰相がざまあ展開になるかどうかは、ちょっとわかりません。
ラスボスは、王より宰相の方になりそうなので、そこで王に関しては風向きが変わって来るかも。
なんにしても、長い間小説に関して鬱々とし続けていた自分が、ようやく書きたい気持ちが湧くようになって、話の先が見えるようになって、ちゃんと続きが書けることが、とてもうれしいです。
とりあえず、1部完結までは続けて書くつもりですので、よろしくお願いします。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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