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【エッセイ】素敵なマダムから我がふりを直すきっかけをもらった話
一日一善するように努めているけれど、人と接点がない日だって正直ある。
そんな時は、一日一善できないこともある。
いいんです。
無理やりしなくてもいい。
できるときにすりゃぁいい。
むしろイライラして子供を怒ってしまったり、出来ない自分のことのほうが多い。
そんな日は反省だけでもすりゃあいい。
今回は、人から優しくされたこと。
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人から教えてもらって、中年でもちゃんと成長を続けられること。
そんなお話。
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善い行いに年齢はない。
あるとすると、年齢を理由にしがちだってことくらい。
年寄りだから徳を積んでいるというわけでもないし、若いから未熟ってこともない。
年令を問わず、いかにもがめつく、顔立ちにも嫌味がにじみ出てしまっている人もいれば、見るからに「いい人」を醸し出している人もいる。
若い人も、ある程度優しそうか強そうかも顔に出てる。
もちろんそれだけで人間を語ることはできないけど。
ただ生き様が「実るほど頭を垂れる稲穂」のほうにわかりやすいのは良い。
オレ自身も、そんなふうにわかりやすくいたい。
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さて、先日ご自身を「後期高齢者」とご説明なさる方と、共通の知人の誕生会で知り合った。今回の登場人物・主役がこの「マダム」さん。
共通の知人をH子さんとしておくね。
登場人物はこの2人とオレだけ。
このとても素敵な方は「マダム」(年齢は76歳)で、その誕生会中、たまたまた隣に座れたご縁で少しゆっくりお話することができた。
そんなときのやり取りがオレの中で大きく歪んだ人格を補正することとなった。
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オレ。
席の立地上、自分で取りに行けないのを見計らって、お酒をもってまだご挨拶ができてなかったなと、マダムの近くへ伺い、飲み物を渡して自己紹介をした。
マダム
「はじめまして。オレさんは、(共通の知人)H子さんと本当に仲良くされてて、たまに話題にあがってました。
それはとても愛されているし、私もオレさんとお話してみてそれがわかりました」
オレ「いやいやとんでもないことです。みなさんが素敵なばかりで。H子さんにはとてもお世話になってて、オレもマダムさんのことをお伺いしていました。お会いできてとても嬉しいです。」
中略
マダム「オレさんのお話は本当に面白いですね!」
オレ「いやいや、とんでもないです!さっきのマダムがおっしゃっていた、あの街のあのお店、実は・・・」
こんなやり取りを何度か繰り返していて、自分の中の心がチクっとした。
心の声「いけない。オレはいま非常にいけないことをしている。
せっかく相手がオレお事を褒めてくれているのに、すぐ『いやいや』と謙遜という名の否定で返してしまっている。
そこままず、相手をしっかりと肯定しないといけない。
オレはいま非常に相手に失礼な返しを何ターンも繰り返してる。」
そう思ったオレはマダムに対してこう切り出した。
オレ
「先ほどからすごく褒めてくださってありがとうございます。」
「とても嬉しい反面、自分なんかがという負の思いが先にでたり、謙遜を変なふうに捉えてしまって。」
「せっかくポジティブに先ほどから発言してださっているのに、そのマダムのお言葉自体を、オレは『いやいや』と否定で答えてしまいました。」
「まずは、そのように褒めてくださったことをお礼が先でした。ありがとうございます。そして、本当にごめんなさい。」
マダム「!」
マダム
「あら、なんて素直なんでしょう。」
「そういうところもきっとH子さんも、オレさんのことを本当の息子みたいなのよって、私にも紹介してくれたんですよ。そいうところそっても素敵だと私も思います。」
と、何をいってもポジティブに返してくれる。
そして濁りのないまっすぐにオレをみてそう伝えてくれる。
なんて素敵なマダムや。
オレ「いやい・・・おっと、ありがとうございます。どうしても褒められなれてなくって。嬉しいです。マダムさんみたいにポジティブな人が本当に素敵だと思うので、今日からそこを真似できるようにしてみます!」
マダム「ふふふ」
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このマダムはセレブというか、芸能人というか、本当に品があって、人を不快にさせない。笑顔一つ気品があって、76歳という年齢をまったく感じさせない人としての魅力に満ち溢れる方だった。
そんなこんなのやり取りをして、まだ談笑をしていた結果
このマダムととっても仲良く慣れて、LINEも交換した。
そう、友達になった(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1703547247418-wKa5xT7WHa.jpg?width=1200)
久しぶりに仕事を離れた新しい出会いで、すぐ意気投合して仲良くなるなんて。
嬉しいことだな。
そして、H子さんと、オレで年明けにお寿司を食べて行くことなった。
何歳になっても行うべき、改めるべきこと。
正直に生きること。
素直になること。謝ること。喜ぶこと。
ポジティブな発言を心がけること。
自己の謙遜であっても、相手がせっかく褒めてくれていることを、否定で返してはいけない。
後期高齢者という定義ではなく、「人生の最先輩」の素敵な人と知り合えた。
人間はなかなか自分自身で自分を変えられない。
変えたい。変わらなきゃ。
そう思った瞬間を逃さずに、大切に捕まえて糧にしていこう。
そんなふうに思った、2023年12月のとある夜の出来事。
では、またね。良い1日を。