担当さんと私が作った幻の傑作 前編
全体のあらすじ:私は書籍を出版予定だった。
しかし、デザイン会社の担当さんが亡くなって状況は一変。
懇意にしていた人の死を受け入れる間もなく押し寄せたのは、「出版企画を白紙に戻す」という唐突な理不尽!
一体、どうしてこんなことに?
それらの理由を解明する過程で浮かび上がったのは、この世の闇を凝集した暗黒の煮凝り!
これを書かぬは綴らぬは、作家の名折れと言うもので。
言葉の奔流に浸かる私が、支えてくれた担当さんを悼むための備忘録🐣
※このお話は内容のほとんどをノンフィクションで綴ったものです。
関係者の方々への詮索、特定、その他ご迷惑となる行為はおやめ下さい。
また、ここに書き綴ったものの本質は、私とご縁のあったとある男性の名誉と沽券を守るためのものであることを明記しておきます。
記載事項以外で、内容に関する詳細な質問等にはお答えしかねます。
万が一、ご用件がある場合には、私ひよこ師範への連絡をお願い致します。
Twitter:@piyopiyo_sihan
👇この記事のお品書き👇
はじめまして。あるいはお久しぶりです。
もしかしたら、先日ぶりなんて方もいらっしゃるかもしれない。
私、ひよこ師範と申します🐣
まず、この記事を読むにあたって、皆様に最初に言い置いておかねばならないことがあります。
これからお話しすることは、
「いや、そんなことある??www」
くらいのノリで笑い飛ばして下さい。
そのくらいしないと、してくれないと私が浮かばれないので!!本当に!!
この記事タイトルは本来、
「書籍を出版しようとしたら、担当さんが亡くなって、出版企画が消し飛んだどころか、この世の闇が炙り出された話」
になる予定でした。
しかし、それでは長いし外聞も悪かろうということで、今のタイトルになっています。
さっきのタイトルを読んでちょっとワクワクしちゃった諸兄姉は、等しく、もれなく、どうせ!!
日本人らしい日本人(※)と相場が決まっているはずです。
※以下、ただの皮肉です。本気にしないでください。
そう!他人の不幸という名のトレンドに敏感で、世間で悪だと認識されていれば、よく知りもしないのに大谷翔平もドン引きするレベルの火の玉ストレートを…この辺にしておきましょう。
まあ、何にせよ、皆さんが日本人らしかろうとそうでなかろうと、私は全ての読者様を歓迎します。
なぜかって、私は良識を分かっていながらも野次馬精神を捨てきれないような人間らしい人が大好きだから。
え?書き言葉が乱れてる?
です、ますの表現が統一がされてない?
ふざけ散らかしてないで、さっさと本題を書けって?
…ええい、じゃかましいわ!!!!
こちとら誕生日の前日に出版予定の本が出なくなったんやぞ!
細かいことなんて気にしてこんな記事が書けるかぁ!!
・出版の日も決まっていた
・印刷会社も決まっていた
・取り扱い書店も決まっていた
・約360ページの完成原稿が無に帰した
・お世話になっていた担当さんが亡くなった
これで言語表現が乱れない人間だけが私に石を投げるがいい。
投げてきた石、全部バットで居合切りして顔面に打ち返してやるわ。
丁寧語なんてお堅い表現を続けられるほど、こっちのメンタルは穏やかじゃねぇんだよぉ!!
やってられるか、ふ〇っきんブル嫉妬!!!
これからお話しすることは…不幸自慢なんだ…
さて、色々と長くなった上に私の本性までもが露呈してしまったが、前述したように今から綴る話は紛れもなく不幸自慢の類(たぐい)である。
ここに至るまで口語的でとっ散らかったことを宣って…もとい喚き散らかしているのも、そこまで悲観的に重々しく書きたくないからだ。
というか、悲観的に捉えていたら、私は今これを書いていないだろう。
生命の危機というやつだ。本能が悲観的に捉えることを避けた。
私の本能、ありがとう。
そもそもの話、これから記す内容は、私にとってかなりショッキングな出来事だった。
それらを消化、ないしは昇華するためには、書き綴る以外に思いつかなかったというのが正直なところである。
だからこそ、それを人に見られる形で書くにあたって、面白おかしく書こうとはしてみるものの、根底にあるのは私自身の禊ぎのようなものであるという前提を理解しておいてほしい。
これを読んで、
・「ああ、自分の身に起きなくてよかった」という安堵
・「他人の不幸で飯が美味いわ~w」的な優越感
・「いや、そんなことあんのけ(笑)」みたいな話の種
どれに転化させるのかは、読者の皆様に一任したいと思う。
だが、上記を見てもらえれば分かるように、これを読んで得られるものといえば、適度な暇つぶし程度のものである。
とりあえず、冷蔵庫からアイスやスイーツを持ってきたり、コーヒーを淹れてくるといい。
話はそれからというものだ。夜中であればなおよい。全員誘惑に負けて太ってしまえ。
ここからはほんへ…のはず
いい加減、ちゃんと話始めるとしよう。
まず話を進めるにあたって、前提を色々と語っておかねばならないだろう。
前提として、私は世間でいうところの作家という職種に該当する。※私ごときが作家を名乗って良いのかという多大な疑問は横へ置いておく
世間での作家のイメージ(偏見)を押し並べると、
・頭よさそう
・印税生活
・なんかすごい
みたいな感じになるんじゃないかと思うが、実態はそんなことはない。
これは謙遜でも何でもなく、恐らくは世間でいう普通にサラリーマンをしている人の方が金銭面では余裕があるはずだ。
確かに文章を書いたり、日本語という物を媒介にして金銭収入を得ていることに変わりはないが、安定もしなければ専業で食えるほど頂いていない。
そのために、日々の就業(私の場合はコールセンター)は欠かせない。
つまりは、印税その他諸々etc.の収入で生活できていると言うには程遠い貧乏作家なのである。
…自分で書いていて悲しくなってきたが、現実を受け止めることにしよう。
そんな私にもチャンスが、
来ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
となったのが、半年と少しばかり前のことだ。
色々あって、とあるデザイン会社と共同出版という形で本を出版できることになった。
クレジット形式としては、
・著者→ひよこ師範
・デザイン制作・出資元→デザイン会社
・流通&宣伝→提携している出版社
仮に本が売れた場合のお金は、
・印税→ひよこ師範
・本の売り上げ→デザイン会社+提携している出版社
というように動くことになる。
さて、ここで皆さんの中には、
全部自分でやってしまえば、印税だけじゃなくて売り上げも自分のものにできるんじゃないの?
と思われる方もいるかもしれない。
しかしながら、現実はそう甘くはないのである。
お値段は100万円~となります
これはあくまでも私の感覚になるが、本を出版するまでにかかる費用というのは、ざっくり見積もっても最低100万円くらいかかる。
というか、最低100万円~と言ったほうが正確だろうか。
もう少し安く抑えようと思えばやれないことはないだろうが、その分の手間と時間は避けられない。
その辺りを避けることはできるのかもしれないが、私はそこまで器用ではない。そして、もっというと熱意がない。
今回もそのデザイン会社の担当さん(後述)の口車、もとい熱烈なアプローチに乗せられていなければ、金塊やウランよりも重い腰を上げていなかった。
あと、最大の問題として、出版費用の捻出が難しい。
本を出したいと思っている人の多くは、この問題に直面する。
しかぁし!今回は話が違うぜ!!
なにせ、合同出版だからな!!
なんと、なんとである。
今回の出版費用は全部デザイン会社持ちなのだ!
私は出版費用を負担してもらえる。
向こうは出版・書籍化のサポート実績を得られる。
お互いにWin-Winの関係というやつだ。渡りに船とは、まさにこのこと。
そんなこんなで、「夢色☆印税生活 ~PiyoPiyoハッピーライフ~」
もとい、出版に向けての作業が進むことになったのだが…
ここで前述したデザイン会社の担当さん(以下:担当さん)についての話をしておくべきだろう。
今の日本には、ひよこさんの紡いだ言葉が
絶対に必要なんだ!
恥ずかしげもなくそんなことを言ってのけたのは、数年前に知り合った担当さんである。
私の感性と言葉を誰よりも信じ、より多くの人に届けるべきだと、そう言って背中を押してくれた人である。
彼は私よりも10歳近く年上だったが、落ち着きのある大人、というよりは、どこかナイーブな印象の人だった。
とりわけ、ネット上で使われている言葉の攻撃性がティーンエージャー(※)に与える影響について頭を悩ませていた。
※ここでは10代~大学生くらいまでの意味とする。
「これから世の中に出ていく子達に、もっと優しい言葉を届けてあげたい」
彼は口癖のように、そう言っていた。
そして、これは私の当時の口癖でもあったのだ。
まずは企画会議に通らなければ!
以前に出版の経験があるとはいえ、そんなものは手放してしまった過去の栄光。
今となっては、私も素人同然である。
つまりは、そんな素人が書く本に出資してもらう必要があるのだ。
そして、出資するだけの魅力があるとデザイン会社に思ってもらわなければならない。
そして、私にチャンスが巡ってきた前後の出来事をまとめたものがこれだ。
デザイン会社で出版or電子書籍化の実績を作りたいという話が出る
↓
担当さんがそれならと名乗りを上げる
↓
上司「企画会議で通ったら、出版企画として契約してもええで」
↓
担当さん、頑張って企画書を作る。私、頑張って添削する。
↓
すみません、企画会議で落ちました。
何の成果も得られませんでしたぁぁぁ!!!
そう、私達は頑張った。しかしながら、企画会議で落ちてしまったのである。
そうなっては、某進撃するジャイアントな漫画に登場する有名なセリフを…
言う暇など我々にはなかった。
この場合、我々というのは不正確だ。担当さんの辞書にその言葉はなかったと言ったほうが正しいだろう。
私は正直なところ、「まあ、落ちたならしょうがないか~」と、あっけらかんとしていたのだが、担当さんはそうではなかった。
「あれの素晴らしさを伝えきれなかったなんて…見直しが必要だ…」
静かな闘志を燃やし、次の行動に移っていたことをこの時の私は知らなかった。
担当さんと私が作った幻の傑作 中編へ続く🛫
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