まぼろしの果物 ポポーを探し求めて
先日、地元ローカルテレビで興味深いニュースを見つけました。
とちぎテレビ「森のカスタードクリーム ポポーの実が収穫期 那須烏山市」
なんでもポポーという、賞味期限が短いため市場に出回らない「幻の果物」があるのだそうです。しかも、ここ栃木に!
おお〜、まぼろしですって。ポポーですって。どんな果物なのか食べてみたい! ということで、幻の果物「ポポー」を探してみました!
ポポーとは
まず、ポポーについて調べてみます。
ポポー(別名ポーポー、ポポ、アケビガキ)
原産はアメリカ東海岸の中北部地帯。バンレイシ科で、明治時代に日本に持ち込まれたとされています。果実には独特の香りがあり、まったりとした食感が昔はあまり好まれなかったために、特産地が生まれるまでには至らなかったようです。
また食感はねっとりとしていて、その甘みのあるクリーミーさから「森のカスタードクリーム」とも称されているそうです。どんな味なのでしょう。ますます気になるー。
現地で聞き取りしてみた
ニュースの翌日、ポポーを取り扱っている直売所や観光協会に電話で問い合わせをしました。すると「今日はもう売り切れです。」「明日には入ってくるのですが。」という返答でした。
この日はちょうど祝日。それならと、夫と一緒に観光をかねて那須烏山市の直売所をぐるぐると回ってみることにしました。ですが、どこに行っても、ポポーは手に入りませんでした。
ただ、直売所の方たちから、貴重なポポー情報を得ることができました。
・毎日入荷されるわけではない
・入荷しても10個くらい
・独特の味がする
・おいしい
・好みがわかれる果物
さすが那須烏山市のみなさん、ポポーにお詳しかったです。ますますポポーが食べたくなりました。
みーつけた!
その後も、日光市やほかの町の直売所へ行くたびに、ポポーを探しました。ですが、やはり取り扱いをしていないところが多く、逆にレジの方に「どんな果物ですか?」と聞かれることもありました。
ああ、もう今年はポポーを食べられないのかも知れないと、若干諦めかけていたある日のこと。
夫が「ポポーあったよ!」と笑顔で帰ってきました。
どうやら地元の直売所で見つけたそうです。えーっ、まさか市内で売っているとは思いませんでした。
じゃじゃーん!!
大きさは10センチくらいで緑色をしていて、見た目はパパイヤみたい。一晩冷蔵庫で冷やして、夫がカットしてくれました。
部屋中にあまーい香りが漂ってきましたよ。
ポポーの実は黄色い色をしています。
黒いのは種かな。
さわってみると柿のようにつるりとしていました。
それでは、いただきまーす!
うわー、あまい!!
食べたことのない、トロピカルな味です。なんというか、マンゴーとバナナと熟した柿をいっぺんに食べたような感じです。伝われー!
とにかく甘く、口の中でクリームのようにとろりと溶けます。濃厚な舌触りで「森のカスタードクリーム」と呼ばれるのも頷けました。
ポポーの食べ頃について
まぼろしの果物ポポーはとても美味しかったのですが、食べごろを見極めるのが難しかったです。
失敗例を載せておきますね。
買ってすぐにカットしたポポー。
実が上の写真よりも白く、固かったです。
いいにおいだし、とりあえず食べてみようか。ぱくっ
うへえ。
食感は洋梨のようにしゃりしゃりしていてほのかに甘いけれど、後から青さとえぐみと粉っぽさが口の中に広がりました。食べるには、まだ早かったようです。
ポポーの果実は日持ちが悪いこともあり、市場にはなかなか出回らない幻のフルーツ。店頭ではほとんどが未完熟のまま置いてあるので、入手してから追熟する必要があります。
ポポーの皮がバナナのように黒っぽく傷んだようになったら食べ頃のサイン。そして完熟して3日間が賞味期限だそうです。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました(о´∀`о)
森のカスタードクリーム「ポポー」。うれしいことに、今月に入り各地の直売所でポポーを見かけるようになり、おいしくいただいています♡
みなさんも機会がありましたら、ぜひ召し上がってみてくださいね。
こちらのページを参考にさせていただきました。
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