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鞭と鞭

  ー次の日の仕事終わりだー

ノッコン『お前家飯あんの?食い行くけ?』

もうこの時点で俺はダルかったが、
初回と言うのもあり行くことにした。
彼女に訳を話し、LINEで今日はご飯を
食べてくるという事を伝えた。そして
飯屋について俺はノッコンに言われた。

ノッコン『何でも好きなもの頼みや!』

俺『ありがとうございます!じゃあこれで!』

職場でのあの感じは何かの間違いだったのか
ぁあ...申し訳ない。俺は自分を呪った。
だが、次の瞬間!一瞬にしてノッコンへの
リスペクトは微塵も無くなるのだった。

ノッコン『おい!お前早く食えや!先輩より先に飯は食い終わらなあかんわ』


うわ出たよ。
昔の自分がやられた事やり返す
ダメな先輩の例じゃん笑



俺『すいません...』

飯は急いでかき込んだうまいか不味いか
なんか何も分からない。早くこの時間が
終わってほしいとひたすらに願った。
飯の代金はノッコンが払った。

ノッコン『お前も後輩が出来たら全部出さなあかんしな?』


こうゆう輩は俺が若い頃は
こうだったみたいなのが多いんだよなぁー。



店を出てようやく帰れると思った
それも束の間ノッコンはさらに畳み掛ける。

ノッコン『お前タク呼べや!使えねぇな!』
ノッコン『早くせぇや!』

大外れだ...人生終わった...
こんな事ならマジで実家でずっと
ニートしてた方が楽だった...
タクシーを呼んだ俺はお疲れ様ですと
挨拶を終わらせて帰ろうとした矢先

ノッコン『お前も乗れやカスが!』

だめだコイツもう止まらねぇ笑



人間は不思議だ追い詰められて
どうしようもなくなると笑いたくなくても
何故か笑いが込み上げてくるもんだ。
タクシーに乗り込むと俺の顔は死んでいた。

ノッコンが仕事の話、職場の人間の話
をひたすらにする。さっきの事など
1ミリも覚えていないかのように。
するとノッコンは急に俺を褒め始めた。

ノッコン『お前今日頑張ったと思うわ!etc』

知らんがなと思った。散々な一日だった。
やっと家についたのが23時ぐらい。
この日を境に俺の地獄が始まったのだ。

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