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- 子猫を保護したら -

まずはじめに。
今回、これをネットの片隅に。
誰かがもし猫を保護しこまった際に参考にしていただければな、という思いで、こちらにまとめさせていただこうと思いました。

↓ 緊急の方は今から始まる経緯を飛ばして、"初動"へ移ってください ↓

真夏の捨て猫

2023年 6月 10日、ゴミ箱の中に子猫捨てられているところを発見し、保護しました。ゴミ箱の中に入っていたのは計5匹の子猫たちでした。

発見した日はとても暑い日で、ゴミ箱から子猫を取り出したときにはもう既に1匹の子猫は亡くなっていました。
その子猫はゴミ箱の一番下にいた為、きっと他の子猫たちの重みで亡くなってしまったのかなと思います。
亡くなってから時間が経っていたのか、夏場の尋常でない暑さからか、腐敗が進行して強烈な腐敗臭がした記憶が今でも鮮明に覚えています。
夏場であったため、ハエも集り、生きている子猫の身体にもウジが這い、触ることすら躊躇するような状態でした。

幸いに残りの4匹は元気でみゃんみゃんと鳴いており、ちょっと弱っていそうな子もいましたが、とりあえずダンボールに新聞、タオルを敷き、その上に子猫4匹を入れました。
子猫を触ってみると、こんなにも暑い日なのに驚くほど身体が冷たくヒエヒエであることに気づき、これではダメだと急いでお湯ペットボトルを作りとにかく保温に徹しました。

ダンボール保温猫

すぐに動物病院へ向かい診察していただくと、子猫たちは生後推定4〜5日であることが判明しました。
病院の方からは、このくらいの子猫だと… 3時間に1回のミルクを与える必要があります。できますか。と聞かれました。
それは普通に仕事をしていては面倒を見ることはほぼ不可能であるということと理解しましたが母と協力して面倒をみることを決意しました。

お世話セット

病院診察後すぐにペットショップで猫のミルクや子猫用哺乳瓶を買い揃え帰宅しました。
まずは既に亡くなっていたグレーの子猫をうちの畑の柿の木の下に埋めました。
それから3時間おきのミルクライフが1週間、その後4時間おきのミルクがまた1.5〜2週間……と続いていきました。
とにかく、ウェットフードに切り替えられるまで本当に寝不足で苦しんだ記憶があります。母と交代しながら寝る時間をずらしながらのミルクライフでしたが、やはり私一人で乗り越えることは難しかったかと思います。
保護して5日もすると段々と目が開いてきて、それだけで寝不足で苦しみながらのミルク生活が救われる思いでもありました。
とにかくその当時はこの生活、状況がいつまで続くのか…と不安でいっぱいでした。

寝不足のアラサー

この頃になると、ネコカゼのような症状の子たちがチラホラ出てきて病院へかかりますが、なんせ子猫すぎて薬も何も出してもらえません。
ミルクを飲んでとにかく生後1ヶ月になるまでは体重を増やしていくしかないのでした。
またミルクを誤嚥させても肺炎を引き起こすリスクがあり、何をするにも神経を使う、人間ももちろんそうですが赤ちゃんって大変だ…としみじみ思った記憶があります。

とにかくものすごい長く感じた1ヶ月が過ぎると、子猫たちにも自我が現れしっかり個性がわかるようになりました。
この頃にはウェットフードにミルクを混ぜたフードを1日4回与えます。
まだまだ自力で食べられない子や哺乳瓶ミルクをやめられない子もいましたが、自分でフードを食べてくれることのありがたさを実感しました。
ころころと遊び回る姿はとても癒しで、本当に大きくなってよかったなぁ…と感じざるを得ませんでした。
その頃には点眼薬も使えるようになり、ネコカゼも回復していきました。

ウェットフードをそろって食べてくれる頃になると、そろそろ里親募集をしなくては…と考えはじめました。
うちには先住猫がおり、家族以外の人間も他の猫もキライ!な猫ちゃんであった為きっと仲良くはならないだろうなと思ったことと、プラスで4匹もは大変だ…!という事で里親募集のプロセスを学ぶこととなりました。
さまざまな保護猫団体さんの投稿をとても参考にさせていただきました。
里親の募り方や募集の際の注意点など調べている中で、中には別の理由で子猫が欲しいと近づいてくる人も実在するということをここで初めて知りました。(殺して楽しむ、実験動物など)
そんな人には何があっても渡してはいけないと、とにかく慎重に、知らない人間に簡単に気軽に渡すことは危険であると、譲渡もそう簡単にはいかないのだ…と学びを得ました。

しばらくしてウェットフードからカリカリフードへの切り替え段階の頃に、幼い頃からの友人より、子猫1匹もらっても良いよ!と連絡が入りました。
友人宅には1年前に保護猫団体さんから譲り受けた1匹の先住猫ちゃんがいました。
譲渡は人は勿論、先住猫ちゃんとの相性も重要なため、トライアル期間1週間を設け様子を見てもらうこととなりました。
最初は警戒してシャーシャーだった先住ちゃんも1週間で慣れてくれたようで、初のトライアルは意外にもすんなりと大成功を収めました。
勿論こうはいかないパターンもあるため、先住猫ちゃんの心意気、友人夫婦には感謝が止まりません。

あったかファミリー

そして、他の3匹の子猫については知り合いにあたってみたり、とある保護猫団体さんにお願いして譲渡会へ参加させていただくことも考えましたが、やはりうちで面倒をみることとなり現在も楽しく3匹揃って暮らしています。
育てているうちに段々と手放せなくなってしまい(特に母が)先住猫とは別の場所で新しい生活が始まりました。

新たなNya族

本当に小さな子猫の頃は1匹1匹をしっかり構う余裕もなく、ミルクを与えることだけで精一杯な日々でしたが、ミルクの合間に撮った写真などを見返してみるとその時以上に可愛らしく見えるのがとても不思議です。本当に当時は大変だったんだなと思います。

おさNyanず

子猫を育てることは時期によってはタダ可愛いだけでなく、本当に色々とすり減らしながら育てていく事となると思います。
全ての子が全て生きられるとも限りません。

そんなこんなで、"素人が突然子猫を拾った場合にどうしたら良いのか" をまとめてみようと思いました。
少しでも参考になれば…良いなと思います。
また、私なりの育て方であるため不十分なこともあるかもしれませんが、その際はコメントなどで書き残していただけると他の方の参考となるかと思います。
よろしくお願いします!

凹i


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