B Corpって何?(1)
ビーコープと読みます。B Corp、B Corporation‥ 耳にしたことはあるでしょうか?私は最近少しづつですが耳にすること増えたなーと思っています。
私が初めてB Corpを知ったのは・・・
2017年で、私たちの扱うオレゴンの老舗ワイナリー、ソーコルブロッサーがその認定を受けている。という話からでした。その頃は日本ではB Corpの事を知っている人は少なく、また、Web上でも日本語の記事は少なく・・・・ソーコルブロッサーに「B Corpって何?」と聞くと、大量の資料を送ってくれ嬉しい悲鳴を上げていました。が、、、英語を訳して、わかりやすく説明しているつもりでも、なーーんとなく伝わらないでいました。というか、私もあんまり理解できていなかった。日常では使わない単語が多く、辞書で日本語に直しても、やっぱりわからない言葉が多くありました(T_T)
先日、The New York Times紙にB Corpの記事とソーコルブロッサーがそのインタヴューを受けていました。
ちなみに↑この記事は、あのボルドーの「ラフィット・ロートシルト」が最近B Corp認証を受けたという事でフィーチャーされていました。やっぱり大御所が関係すると、ニュースの取り上げ方も違いますねーー。
そこで、このニューヨークタイムズの記事をまとめようと思ったのですが、、、、そもそもB Corpとは?が分かっていないと意味が通じないのです。。。ですので、今日は私の知っているB Corpとは?をまとめようと思います。(私の備忘録として。そしてすべてソーコル・ブロッサーからの受け売りですけどね。)
まず・・・わかりやすいQ&Aです。
Q. Bコーポレーション認証ってなんですか?(以下Bコープ)
A. Bコープ認定をとった企業とは社会的・環境的問題を解決するために、ビジネスの力を活用する新しいタイプの企業です。Bコープ認証は、持続可能なビジネスに対しての認証で、コーヒーにとってのフェアトレード認証や牛乳にとってのUSDAオーガニック認証のようなものです。
Q. なぜBコープ認証は重要なのですか?
A. Bコープに認証された企業は、ビジネスの成功の基準を見直すための世界的な運動をリードしています。彼らは、自発的により高い透明性や説明責任を示し、社会的・環境的に優れた結果を出すことを目指しています。これにより、より良いビジネスのモデルを市場に提供しています。
Q. どのようにして認証を受けることができますか?
A. Bコープは非営利組織B Labによって認証されます。認証を取得するために、企業は以下の条件を満たす必要があります:
「性能」「効率」「成果」等のパフォーマンスの要件を満たす。:B インパクト・アセスメント(影響度診断)を完了し、250点中80点の最低スコアを取得する。
法的要件を満たす: Bコープの法的枠組みを採用することで、会社の使命を法律的に組み込むことができます。これにより、経営者や投資家、所有者が変わっても、会社の価値観を維持し続けることができます。
認証を正式にする:契約書に署名し、相互依存宣言を行う
ああ、なんか今突然ややこしくなりましたね。
インパクト・アセスメント(影響度診断)って何だ?
→これが、Bコープ認証最大の特徴だと思います。この認証は企業がBコープの示す、250の設問に自分で答え、合格する必要があります。その設問の例が下記です。
うううっ💦 何か痛いところを突かれました!これがBコープらしいところです。自社の利益だけではなく、社会環境の利益を考えましょう♪という事。
では、Q&Aを続けます。
Q. どんな企業がBコープ認証を受けていますか?
A. 102か国、9000以上の企業、162の産業。日本の企業は2024年8月時点で43社です。(少ない!)
Q. なぜ企業は認証を取得するのですか?
A. B Corp企業は、自分たちよりも大きな何かの一部になりたいと考えていますが、多くにとって、B Corp認証となることはビジネス的にも意味のあることでもあります。自分たちの会社を他の会社と差別化し、 メディアに取り上げられやすくなり、 自社の取り組みを客観的に評価でき、 コストを削減したり、新しいサービスを利用したりできるようになり、 投資家から注目を集め、 他のB Corp企業と連携し、 優秀な人材を惹きつけ、育成することができるようになります。
なんとなーーく、 Bコープに認証された企業の事わかってきましたよね。
では、次はB Corp企業が提出を求められているインパクト・レポートを見てみましょう。
インパクト・レポートとは企業や団体がその活動やプロジェクトが社会、環境、経済に与えた影響をまとめて報告する文書。だそうです。
Sokol Blosser wineryの2022年のインパクトレポートは次へ→