ワシントンとオレゴンのワイン輸入してます。

オルカ・インターナショナル株式会社というワインの輸入業社の雇われ共同社長をしています。…

ワシントンとオレゴンのワイン輸入してます。

オルカ・インターナショナル株式会社というワインの輸入業社の雇われ共同社長をしています。オーナーはワシントン州出身のアメリカ人。ですので私たちの輸入するワインはワシントン州とそのとなりのオレゴン州のワインがメインです。社内で共有したワインの情報を忘備録的に書き記してます。

最近の記事

ワシントン州の銘醸畑ブシェイ(Boushey)

ワシントン州にはいくつか素晴らしいヴィンヤードがあります。そこの畑のブドウを使用しているのなら、絶対に間違いないと言われる畑。カリフォルニアで言うと(ベタだけど)ナパのト・カロンとかカーネロスのハイド・ヴィンヤードとか。オレゴンならシェイ・ヴィンヤードとか(オレゴンもやっぱりそんなに銘醸畑知られてないか)。 そんな銘醸ヴィンヤードの筆頭 ブシェイ・ヴィンヤードをご紹介します。 ブシェイ・ヴィンヤードは、ワシントン州ヤキマ・ヴァレーAVAに位置し、そのブドウは州内で最も高く

    • B Corpって何?(3)

      2回に渡って、B Corpとは何?という事を書いてきました。ソーコルブロッサーは2015年に初めてB Corpの認証をとりました。が、そのずっと前、オレゴンにワイナリー創業者のスーザン・ソーコルとビル・ブロッサーがブドウを植えた1971年からこのような考えを持っていたそうです。そんな昔から環境を考え、そのために自分たちは何が出来るか?と考えていた両親のもとで育った、2代目のアレックスとアリソンきょうだいが、BCorpを知り、これは両親が言っていた事ととても似ている!と思い認証

      • B Corpって何?(2)

        B Corpって何?(1)の続きです。なんとなーくBコープの事がわかった所で、ソーコルブロッサーの2022年のインパクトレポート(企業や団体がその活動やプロジェクトが社会、環境、経済に与えた影響をまとめて報告する文書)を紹介します。ーーー2023年もリリースされているのですが、まだ私が訳を出来てないので2022年バージョンで許してください。m(__)m これを読んで、私自身も、Bコープ認証の目指すところって、そこね!とわかりました。 April 22, 2023 52

        • B Corpって何?(1)

          ビーコープと読みます。B Corp、B Corporation‥ 耳にしたことはあるでしょうか?私は最近少しづつですが耳にすること増えたなーと思っています。 私が初めてB Corpを知ったのは・・・ 2017年で、私たちの扱うオレゴンの老舗ワイナリー、ソーコルブロッサーがその認定を受けている。という話からでした。その頃は日本ではB Corpの事を知っている人は少なく、また、Web上でも日本語の記事は少なく・・・・ソーコルブロッサーに「B Corpって何?」と聞くと、大量の

          ワイナリーの世代交代

          ワイン造りって基本農業だと思う。そしてどの国も農家さんの世代交代というのはとても難しいと思う。どこも世界も若者はもっとかっこ良い職業に就きたいって思いがち。ワイナリーも1世代目から子供たちは継がず、他のワイナリーや会社に売却、オーナーシップ交代という話はよく聞きます。 ワイン造りって、スマートでCoolな仕事と思われがちだけど本当に大変!まぁそれでもアメリカは農業従事者の収入が高いと言われる国だから日本よりはましなのかなー。 ちなみに、私は学生時代アルバイトからワインを販

          カイル・マクラクランの魅力

          セックス・アンド・ザ・シティがまたアメリカで注目されている。という記事を読みました。 ツイン・ピークスにドハマりし朝までレンタル・ビデオを見続けた年代の私は、もちろんSATCもデス妻も全部見ました。 ちなみに、アメリカのネットフリックスで今年からSATCの配信が始まったらしいですが、日本では映画しか見ることが出来ませんね。でもU-NEXTだったら、SATCのドラマ版もツインピークスも見れますよ。 さて、そんなカイル・マクラクラン大好きの私ですので、彼がワシントンでワイン

          ナパ・ヴァレーのディスラプター??

          2023年も終わります。気がついたら3か月もnote書いてませんでした!世の中はどんどん流れ・・・知らない言葉もたくさん増えていきます。いろいろ脳みそがついていきません。(退化するばかりなのに・・・) そしてディスラプターです。「disruptor」って英語みたらなんとなく意味はわかるけど、辞書でチェックしたら一番に出てくるのは・・・ ・・・いや、絶対チガウと思うし。。。。検索したらたくさん答えが出てきました。2024年になるまえにギリギリ新しいワードを覚える事が出来て良

          ナパ・ヴァレーのディスラプター??

          L'Ecoleの昔のラベルの話

          世界のTOP100ワイナリーに17回も選出され、世界一のボルドーブレンドワインにも輝いたことのあるL'Ecole41の40周年記念ボトルがリリースされました。 昔のラベルは子供の手描きラベルでスゴイ可愛かったんですよねー。でも10年ちょっと前に、歴史を感じる現在のラベルに替わりました。替わってすぐの頃、私はワインショップ数店の統括バイヤーをしていて、「絶対前の方がよかったのに・・・」と当時のオルカインターナショナルに文句言ったもんです(笑) 今回40周年ボトルが、なんと!

          ハリウッドがストライキだからワインを飲もう(造ろう)!

          Wine Enthusiast誌にKyle MacLachlanの記事が載っていました!相変わらず男前です。 カイルはワシントン州のワイン産地ヤキマの出身でそこでワインを造っています。ありがたい事に私達オルカインターナショナルが彼のワインPursued by bearを輸入しています。 2019年にはカイル本にが来日し一緒にセールス・プロモーションをしました!東京に来てよかったと思える仕事だったー。ハリウッド俳優とずっと同行できるなって考えてもなかった! ”カイル・マク

          ハリウッドがストライキだからワインを飲もう(造ろう)!

          新しい動画つくってみました。

          何度かぼやいていますが、コロナ禍が始まり私の新しい技術(?)として動画編集が出来るようになりました。 いや、覚えました。 ワインメーカさん達の生の声を届けるのが私のメインの仕事だったハズなのに、すべての来日がキャンセルになってしまった。他社インポーターさんはオンラインで繋げてイベントしたりしてるけど、時差もあるので日本側もアメリカ側も負担が大きい、しかもあれをするには陰で支えるスタッフがたくさん必要・・・何より私に出来る気がしない・・・という理由でオンライン・イベントはやり

          ピノノワールのクローン比較試飲

          来週、セミナーをさせていただくことになっています。 ですのでセミナー資料をつくっているのです。が、あっちこっちに興味が飛んでなかなか進みません。 さすがに、自社取扱のシャイド・ヴィンヤーズのことは頭に入っているので置いておいて・・・ モントレーのビデオ見てみたり・・・ (モントレーのワイン産地のことはわかってても、観光地の事知らない😂) うっかり、UC Davis(カリフォルニア大学デイヴィス校はワイン醸造&ブドウ栽培における世界TOP3の大学です)のピノノワール・ク

          Monterey AVA モントレーワインの話(2)

          こちらの続きです。 これを訳しただけです↓ 今どきWeb翻訳で誰でも読めるけどさ。 モントレーには10のAVAがあります。うち5つがモントレーAVA内にあるAVAです。 モントレー カーメル・ヴァレー サンタ・ルシア・ハイランド シャローン アロヨ・セコ サン・ベルナーベ サン・ルーカス サン・アントニオ・ヴァレー ヘイムズ・ヴァレー ガビラン・マウンテンズ ↑ちなみに順不同・・・私が覚えやすい順番です。 1. モントレー Monterey

          Monterey AVA モントレーワインの話(1)

          散々オレゴンワインとワシントンワインの輸入をしています。と言っていますが、カリフォルニア州モントレーのワインにも力を入れています。 モントレーワインやAVAを詳しく説明した日本語サイトってないなーと思ったので、下記のモントレーワインの協会のページを訳してみました。(例によって備忘録ですので長いです。) ちなみに、モントレー・カウンティ・ヴィントナーズ&グロワーズ・アソシエーション(MCVG)の代表はシャイド・ファミリーワインズのJohn Holderさんで、私達オルカ・イ

          Monterey AVA モントレーワインの話(1)

          The Viceナパのビデオ編集しました

          ワインメーカーさん達と話をすると、必ず「何か出来る事はないか?」と聞かれます。必ず何かをお願いしようと思うのですが・・・大体なんかお願いすると、そこには翻訳・通訳作業が後から自分にのしかかってくる訳です。 今回、 ナパのThe ViceのワインメーカーMalekに同じことを聞かれた時には、 「来日した時と同じように、お客様がMalekから直接ワインの説明を受けてる気持ちになれるビデオを撮って送って!」 とリクエストしました。彼は自分でビデオ取るとか嫌いじゃない人なので・

          低アルコールワインがそんなに嫌いか?

          と、見出しだけ見て構えて読んだ記事ですが、結果的によい記事でした(笑) https://www.sfchronicle.com/food/wine/article/low-alcohol-abv-wellness-17802574.php ワイン業界の仲間の皆さんにも、時々なんでそんな邪道なワイン輸入してるの?と顔をしかめられたりもします。 その気持ちもわからなくもないです。私もそう思ってました。でも信頼しているファミリーとチームが造ったワインなんです。 そして、何より

          低アルコールワインがそんなに嫌いか?

          Charles Smith ロングインタビュー 7

          パート7 電話してみたくなる・・・ワシントン州のアイコニック・ワインメーカー チャールズスミス。最新のインタヴュー音源の文字起こしをしました。最終話です! その1はこちら https://note.com/orcawine/n/n1ea5b8d05bca 元になったインタヴューはこちらです。2時間もあります(>_<) https://radiomisfits.com/twm251/ インタヴュアー:(以下 I )では、プリミティーヴォに行きましょう。 チャールズ: