セールスフォース(CRM) 2025年1Q 決算&カンファレンスコールまとめ
会社概要
会社名:
Salesforce, Inc.($CRM)
業界:
クラウドベースの顧客関係管理(CRM)
本社:
カリフォルニア州アメリカ
上場年:
2004年(NYSE)
概要:
Salesforceは、クラウドベースのCRMソフトウェア企業であり、企業が顧客との関係を管理し、ビジネスプロセスを自動化するためのソリューションを提供しています。
1999年に元オラクルの役員であるマーク・ベニオフによって設立され、現在では世界中の企業に広く利用されています。
事業内容:
営業、サービス、マーケティング、コマース、ITなどの分野で使用されるCRMソリューションを提供しています。
これには、人工知能(AI)を活用したデータ分析、プロセス自動化、パーソナライズされた顧客体験の提供が含まれます。
また、同社のEinstein 1プラットフォームは、様々なビジネス部門を統合し、データを活用したインサイトを提供します。
類似企業:
オラクル(アメリカ)、サイボウズ株式会社(日本)
公式HP:
https://www.salesforce.com/jp/?ir=1
決算
⭕️EPS:実際$2.44 予想$2.37
❌売上高:実際$9.13B 予想$9.15B
前年同期比売上高成長率:10.7%
ガイダンス:
❌来四半期売上高:実際$9.20-$9.25B 予想$9.34B
❌2025年通期売上高:実際$37.7B-38.0B 予想$38.01B
Memo:
サブスクリプション&サポート収入は85億9,000万ドル、前年同期比12%増。
第1四半期のGAAPベースの営業利益率は18.7%、非GAAPベースの営業利益率は32.1%。
現在の残存債務残高は264億ドル、前年同期比10%増、CCベースでは10%増
第1四半期の営業キャッシュフローは前年同期比39%増の62.5億ドル、フリーキャッシュフローは前年同期比43%増の60.8億ドル。
自社株買いで22億ドル、配当金支払いで4億ドルを株主に還元。
2025年の見通し:
2025年度通期のGAAPベースの営業利益率ガイダンスを19.9%に引き下げ、非GAAPベースの営業利益率ガイダンスは32.5%を維持。
2025年度通期の営業キャッシュフロー成長率ガイダンスを前年比21%から24%に維持。
カンファレンスコール
要約
1.冒頭のコメント:
CEOマーク・ベニオフは、驚異的な財務改革と人工知能における進展について強調している。
売上高は前年同期比11%増の91億3000万ドルとなり、サブスクリプションとサポートの売上高は前年同期比12%増となった。
Salesforceは11年連続で市場シェアで世界第1位のプロバイダーに選ばれ、顧客データ管理の重要性を強調している。
2.戦略と取り組み:
Salesforceは、Data Cloudの導入に注力し、顧客データを統合することでAIの洞察を強化する戦略を推進している。
また、Einstein CopilotやPrompt Builder、Einstein Studioなどの生成型AIツールを導入し、顧客のAI活用を支援している。
さらに、主要なパートナーシップ(Amazon、Databricks、Google、IBM、Microsoft、Snowflake)を通じてデータアクセスを強化している。
3.市場の動向とマクロ経済要因:
CEOとCFOは、慎重な購買行動が継続していることを認識しており、第1四半期の予約が抑制されたことを報告している。
これにより契約サイクルの長期化や予算の厳しい精査が見られたが、Data Cloudやマルチクラウド導入に対する需要は引き続き堅調であるとしている。
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