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マウリッツハイス美術館 Mauritshuis オランダ/ハーグ ~国会に隣接する小さな宝石箱

※ 管理人が訪問した最終は2017年10月です。


マウリッツハイスの建物

直訳すれば「マウリッツの家(邸宅)」。日本語表記では「マウリッツハウス」のほうが一般的かもしれません。この「マウリッツ」は、ウィレム一世(沈黙公)の息子のマウリッツ・ファン・オランイェ=ナッサウではなく、ヤン七世の息子、ブラジル総督のヨハン=マウリッツ・ファン・ナッサウ=ジーゲンのこと。日本だけではなく、英語やオランダ語の観光サイトでも、「マウリッツ違い」に注意、との旨が書いてあるものがあり面白いです。

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もとはヨハン=マウリッツが、父の従弟フレデリク=ヘンドリクから土地を購入して建てた邸宅です。美術品(というより新大陸から持ち帰った珍品)の収集のために建てましたが、本人が住んだのはほんの3-4年。下記の絵画は、1660年にイングランド国王チャールズ二世を招いたときの邸内の様子です。

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ヨハン=マウリッツ没後1704年に内部が火事で焼失し、その後兵舎・ワイン倉・拘置所などに使われたあと、1820年にオランダ政府が買い取って内装もすべて作り直されました。外観は窓枠が石から木に変わった以外は、現在もほぼ当時のままとのことです。

2014年のリニューアルでは、もとの建物を旧館とし、通りを挟んだ向かい側と地下通路でつながりました。向かいは地下がショップやクロークになっているのは、アムステルダム国立博物館の作りとも似ています。1Fがミュージアムカフェで、2F以上はとくに関係ないようです。

公式サイトから全所蔵品の検索も可能です。サイトもリニューアルし、アムステルダム国立博物館同様、個人使用用に高解像度画像がダウンロードできるようになりました。使ってみた感じ、左カラムのソート機能と結果表示との連動があまり良くなさそう。また、検索語句も蘭語ページは蘭語で(たとえばOranje)、英語ページは英語で(たとえばOrange)で検索する必要があります。 

改装工事中、コレクションの多くは日本・アメリカを巡回したり、ハーグの他の美術館に一時貸出されていたりしましたが、一部はそのまま「ウィレム五世ギャラリー」(マウリッツハイスの関連美術館で公式サイトも共通)に展示されます。かつてマウリッツハイスで観ることのできたものが、ウィレム五世ギャラリーに行かないと観られない、ということでもあります。ただ、ウィレム五世ギャラリーはビネンホフを挟んだ向かい側と距離は至近。コンビチケットは、別々に買うよりもお得です。 

マウリッツハイスのコレクション

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1875年以降は絵画専門の美術館となりました。中でも美術品的価値の高い絵画のコレクションが多く、所蔵品の絶対数は800点前後と他の美術館とくらべて多くはないものの、少数精鋭といった感じです。有名なのはフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」「デルフト眺望」、レンブラントの「自画像」「テュルプ博士の解剖学講義」など。

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下は、ナッサウ家の皆さんとハーグ亡命中のボヘミア国王一家の図。2017年はこれのマウスパットが大量に安売りされていました。確かに、マーケティング的にあまり需要に合っているとはいいがたいかも…(もちろん管理人は購入して愛用していますが)。

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ちなみに、2012年の日本で開催された特別展企画ではナノブロックも発売されていました。

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