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オラニエンブルク Oranienburg ドイツ/ブランデンブルク ~四姉妹が建てた四つの「オレンジ」を冠する宮殿、その長女の街
※ 訪問記は2012年10月時点の情報です。八十年戦争に関わる場所を訪れています。一般的な旅行記ではありませんのでご注意ください。
ドイツ観光局公式サイト(蘭語) Oranienburg: fraai paleis vlakbij Berlijn
宮殿前のルイーゼ=ヘンリエッテ像
ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ一世ヴィルヘルムが妻のルイーゼ=ヘンリエッテ・ファン・オランイェ(オランイェ公フレデリク=ヘンドリクの長女)に贈った街。
オランイェ公フレデリク=ヘンドリクには長じた娘が4人おり、それぞれ全員が嫁ぎ先で「オラニエン」の名を持つ宮殿を作らせました。「ヘンドリク」の娘なので4人のうち3人までが「ヘンリエッテ」です。
ルイーゼ=ヘンリエッテ: オラニエンブルク
アルベルティーネ=アグネス: オラニエンシュタイン(ディーツ)
ヘンリエッテ=カタリナ: オラニエンバウム
マリア=ヘンリエッテ: オラニエホフ(バート・クロイツナハ)※現存せず
オラニエンブルク宮殿
ルイーゼ=ヘンリエッテが建てさせたオランダ式の宮殿。17世紀後半かつオランダ風というということで、ちょっと大きい屋敷、といってもいいくらいに、18世紀の他所の宮殿と比べると多分にシンプルで控えめです。
Das Schlossmuseum Oranienburg (宮殿博物館)
ReMO - Regionalmuseum Oberhavel im Schloss Oranienburg (オーバーハーフェル地域博物館)
下は1695年の版画。外観は今とあまり変わりません。
宮殿内は宮殿博物館になっています。近隣にあるクライス博物館(観光案内所に併設との事前情報)と共通チケットということだったんですが、観光案内所で「クライス博物館は宮殿に併設されてる」と言われました。宮殿博物館展示室内に「クライス博物館」の看板が立っていたので、まとめて一ヶ所での展示のよう。上記サイトでは10時からとなっていたんですが、チケット売場の人たちは11時からよと言っていました(でも無理やり入れてもらえます)。
クライス博物館から現在「ReMO」の名前に変わっています。この記事にタイムスタンプがないので、2018年のいつからかわかりません(笑)。
ルイーゼ=ヘンリエッテの3人の妹。
オラニエンブルクの建設の寓意。
ルイーズ=ヘンリエッテが使っていたと思われるオランダ家具やデルフト陶器、なぜかリシュリュー(?)の肖像画が有。また、ちょうどこちらでもフリードリヒ大王の特設展示コーナーがあって、フリッツ作曲のフルート曲が延々流れていて、陶器の彫像などが並んでいました。
ミュージアムショップではポツダムのサン=スーシ宮殿で既に売り切れていたフリードリヒ大王生誕300周年記念グッズもまだありました。「ホーエンツォレルン家のブランデンブルク選帝侯11人」の絵葉書11枚セットも、超誰得ながらおすすめです!
宮殿レストラン
宮殿横(建物は宮殿の一部を使用)にあるレストランです。当時はデザート付きランチ9ユーロと良心的でした。
シュロスパーク
宮殿の裏手には広大なバロック庭園もあります。この写真と同じ入り口のところまで行きました。こちらもハイシーズンは5月から9月末、ローシーズンは10月から4月末です。ペット厳禁。入るには別料金がかかるようです。時間の都合上入らず。
アクセス
第二次大戦時に収容所もあった街のようなのですが、管理人は知らなかったので何もみていないです。ベルリン中心部からSバーン(S1)で小一時間です。
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