セミドライ無花果の着地点ならびにチョコレートとの相関関係について
先日作ってはみたものの、食べ方迷子で待機中のセミドライ無花果。そもそも保存目的で水分を抜くのだから焦って使う必要はないのだけれど、在庫の記憶を消失するのが何よりの懸念なのである。フレッシュな乾燥状態のうちにどうにかしたい。
クーベルチュールチョコレートの扱いが苦手めんどくさいなので、チョコレートを使う時は直近1年以上コーティングチョコレートに頼っている。味わいは落ちても手軽さに毎回惨敗だ。
「わたしのRummy」を作って冷却中に、セミドライ無花果ジェット(オランジェットの無花果バージョン)を作ろう。今作らないと多分一生作らない。重い重い腰を上げて心を決める。チョコるぜ!
予想を超えたおいしさ!柑橘にない無花果の独自性、それはプチプチ感。弾けるような食感には小刻みの咀嚼が必要になり、その結果チョコレートとともに噛む=チョコをいつもより長く味わっておいしく感じる。だからクーベルチュールを使ったら断然おいしいのではないか。無花果のポテンシャルが露わになった瞬間であった。
オランジェットでは、果皮全体にチョコレートをコーティングした贅沢な商品がある。いわゆるチョコまみれ状態。素材がブラインドなので、形で予想するしかない。
では無花果はどうだろう。ハーフチョコ(半分チョコがけの造語)くらいがベストではないだろうか。
あのプチプチが嫌いな方はいらっしゃるから、見た目で知らせるのは親切。シックな色合いを隠すのはもったいないと思う。チョコまみれにしたい場合は、自分用だと割り切って作るべし。
実は、セミドライ無花果ジェットの前日に試作をしていた。例のシリコンチョコレート型の使い方、容量を知りたかったので。
大失敗の試作でもなんとなく作り方はつかめた。失敗の女王様は余裕さえ見せた。明日のRummy試作が楽しみだね。
のはずであった。
昨日の「わたしのRummy」未公開画像
(添付する度胸がなかった)
写真よりは少しマシにしたが、「わたしのRummy」はこんな感じだった。
ラムレーズンを限界まで詰めた。これぞハンドメイドでやりたい放題。まるで舞台裏、楽屋裏、屋根裏部屋、押入れ。見えなきゃわからない。ラムがー、ラムがー、ほとばしる。
見た目9割改め、見た目1割がおいしい。
ってことで、無花果もラムレーズンもお世話になったチョコレートは扱いづらく気難しいけど、最高においしく秋にピッタリの「お口の恋人」であると、時々目をつむりながらも見事に証明したのである。