「追想 渡辺京二」
渡辺京二さんや松下竜一さんの姿勢には、とても惹かれるものがある。
奇しくも二人にとっての共通課題は環境問題であった。
人間は間違いを起こす。
歴史を繙けば、それはすぐに分かることだ。
今を生きている私たちが、そこから学ぶべきことは何か。
私はこの学問を学んだ、専門の学者だ、そう喧伝する輩は多い。
しかし、それに対して僕は微笑を返すしかない。
人間は時に間違いを起こすのだ。
必要なことは、自信を持ち、冷静に、謙虚さも持ち、傲慢な心を抑えることではないか。
人間は矛盾を孕んでおり、間違うことを前提にすることが必要だ。
だからこそ、民主主義は形成されたのではないか。
信じることや志とは別物だ。
人間はすべて分かり合える筈もなく、自分が正しいと思ったものしか見ない。
常に、他人を尊重すること。
そして、自分の思い通りに他人が動くことは先ずない。
だから、期待しないことだ。
逝きし世の面影。
途中で挫折した本だったが、今度こそ精読したい。
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