「世界インフレと戦争」 中野剛志
チャットGPTに要約させてみた。下記の通りだが、概括という印象で、細部にはほど遠い。
「中野剛志氏は、経済学者であり、『世界インフレと戦争』という著書で、インフレーション(物価上昇)が国際紛争を引き起こす可能性があるという仮説を提唱しています。
中野氏によると、インフレーションは、国内の経済に悪影響を与えるだけでなく、国際間の貿易や資本移動にも影響を与えます。 物価の上昇によって、輸出品の価格が上昇し、輸出競争力が低下する可能性があります。また、インフレーションが高い国では、外国からの投資が減少する傾向があります。これによって、国内の経済成長が阻害されるだけでなく、外交関係にも悪影響を与える可能性があります。
また、中野氏は、インフレーションが高い国と低い国との間で対立が生じる可能性があると主張しています。低インフレの国は、輸出競争力が高く、国際競争に勝つことができるため、高インフレの国と対立する可能性があるということです。
さらに、中野氏は、インフレーションが高まることで、国内の政治不安が増大する可能性があると指摘しています。政府は、物価の上昇を抑制するために、財政政策や金融政策を行うことがありますが、そのような政策は、一部の人々に不利益をもたらすことがあります。 そのため、政府への不満が高まり、社会的な不安定が生じる可能性があるということです。
最終的に、中野氏は、インフレーションが高まると、国際的な紛争が発生する可能性があると主張しています。 物価の上昇によって、国内の社会的な不安定が高まり、国内の政治的な状況が悪化する可能性があるため、外交政策にも影響を与えることがあります。また、インフレーションが高まることで、国家の経済的な強さが低下し、他国から攻撃を受ける可能性があるということです。」
<要約>
・リベラリズムとリアリズム。リベラリズムとは民主主義や貿易の自由などの普遍的な価値観を広め、国際的なルールや国際機関を通じた国際協調を推し進めれば、平和で安定した国際秩序が実現するという理論。
・ジョージ・ケナン寄稿。NATOの拡大は、ポスト冷戦時代全体を通じて、アメリカの政策の最も致命的な過ち。ロシアの世論の国粋主義的、反西洋的、軍国主義的傾向を助長し、ロシアの民主主義の発展を逆行させ、東西冷戦の雰囲気を復活させ、ロシアの対外政策の方向性を我々の望まない方向へ向かわせる。恐るべき洞察力。当時のオルブライトは無視。歴代大統領もNATOの拡大を踏襲。
・ロシアのウクライナ侵攻は、アメリカのリベラル覇権戦略の破綻を示すもの。中国に対抗するパワー減殺。東アジアの地政学的安定化はさらに深刻。
・台湾有事リスクはウクライナ戦争と連動。中国はそれを見て、アメリカは核を保有する大国との戦争は避け、介入するも経済制裁と武器供与のみと確信。
・トシ・ヨシハラは、過去10年間で、中国海軍は、艦隊の規模、総トン数、火力等で、海上自衛隊を凌駕と分析。
・過去10年間、日本は防衛費を抑制。財政破綻を懸念して、安全保障よりも財政健全化を優先。
・安倍政権は、アメリカのリベラル覇権が自滅していくという世界情勢の大きな変化を全く把握できず。
・グローバリゼーションが終わったから、インフレが起きた。
・主流派経済学の物理理論は、貨幣に対する致命的な誤解で、貸付資金説に立脚。銀行の貯蓄された資金を元手に、借り手に貸付を行うものと考えるが、事実に反す。借り手に貸し出すことによって、預金を創造。いわゆる信用創造。
イングランド銀行は、根深い誤解を払拭すべく、2014年に季刊誌に「商業銀行は、新規の融資を行うことで、銀行預金の形式の貨幣を創造する」という論考を掲載。
・ミハウ・カレツキは投資の二面性に着目することで景気循環のメカニズムを説明。支出と見なされる投資は、繁栄の源泉であり、投資が増加するたびにビジネスは改善し、さらなる投資の刺激となる。しかし、同時に、あらゆる投資は、資本設備の追加であり、それは旧世代の設備と競合する。投資の悲劇は、それが有益であるがゆえに危機を招くところにある。多くの人がこの理論は矛盾しているとみなすことは疑いない。しかし、矛盾したのは理論ではなく、その理論の対象、すなわち資本主義経済なのである。
・日本が最優先に取り組むべきは、安全保障の抜本的な強化。グローバリゼーションによる平和の幻想が破れ、安全保障をアメリカの覇権に依存できなくなったことが明らかとなった以上、防衛力の強化は当然。
・社会的弱者の救済、格差拡大の防止により社会の安定化。そのためには所得税の累進制を高め、社会的弱者への財政的な支援。加えて消費税の廃止。課税は財源確保のために必要なものではなく、消費税は、所得に占める消費支出の割合が高い低所得者に不利な、逆進性のある税制。
・オズヴァルト・シュペングラーの言葉。悲観的積極主義の表現。