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鴫立庵の休日

心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ  西行

かの有名な三夕さんせきの歌のひとつが詠まれた鴫立沢しぎたつさわ
比較的近所にあると知りながらなかなか訪れることのできずにいたのですが。

行ってきました。
気持ちのよい5月の日に。
夫とふたりで。

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大磯駅から少し歩くと、突然広がる異空間。
そこだけ空気が浄化されているような世界。

鴫立庵しぎたつあんの庭をめぐる。鳥の声がすごい。

300年以上続く俳諧道場
日本古来の美がつまった空間

投句箱があったので、即詠して投句してきました。

我らみな生活者なり鳥の声   瞳

夫も投句したのはちょっとびっくり。

鴫立沢標石
15世庵主の原昔人が俳句の師匠である正岡子規に贈った一本足蛙

帰り際、現在の庵主と思われるかたがリーフレットやポストカードなどあれこれくださいました。
いつか湘南短歌会でも主宰することになったらぜひ歌会の会場にさせていただきたいです。生きているうちに。

お昼は大磯迎賓館へ。

貿易商の別荘として建てられた洋館

青空の下、美しい薔薇とともに出迎えてくれました。

海の見える席に通された
地元産の生姜を手絞りしたジンジャーエール。ぴりぴりして最高
巨大なタジン鍋のような形の石窯で焼かれたピザ
何もかもおいしかった
誕生日だったのでした

現実世界へ戻る前に、鴫立亭でお土産を調達。
モンブランと迷いながらも、アーモンドやヘーゼルナッツ、バタークリームに惹かれて「ノアゼット」にしました。

最近マイブームのバタフライピードリンクとともに

湘南吟行やりたい!という歌人さんや、大磯をめぐりたい方など、お声がけくださいね。もうちょっと落ち着いたらぜひ。
いったいいつ落ち着くんだという話ですが……。

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柴田 瞳
生きているうちに第二歌集を出すために使わせていただきます。