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映画「ぼくのお日さま」

2024/09/14 @日比谷シャンテにて
2024/09/18 @テアトル新宿にて

Intro
吃音のあるアイスホッケーが苦手な少年。選手の夢を諦め、恋人の地元でスケートを教える男。コーチのことがすこし気になる、ませたスケート少女。田舎街のスケートリンクで、3つの心がひとつになって、ほどけてゆく。雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、淡くて切ない小さな恋たちの物語。

ぼくのお日さま公式より  https://bokunoohisama.com/introduction/

何かの映画鑑賞時、予告映像を観て映像の美しさにハッとして、これは絶対観よう、公開されたらすぐ観よう。そう心に決めていた。鑑賞前に何も情報を入れたくなかったので公開日翌日に。

暫定だけれど、たぶん、きっと2024年マイベストになりそうな予感。

以降、物語の中身についての記載を少しだけ。(ネタバレがイヤな方は読まないほうがいいかなーと思います。)

タクヤが荒川にフィギュアスケートを教えてもらうことになって、初めてジャンプがキレイに飛べた時のシーンに涙。

3人で湖のスケート場で過ごす1日。あの場面はMVのようで、美しく、幸せがいっぱいだった。ここも涙。

ラストシーンからのエンドロール。あの後、タクヤは何を発したのか、もしくは発しなかったのか、想像しながらハンバートハンバートのぼくのお日さまが流れる。また涙。

なぜ涙が出てくるのか、いったいどういう感情で、何に心震わせられて涙が出てきてしまうのか。スケートリンクに差し込む光の美しさになのか、それとも子供たちのイノセントな姿になのか、それとも淡くてせつない恋物語に潜んでいた棘が痛かったからなのか・・。わからない。でもきっと全部だよね。

この作品はとても台詞が少ない。引きの映像は多め。
音声、映像の双方の余白に色々想いを巡らせられるのがいいなぁと思う。
観た後もしばらく、いやその日はずっと映画のことを考えてしまうような余韻が長く続く作品だった。

メインキャストの3人はもちろん素晴らしいのだけど、タクヤの友人のコウセイくんがとてもとてもよい。この子のやさしさよ。
これはコウセイくんの大好きなシーン。

「僕のお日さま」公式より


遠く離れた雪深いあの町に行けば、あの子たちがいるような気がしてならない。そしてその後どんな日々を過ごしているのか知りたくなる。

あと、パンフレット。すごーーーーーーくお勧め。とにかく買って!
(この記事のタイトル画像はそのパンフレット)

とっても素敵な作品に出会えて幸せです。


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