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理解させる作文力~『日本語の作文技術』(本多勝一)

作文は他者に向けて書く。

「内容は主観」
「文章は客観」

読む側にわかりやすい文章を書く必要がある。

もくじ
【1】修飾する側される側
【2】修飾の順序
【3】句読点の打ち方、、、
【4】漢字とカナ
【5】無神経な文章


【1】修飾する側される側

「私は小林が中村が鈴木が死んだ現場にいたと証言したのかと思った。」

???

修飾する側とされる側の距離を縮めて、
関係をわかりやすく!


「鈴木が死んだ現場に」、「中村がいたと」、
「小林が証言したのかと」、「私は思った。」
☟☟☟
「鈴木が死んだ現場に中村がいたと小林が証言したのかと私は思った。」


【2】修飾の順序

「白い紙」
「横線の引かれた」
「厚手の紙」

3つをつなげると;
☞「白い横線の引かれた厚手の紙。」
☞「厚手の横線の引かれた白い紙。」
☞「白い厚手の横線の引かれた紙。」
☞、、、、、(意味が異なる)

修飾語は”長い順”!

①「横線の引かれた」
②「厚手の」
③「白い」

☞「横線の引かれた|厚手の|白い|紙」

例えば、
「明日は雨だと|この地方に長くなじんできた私は|直感した。」
or
「この地方に長くなじんできた私は|明日は雨だと|直感した。」


【3】句読点の打ち方、、、

①「病名が心筋梗塞だと自分自身そんな生活をしながらも元気に任せて過労を重ねたのではないかと思う。」

”長い”修飾語が2つ以上あるときその間に「、」を打つ!


「病名が心筋梗塞だと|自分自身そんな生活をしながらも|元気に任せて過労を重ねたのではないかと|思う。」
☟(長い修飾語の間に「、」)
「病名が心筋梗塞だと、自分自身そんな生活をしながらも、元気に任せて過労を重ねたのではないかと思う。」


②「渡辺刑事が血まみれになて逃げだした賊を追いかける。」

血まみれになったのは、渡辺刑事

語順が逆転した場合に「、」を打つ!

「渡辺刑事|が血まみれになて逃げだした賊を|追いかける。」
☟(長い順)
「血まみれになて逃げだした賊を|渡辺刑事が|追いかける。」
☟(語順をかえて「、」)
「渡辺刑事が、血まみれになて逃げだした賊を追いかける。」

※語順の変更 ⇒ 強調


【4】漢字とカナ

「げんだいのにっぽんぶんは、だいたいひらがなとかんじのまじりあったぶんしょうであるが、そのぐあいがもんだいなのだ。」
ひらがなだけの文章。

漢字ばかりの文章
「現代の日本文は、大体平仮名と漢字の混り合った文章であるが、其の混り具合が問題なのだ。」

”漢字”と”カナ”をおりまぜる!

※単調な文章は読みづらい。
  大文字ばかりの英文、カタカナダケノブンショウ、、、


【5】無神経な文章

①紋切型;型にはまった文章。

〇文の書き方で笑いを取りにいかない。
「この人、ただの○○ではない。」
※使い古されなふるい芸人のネタみたい。

〇過ぎると誤解をうむ。
悲しいとき → 「唇をかむ」
※ほんとにかんだかどうかは???

文章は内容で勝負する!

事実をそのままに
×変なウソ
×オノマトペ



より客観的に文章を構成する。

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