PuzzleScriptの簡単な紹介、ギミックアイデアのストック


 PuzzleScriptというものがあります。簡単にパズルが作れるゲームエンジンです。

 こちらのサイトに行き、とりあえずFirst Stepsをひととおり読みましょう。ものの数分で読み終わる分量です。あとはMake A Gameを押すだけで簡単にパズルが作れます。ブラウザ上で動くので、特に何かをインストールするなどの手間はありません。

 ブラウザで開くと、最低限プレイ可能なサンプルゲームが完成しています。タイトル画面はすでに用意されていますし、クリア条件を満たせば次の面に移ってくれます。非常に簡素ではありますが、ゲームとしての体裁は最低限整っているわけです。あとはギミックを追加し、ステージを作成するだけで自分だけのパズルを作ることができます。

 ギミックのプログラムを書ける自信がない、という人も安心、標準的な倉庫番のルールは書かれているため、これを少々いじれば簡単にギミックを作れます。参考として、箱を引っ張る倉庫番、箱を押す方向に制限のある倉庫番などをはじめに作ってみてもいいでしょう。これらのギミックはFirst Stepsを読めば書いてありますので、コピペするだけでも十分だと思います。

 このように、PuzzleScriptはプログラミングの障壁を限りなくゼロにしてくれるありがたいシロモノなのですが、良いパズルゲームを作ろうとすると話は別です。プログラミングができるだけでは事足りず、面白いギミックを考える発想力、巧みなステージを構成する作問センスが必要になります。残念ながら、これは個人の力量に頼るしかありません。

 幸いにも、PuzzleScriptでは他の人の作例を見ることができます。どのようなギミックが面白いか、そのギミックはどのような特徴を持っているのか、ギミックを生かすにはどういうステージを作ればいいのか、といったことを手当たり次第に触れて学び取ることができるのです。

 そこで、私が軽く触ってみたゲームのギミックを大雑把に分類しすることにしました。公開してはいますが、個人的なメモとしての側面が強く、非常に雑多です。紹介文も特に書きませんが、アイデアの参考になると思った箇所があれば適宜覚え書きを書き添えていきます。また、このリストは随時更新していくつもりです。

 アイデアに行き詰まったとき、ギミックの活かし方が分からなくなったときに軽く読み流し、気ままにプレイしてギミックへの理解度を上げる、というような形で参考にしていただければ幸いです。

ギミックの分類

基本

Microban

 倉庫番の基本テクニックを参照したくなったら。

一筆書き

Unconventional Guns

Aaaah! I'm Being Attacked by a Giant Tentacle!

 一筆書きではあるが、自キャラの軌道と一筆書きが一致しない点が特殊。挙動が分かりにくいので、チュートリアルを考えるのが面白そう。

移動方向制限

Fall Leaves

 特定の場所では禁止された方向に移動できる(問答無用で移動させられる)ということが効いており、かなり面白いバランスになっている。

ステージの形を変える

Clearing space

Two Worlds

ユニット作成・整形

Broken Abacus

🍡 -ooo- 🍡

SOKOBOND: The Demake

Caramelban

Soliquid

 亜種?

Aaaah! I'm Being Attacked by a Giant Tentacle!

 亜種?

Love and Pieces


複数の世界を切り替える

Two World

引き寄せ

Collapsable Sokoban

 意志に関係なく勝手に引き寄せられるのは面白いと思うけど、全部のブロックが動くと雑然としすぎるかも。壁(引き寄せられない)とブロック(引き寄せられる)を分けるとギミックとして化けそう。細い通路の脇に仕込んでおいて、決まった回数往復すると道をふさぐ、というような使い方など。

ボックスによる押し出し

Pushing It

Boxes Love Boxing Gloves

拡大・縮小

Dang I'm Huge

壁に当たるまで動き続ける

IceCrates

文字並べ替え

Multi-word Dictionary Game

 発展させるとLingoのようなゲームになりそう。

複数体操作

Cake Monsters


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