ビジネス中級編:カウンセリングで開業を続けるときに考えたいこと②:ブランディングとイメージの話
前回でお話した心理職が開業する際のブランディング。
少し「話が大きくて、イメージ掴みにくかった」とか、「そうはいっても…」という人がいたかもしれない。
いやいや、そんなことはないよ‥‥という方は、ぜひ東洋経済のこの記事がおススメだ。ブランディングの応用編として参考になる。https://toyokeizai.net/articles/-/396511
いやいや、前回の話はなかなかイメージつかなかった…、分かりにくかったよ、きりん。さん。
そんなあなたを対象に今日は話を進めたいので、今回はもう少しあなたに近いところから話をしてみたいと思う。
改めて、ブランディングは何のためにするのかを考えると、顧客に認知してもらうため。
そして、そこで得た収益を用いてより良いサービスを提供するようにするためだ。
前回お知らせしたAIDMA理論でいうところの、M;Memory:記憶がこれにあたる。
前回のnoteにも書いたけれど、どんなに腕がよくても、どんなに質の高い臨床をやっていても認知されていなければ届かない。
だから、まずは顧客であるClに自身のカウンセリングルームの存在を知ってもらうことは大切だと思う。
しかし、実際のところ、あなたは誰に、何を届けたいのだろうか?
この疑問はブランディングというよりは開業をする上で、必ず考えたいことだ。
例えば、私たちが開業をする際に届けたいものは、カウンセリングをサービスとしての開業になるかと思う。
この時に参考になるのが、マーケティングの4Pと言われるものだ。
〇マーケティングの4Pとは
Product,Place,Price,Promotionの4つに代表される。
Productは製品。
私たちの場合は製品そのものではなく、カウンセリングというサービスを届ける。
じゃあ、このサービスを受け取る対象は誰だろう?
シンプルな区分として、成人、子ども、男性、女性。
こんなくくりで対象となる人をイメージしていないだろうか?カウンセリングで開業をするとき、出来るだけ多くの人に出会いたいと思うあまり、対象が漠然としてしまう事が多い。
こうなると、実はブランディングとしてはうまくいかない。
具体性が足りなくてイメージが行えていないのだ。
でも、具体的にどんなクライエントさんにあなたは会いたいと思っているのだろうか?
あなたが役に立てる技術は何だろう?
そして、その技術を必要としてくれる人は誰だろう?
基本はこの両者のマッチングでビジネスは成り立つ。
需要と供給。
その技術を求める人がいて、その技術を提供できる人がいて。
たったそれだけで商いは成り立つ。
私たちは初対面の人に出会ったとき、まずは自己紹介をする。それと同じように、開業においてブランディングのスタートには自己紹介がいるのだ。
私の技術はこれこれです。こんな方法であなたのお役に立てます。
その時、あなたの頭の中に浮かぶクライエントの像はどんな人だろう?
男性、女性?
子ども、大人?青年、老人?
既婚、未婚?
居住地はどこ?職業は?
こうしたことを一つ一つ考えてみる。
そうやってあなたの顧客になってくれそうな人がイメージがつくと、ブランディングが始まるのだろう。
この時に使うと便利な手法に、『ペルソナ設定』があるのだが、今日はここまで。
まずは考えてみてほしい。
Question:『あなたの届けたいサービスは、Clに届いているだろうか、そして、その時具体的なCl像がイメージできているだろうか?』
このQuestionを次回までの宿題にして、その上で、次回はペルソナ設定の話に進みたい。
私のブログを読んでくれている方が、よりよい開業の道を歩めますように。
そして、そうして丁寧に積み上げた一つ一つの思いが、誰かの心を癒しますように。
【あとがきにかえて】
このnoteは毎週末(土日)に必ずUPすると決めて、約1か月強更新を続けている。
この1か月で、私の生活は大きく変わった。
改めて学んでいたころのマーケティング戦略の講義ノートを読み返したり、本屋さんでビジネス書籍を買ってみたり、読みやすい文章の書き方を学んだり。
新たなことを始めると、足りないものが分かってくる。足りないとわかると、その穴を埋めていきたくなる。そして、また新たな自分の価値が自身の中で生み出される。その自身の行動に対して、人の評価という結果がついてくれば、なおよいのかもしれないけれど。そうでなくても、自身が変わることそのものが楽しい。これが良いのだと思う。
きりん。は結構良い年なのだけれど、人はいくつになっても新たな自分を生み出せると、楽しいものなのだなと思う。noteを書き続ける楽しさは、どこか新しいケースのClに出会って、ワクワクする感じと少し似ている。臨床知はいろんな場所に生かせるのだとあらためて気づけたことに感謝。