ともだちがほしい
SNSのフォロワーの多さを誇ったり、少なさに悲しんだりって一昔前の人間の歴史だと思うんだけど、
だとすれば私は絶賛一昔前にいる。こんなネガティブなタイムスリップがあっていいのだろうか。ねえドラえもん。
どのSNS、どのアカウントも漏れなく少ない。
そして、少ないことに対してちゃんと落ち込んでいる。
数字はただの数字であって、さして重要でないことを頭では理解していながら、心はちゃんと数字を欲している。そして私は、ちゃんと好かれたい人間だ。
Xで星野源好きや乃木坂好きと繋がりたい。
ラジオトークで大勢のリスナーさん相手に大回ししたい。
フィルマークスのフォロワーって本当にどうやったら産まれるの?
『ロボット・ドリームズ』という映画を観た。
寂しさを感じながら1人暮らすドッグと、
そんなドッグが他者との関係を羨ましく思い購入したロボットの物語である。
このドッグが、自分過ぎてスタンディングオベーションしそうになった。
ドッグにはとにかく友達ができない。
生活の不器用さ、滲み出るプライドの高さ、やっと気が合う友達ができた、と思ったら遠くへ引っ越してしまう不運…
などなど、私過ぎて。ドッグと私がどんどんと溶けていった。
だからこう変わりたい、という話でもない。
乃木オタの友達ができて、
各々の推しのタオルをぶん回しながら、
ライブに参戦する、
妄想をしながら、
セブンで買った食べかけのチュロッキーを
1人眺めている。