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市民オペラに参加するということ 28

3月26日、この日は代表者の先生による指導だ。愛の妙薬後半の女声合唱、先週の続きから練習する。私としてはどんどん先に進んで、とりあえずひと通りさらって、さらに全編(スプリングコンサートでやったところは除く)を練習して、やってないところがない状態にして欲しいので、先に進むことは歓迎だ。

前回やったところの先は、そんなにボリュームが多くなかったのでほっとする。前回の練習で概ねカバーできていたようだ。でもそこの音取りが終わると、また女声合唱の頭まで戻ったので、繰り返さないで先に進んでくれ、と思ったのが本当のところだ。それに男性は、女声合唱の間、ずっとお休みなので、せっかく練習に来たというのに待ちぼうけで気の毒だ。そんな私の心配をよそに、前半の練習時間が女声合唱の練習だけに費やされて終わる。

先生も基本的には私と同じ認識であるらしく、練習時間の後半は、ひとまず先に進んで残った箇所の音取りをする。残った箇所もそんなに多くはなく、割に簡単にフィナーレまでたどり着く。その後は、前半のほうまで戻っての練習だが、前半と言ってもなぜか途中からなので、私がおそらくやっていないと思われる箇所が飛ばされる。次回はそこもやってくれるといいな、と思いつつも、指示に従ってページをめくる。

すると、やったことがないと思われる箇所だったにもかかわらず、聞き覚えがある。ということは、おそらく一度はやったことがあるのだろう。ほとんど覚えていないが、いざ聞けば思い出す。私が一度もやったことがない箇所もあるものの、忘れているだけで、さらったことのある箇所も含まれているようだ。一度しかやっていないところは、むろんちゃんとは歌えないが、初めてやるところよりは歌える。

それに今日は同じパートの上手い人が来ていて、その人がほぼ完璧に歌うので、その人の声が手助けになる。歌えないところもだいぶ多いが、この調子でやっていないところも繰り返してくれて、私自身も練習を休まなければ、なんとかなるかもしれない。とりあえず今日は楽譜の最後までなんとか辿り着いたのが、安心材料だ。

早いものでこの日は、本番用の公演パンフレットが配られる。今回は2日間にわたって3回、公演をやるようだ。私は合唱団の中でかなり若いほうなのでまだしも、親よりももっと年上の人たちも多い合唱団員たちは、果たして体力的に大丈夫なのだろうか、とちょっと心配になる。そうでなくともオペラの公演は体力勝負なのだ。まあでも私が心配することではないし、彼女たちは意外に馬力があるのだ。きっと乗り切ることだろう。人の心配よりまず私自身が歌を覚えるほうが先だ。

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