自然農というしあわせ
ご縁あって、淡路島もみじの里自然農の新年の集いで、「川口由一の自然農というしあわせ」を鑑賞しました。
美しい映像や音楽とともに、十数年ぶりに画面を通して向き合った川口さんのバイブレーション…。そして、若かりし頃の、ひたむきに生きていた自分や仲間たちの姿を目にして、胸に響いてくるものがありました。
「 自然に添って生きる 」
「 いのちの道 人の道 私の道 」
「(問いを生きるのではなく)、答えを生きる 」
「 自力100% 他力100% 」
悟りと目覚めを促す、懐かしのパワーフレーズたちが散りばめられていました。
現象我としての、川口さんと今の自分は、その自然観や宇宙観も、世界の捉え方やビジョンも、人間性や表現の仕方も様々に異なっているけれど、
その根幹にある、自然界大宇宙の脈動のままに、自分のいのちを生き切るという核心の部分は、今も昔も、変わらず、深いところで響き合っているな…と、改めて思わされました。
誰かと対談されたり、ご自身の生命観や世界観を説明されたりしている「外向き」の川口さんも素敵なのですが、
私が若い頃に心惹かれ、敬愛し、お近くで心血を注いで学ばせていただいてきたのは、より「内向き」の川口さんで、常に自分自身の内側に答えを求め、自分のいのちを、力の限り生きようとする、そのお姿でした。
「 無明にならない 執着にならない
姿性をまづ確保
身心共に いつもどこにも止まらないこと
依ったり 執することのない様
移動 増減の無い事
身心正常 身心正常 」
☆川口さんの作品に添えられている言葉
どこにも囚われず、常に、「身心正常…、身心正常…」と、自分の「まん中」を問い続けておられた、在りし日のお姿に心が共振して、こみあげてくるものがありました。
そして時空を超えて、「まん中」を体得しようと奮闘する、我々一人ひとりの取り組みに、大いなるエネルギーが注がれてくることを感じていました。
映画の中で、最も強く印象に残ったメッセージは、以下のような、「自分軸」の大切さを説いたメッセージでした。
「 他人に理解してもらおうという気持ちは、捨てないといけない 」
「 しあわせになれないのは、本当には求めていないから 」
「 一人ひとりが、我がいのちを生きる強さを養わないといけない 」
「 誰もが、歓びの今を生きることができる知恵と能力を宿している 」
これまでに何度も聞いてきたお話しなのですが、十数年ぶりに拝聴して、自分たちが独自に取り組んできた歴史とも響き合って、また違う角度から新鮮に立ち上がってくるように感じられました。
すでに肉体を離れられた川口さんも、物理次元のくびきから解き放たれ、より高い視座から、きっとあの笑顔で、応援し続けて下さっているに違いないと思います。
今こそ私たちは、一人ひとりが自分軸に立って、破壊と再生の波を乗り越え、新しい世界を開いていく時です。