雑感/探偵が想う(意外なお花見敬遠派)

 もうすぐお花見シーズン。ゆっくりと花見酒と行きたいところだが、サラリーマン界隈は今も昔も甘くない?探偵も、業界関係者を集めたお花見パーティーでもしますかな。
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どうやら今年は桜の開花が遅れているようだ。探偵も若かりし頃は、会社勤めをしていた。当時、歓送迎会や忘年会と並んでの一大行事が花見だった。
上野恩賜公園や靖国神社と、東京都内だけでも桜の名所は数あれど、まだまだハラスメント意識のかけらもない時代、どの会社でも若手の仕事は一緒だった。早朝からレジャーシートを敷いて、席取り要員を務めたと思ったら、買い出しに、盛り上げ役、あげくには飲み過ぎた同僚の粗相の始末などでヘトヘトに。花見の季節を迎えるたびに、「なんで休み潰して、こんなことをしなきゃならんのよ」と、嘆いていた当時の思い出がふつふつと蘇ってくるのだ。
新型コロナウイルス禍の自粛モードも空け、また若手には辛い花見シーズンの到来かなどと考えていたところ、意外なニュースに出会った。キャリア相談サービスの「job総研」が、20代~50代の男女にインターネットアンケートを実施したところ、約6割が「参加したくない派」と答えたという。「プライベートを優先したい」「休日を使いたくない」「気を使いたくない」など、花見敬遠派の理由には確かにフムフムと頷ける。
ただ、驚いたのは、世代別に最も花見を敬遠しているのが40代だったこと。40代の69・5%は「参加したくない派」だといい、30代、50代を10ポイントほども引き離しているから驚きだ。一方、20代の花見敬遠派は55・3%。「むしろ若者の方が花見に行きたいのか!」。探偵には、想像もできなかった結果だ。
(そういえば、最近、スナックなどで、若手社員を連れた40代をあまり見かけないなぁと。
たまに、見かけても、若手社員に寄り添って飲んで、全然楽しそうじゃないなぁと。)
思えば、今の会社では若手はとても大切にされる。セクハラやパワハラはもってのほか、酒席での盛り上げ役などを強要した日には、次の日には人事部に通報が行くことだろう。探偵自身はこういった社会の変化は健全だと思っている。ただ、仕事で付き合いのある40代の嘆きも深刻だ。今の40代は若手時代、上司の理不尽な叱責や、精神論に日々付き合ってきた。しかし、自分が中間管理職になった今、同じように若手に接すれば、すぐさま上司失格。とはいえ、昔の感覚を引きずった役員、幹部クラスも多い。
「若手のためを思って言った言葉が、パワハラ認定され、上司には昔通り服従を求められる」「飲み会に行っても気ばっかり使ったあげく、金も管理職並みに負担させられる」。企業のリスクマネージメントも依頼される仕事柄、40代の中間管理職のこんな悲鳴はひっきりなしに耳に入る。
さて、若手のみなさん、日本古来から続くお花見くらいは、温故知新の精神で、先輩方に肩の荷を降ろさせてやっても良いのではないでしょうか!新しい何かを発見し、飲み会嫌いの同期には見えない景色・視野が広がるかもしれませんよ♪

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