「調子」について
「調子」という言葉は非常に便利であるが、
その定義は曖昧だなと感じている。
辞書で「調子」という言葉をひくと、7つほど説明されている。
言葉の定義
→どうやら音楽や言葉の具合を表す言葉のようだ。3,4番目の意味は、原義が社会生活に派生して一般的に使用されるようになったのだろうか。
※「具合」という言葉の定義は省略します。気になる方はご自身でお調べください。
調べ
そうそう、「調べ(しらべ)」と言ったりもする。
俳句や箏の先生が、「調べが良い」と言うと、それは音や言葉のつながり、流れなどが評価されているということである。
では、何をもって「調べが良い」のか?
先生の完全なる主観か?そうではない。
型
俳句なら俳句の、短歌なら短歌の、歌なら歌の、
【基本的な型(かた)】がある。
5•7•5などの七五調や4/4といった拍子、ト長調といった調性など一定の型を共通して使用している。
この型の中で上手く進んでいると、
「その調子で!」
この型から外れると、「型破りだ!」
「調子に乗ってる」
「調子が悪い•調子はずれだ」などと言う。
つまり、現代においても調子という言葉を多用しているが、その言葉の根底にはその人の、その分野の、その価値観の「型」が存在しているのではないか。
なるほど、この根底にある型を知らなければ、
調子という言葉を定義できないのか。
人は居心地の良いと感じる型を基準にその具合を観察し、調子という言葉で表現したのだろうか。
と、ここまで色々と書いてみたものの、
私は言語学者でもなんでもない。
まさに調子が良いに過ぎない文章である。
おわり