『なんでもないトマトなのに』が衝撃だったから共有したい

miwa produce。『なんでもないトマトなのに』2024.09.18〜09.22 @πTOKYO

※この文章は日記アプリに書いたものをコピペしたものです。誰かに読ませる前提で書いたものではないので読み辛い箇所があるかと思いますがご容赦ください。

この作品をどういう風に、説明すれば良いのだろうか。楽しい作品?否、面白い作品?否、苦しい作品?それだけでは足りない、大変難しい。しかし、無理やり言葉を付けるなら "心をすり減らしながら観る作品" とでも言うべきか。難しい。

ぐちょぐちょになった本性を曝け出した人間達のやり取りを見ていく、怖いし、醜いし、怒りすら湧いてくる。だけど、それが本当の性つまり本性なのだと、それこそが人間の素なのだと、思わずにはいられない。

誰しもがこんな醜い一面を持っているのだと考えてしまう。「自分は悪くない」、「自分さえ良ければ良い」、そんな考えが悪いことだって分かってる、けど考えたことのない人間なんているだろうか。自分はいないと思う。だからこそ、共感したくないキャラクター達なのに共感してしまう。想いが分かってしまう。だから、今作を観終えた後、とても疲れた。精神的にやられてしまうのではないかと思うくらいに。

最初に心をすり減らしながら観る作品と書いた意味がこの文章から伝わってくれれば幸いである。

今回は直前にチケットを取ったから、プレミアムシートしか残っておらず、必然的に最前列であった。そして、最前列であったことを後悔(それほどではないが)した作品は今作が初めてである。目の前で繰り広げられるやり取りが間近すぎて辛い。そして、めっちゃビビる。だからこそ、最前列をみんなに味わって欲しい。

追記
自分の斜め後ろの席に小学生らしき女の子がいたが、この舞台を楽しめただろうか。ただ、公演中に「演技上手いね」と言う声が聞こえた。この言葉を聞いてなぜか観客である私が「よかった」と思ってしまった。

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