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怪我の功名

 この春から中学生になった息子。小学3年から始めた剣道を部活でもやると決めていた矢先のコロナ禍。対人稽古ができない中、一つの課題に取り組んでいた。

 それは腰痛。3月ぐらいか痛みだし、少し動いただけで激痛が走るとのこと。診察の結果、股関節が硬く、体幹が弱いことで、振り上げたときに腰の筋肉が上部に引っ張られることで生じる痛みだと分かった。

 理学療法士の先生に弱点箇所を鍛える体幹トレーニングを教えてもらい毎日汗を流した。地味だが、我慢強く三ヶ月続けた結果、最初は15秒もできなかったプランクが2分できるように、3回しか続かない腕立て伏せも20回まで伸びた。腹斜筋があらわれ、太腿は私より太くなった。

 先日、稽古再開時、地元道場の先生から「この三ヶ月(練習を)やってきたな。振り見てたら分かるわ」との嬉しい言葉が。確かに体幹を鍛えることで体がぶれにくくなり、動きが安定してきた。

 稽古帰り、「おれ、怪我して良かったかも知れへんわ」と嬉しそうに話す息子に、「怪我の功名やな」と返すと「???」

 今度は頭を鍛えていかなければならない。

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