自分の時間を差し出す世界
車のフロントガラスに当たった雨が弾けて、つーと下に流れ落ちる。
車の中から聞く雨音が心地よくて、なかなか外に出られない。雨で服が濡れるのもイヤだから、余計に動くのが億劫なのだろう。
時刻は午前10時すぎ。
先ほど、息子を幼稚園に送り届けてホッとしたのか、お尻とシートがくっついて離れない。
今日はずいぶんと激しい雨が降っている。
秋から冬に向けて降る雨は、なんとなく空も暗くて、どんよりしている。
夜に見つけた謎の湿疹
木曜日の夜。
幼稚園から帰った息子の顔を見ると、口周りが湿疹だらけ。
手足口病?
ヘルパンギーナ?
子どもが生まれてから知った病名が、頭の中を駆け巡る。
症状が出ると、1週間は缶詰になるから、もし発症していたら…と絶望的な気持ちになる。
とりあえず、翌朝の様子を見てから判断しよう。
とは思うものの、金曜日は大切な約束がある。
これは絶対に動かしたくない。
なので、夫に交渉。
「万が一、◯◯くんがお休みになったら、在宅ワークできる?私、12時に△△に行きたいのよね。約束があるの。」
「午前か午後か、どちらかだったら…」
ほうほう。
「そのときは午後からお願いしたい。私、11時には家を出たいんだよね。どうかな。」
「うーん。」
夫からの返事は特になし。
でも、明日は絶対に行くと決めていた。
子どもの体調不良は平等に折半したい
今週のわが家はこんな感じだ。
【月曜日】息子が発熱
AM|夫担当 子どもを病院へ
PM|2人で対応
翌日に備えて、私は深夜まで作業
【火曜日】
2人とも登園。鬼作業
【水曜日】
1日|私担当 幼稚園が休園。仕事できない
夕方から2人を病院へ。2時間半かかる
【木曜日】
AM 私担当|娘の参観日
PM 数時間で限界。疲れマックス
【金曜日】
AM 私担当|息子を病院へ。問題なしで登園
文字化すると、明らかに私が担当している部分が多い。
子どもの親は私と夫なのに、明らかに私の負担が多いから、私が働ける時間が少なくなり、モヤモヤする。
夫に相談してもMTGがあると言われるし、本当に外せない用事(今回なら青色申告、そのほか、取材や人間ドックなど)がないと、変わってもらえないことが多い。
(あまりにも療養が長くなったり、〆切が近かったら別だけど。)
それでいて、公務員並みに稼いでほしいと言われるものだから、反発してしまう。
明らかに働く時間が平等でない。
こういった状態でスケールするとなると、自分の時間や睡眠時間を削るしかなくなる。
継続して働くために考えること
仕事が好きだ。
できることが増えるとうれしいし、私も正社員並みに働きたいという気概はある。
かといって、寝る時間を削ると家が回らなくなるから、夜活は最後の砦にしておきたい。
考えられる対策は以下のとおりだ。
単価が上がるスキルを身につける
目標達成を先のばしにする
コンテンツをつくる
外で働く
どれを選んでもいいと思う。
他に選択肢があるかもしれない。
ちなみに、私は単価が上がるスキルを身につけるにチャレンジするつもりだ。
そして、そのことを夫に伝える。
協力してほしいと言葉にするのが大切だなと思う。
最初は夫からの協力は無理だろうと思っていたけど、こちらの事情を話すと在宅に切り替えてくれたり、休日に仕事をさせてもらったりした。
(実際に、今週の土日はどちらか仕事をする予定。)
子どもは2人の子だ。
それなのに、休まざるを得ない比重が偏ると、ケンカの原因になる。
お互いに冷静になって、希望を伝える。
難しかったら、代替案を伝える。
お金を払ってでも時間を確保するのは、そのときには必要なこともある。それを分かってもらいたいけど、現実は難しい場合もあると分かってる。
夫にも考えがあるけど、私にも考えがある。
ぶつかるのは怖いけど、自分ばかりが我慢するのは衛生的によくない。
だから、お互いの時間を差し出す関係をつくれればなと思う。
わが家は、山登りでいう3号目あたりだろう。まだまだ改善や余地あり。
少しずつ少しずつ。
自分の可能性を信じて。
夫を信頼して。
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